ja11 ジムニーのボディリフト手順 完全版!
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ボディーリフトの目的
先々週、広島のスポーツランドTAMADAでデビューした2号車ですが、そこで大きな課題ができました。
(最大の課題である腕が悪い・・は置いておいて・・orz)
フルバンプしたときや、ステアリングを大きく切ったときに、タイヤがフェンダー内に当たりまくります。(特にフロント)
フェンダーカットしたらいいよとか、フロントの先端部分のフェンダー裏側をハンマーで追い込むと良いなど、アドバイスをもらいましたが、フロントフェンダー内のタイヤが当たっている部分をチェックしたところ、フェンダーの天井部分もタイヤがこすっているようです。
こうなると、ワイトレを外すか、ボディーリフトするしか回避の方法はなさそうです。
・・・・・
そして、やりました・・・・ボディーリフト・・・・
ネットでは、かなり簡単な風に書いた記事を見ますが、私は3回心が折れました・・・
その顛末です。
ボディーリフトの準備
まずは準備です。
必要なパーツは「ボディ-リフトキット」のみです。
私の場合、この機会にボディーマウントのアッパー側のゴムも新品に交換しました。
(下側はいつでも交換可能ですが、上はこんな機会がないと難しいです。)
スズキ部品にて注文、なんと1日で来ました、ありがたい!
品番:71610-83000 1個590円+消費税 × 6個
ボディーリフトキットは「35mm」アップの中古品をヤフオクでゲット、6,000円でした。
週末、満を持して取り付けに入ります
ヤフオクでゲットしたボディーリフトキットは灯油できれいに洗い、脱脂してシャシーブラックで塗装しました。
ボディーを持ち上げるに必要なのでパンタグラフジャッキ4個です。
つずいて、シャシーとボディーがつながっている部分を次々と外してゆきます。
ボディーリフトに必要なチェックリスト
私はいろいろ失敗したので先に正解のチェックリストです。
1,エアクリーナーのパイプを抜く
2,ガソリンタンクの給油部分の上部のホースバンドを緩める
3,マフラーのセンサーを外す
4,リア右ガソリンホースカバーの上部のボルトを外す
5,シャシ部分のブレーキパイプの集合部分の2個のボルトを外す
6,リアバンパー(テールランプ)をとる
7,シフトブーツ付け根のボルト
8,トランスファーブーツ付け根のボルト
9,ステアリングシャフト上下のボルトを緩める
10,ボンネット内、圧力センサーバーパイプを抜く
11,エアコン用バルブの上下2本のホースを抜いておく
12,そのほか、アースなどでシャシーとボディーがつながっていて長さに余裕がない場合は外す
とりあえず1~12までやっておけば下準備は完了、あとはボディーとシャシーを止めている10カ所のボルトをとって、ボディーを持ち上げるだけです。
私の場合、ここでやらかしました。
ボディリフト実際の作業
ボディーリフトの肝は、「いかに真っ直ぐにボディーを上の持ち上げることができるか」にかかっています。
真っ直ぐに持ち上げることができれば、作業はとても簡単、すぐに完了するでしょう。
しかし、シャシーのネジ穴からボディーがずれてしますと地獄を見ることに・・・・
以下、私の場合です。
気分良く、各タイヤの上パンタジャッキをかまして、ジャッキの上に木片を入れてジャッキアップを開始。
慎重に4個のジャッキをちょっとずつ持ち上げてゆきます。
「おや?」右側リアが上がってゆきません、、おかしいな?と思ったら、タイヤハウス内のガソリンホースカバーの上部のボルトを外していませんでした。
急いでジャッキを下ろして、ボルトをとります。
つずいて、フロント左がなぜか上がりません。
よくよく見ると、ステアリングダンパーの金具をボディーに穴を開けて止めていて、シャシーとボディーがつながっていました。
再びジャッキを緩めて急いでステアリングダンパーを外します。
またも慎重に4個のジャッキをゆっくりと上げてゆきます。
35mmのスペーサーを挿入しますが、スペーサーを挿入可能にするには15cmくらいのジャッキアップが必要です。
そして、慎重に慎重にあげたはずなのに・・・・ずれてる・・・・
元着いていたボディマウントブッシュの取り外しは簡単ですが、シャシーの穴とボディーの位置がずれて、下から延長ボルトの挿入ができません(涙)
それでも1cm位のずれでしょうか
四方のジャッキを細かく動かして、なんとかボディーとシャシーのずれを調整します。
しかし!
どんどんずれは大きくなります。
相手は500KGオーバーの車のボディーです。
作業員は中年のおっさん一人、ろくな道具もありません。
「ボディーがシャシーに取り付けできなくなったらどうしよう・・・・」
恐怖が襲ってきます。
それでも一生懸命に補正をしますが、まるで言うことを効きません。
「やばい!!!!!!!!!!!!!!!」
心が折れそうになります。
すでに1時間以上、ずれと戦っています。
体力はほとんど限界です。
「誰か助けてくれ~~~~」
誰も助けてくれません。
とにかく、あっちを合わすとこっちがずれて、こっちを合わすと向こうがずれて、10カ所がきちんとそろう気が全くしません(涙)
とにかくジャッキを駆使して、なんとか1個づつ延長ブロックを取り付けてゆきます。
ボディがずれて困った
どうにも困って使用したのが「ハイリフトジャッキ」!
ピンが穴より手前に来ているときには、ハイリフトジャッキをサイドシルにかけて、後ろのパンタジャッキを外し、後ろタイヤからボディーを前に押すようにジャッキで押します。
ボディーが横にずれたときにはハイリフトジャッキをガレージの塀とボディーにかませて押しました。
格闘すること2~3時間、3度ほど心が折れたところでようやくリカバー完了!!!泣きそうです。
なんとかフレームのタイヤ間の6個のマウントの挿入が完了しました。。
使用前、使用後のボディマウントブッシュです。
前後のブロックはその点は簡単で、そんなに苦労することなく取り付け完了です。
とおもったら、社外のリアバンパーがボディーが上がったせいで標準の取り付け位置につけられません。
仕方なく、フレームのブロックしたに取り付けました。
反省点!
ボディーリフトの要はなんと言ってもボディーを真っ直ぐ垂直にあげることにつきます。
なので、タイヤの上にパンタジャッキをのせて作業をする場合、きっちりと水平をとって作業をしないと、まず、すれてきます、これはおすすめしません
この作業をする場合、前後4カ所にブロックやビールケースでジャッキの台をつくり、さらにきっちり3cmづつとかはかりながらジャッキアップする必要があります。
真っ直ぐジャッキアップできさえすれば楽勝の作業です。
さて、まだ続きがあります。
作業後のチェック事項
ボディーリフトブロックを10カ所に設置し、35mmボディーリフトが完了しました。
ステアリングシャフトのボルトをしめて、燃料タンクのホースバンドを締めて、燃料ホールカバーのボルトを延長して固定します。
(私がリフト前にやったのはこの作業のみでした)
恐る恐るエンジンON!
始動はOK、
ちょっと走ると、ステアリングを回すと勝手にウインカーがカチカチ!
ありゃ?
ステアリングシャフトの固定がきつすぎたようです。
一度緩めて、再度テスト
今度はウインカーはOKですがエンジンがおかしいです。
アイドリングが安定せずに2000~1000回転を行ったり来たりします。
ボンネットを開けてチェックしてみると、圧力センサーのパイプとエアコンのセンサーのパイプが抜けていました。
圧力センサーの方はつなぐだけですが、エアコンセンサーの方はパイプの長さが足りません。
手元にあった内径6mmのパイプに交換したところ、アイドリングは正常に
しかし、ウインカーのカチカチが異常に早い!
チェックしたところ、リアウインカーの配線が切れていましたorz
抜いたときにしくったのでしょう。
ハンダ付けして修正完了。
よくみるとマフラーの警告灯がついています。
潜ってみると、マフラーのセンサーが抜けていました・・・・
再配線して修理完了。
もう不具合はないかな~とチェックしていると、トランスファーの4LOにギアが入らない
これは、何かのサイトで見ていて覚悟はしていましたが、やはりか・・・
回避方法はトランスファーのレバーを曲げるか、ボディーを削るかです。
トランスファーレバーを抜こうとしましたが抜き方がわからずに断念、
4Loの位置を削り込みました。
こうなると、純正のトランスファーレバーのブーツが使えなくなります。
ブーツなしだと、下に高速で回るプロペラシャフトが見えて怖いので、幌を作ったときのハギレで、急造りのブーツを作成して取り付けました。
Ok
あと、シフトレバーが35mm下がった上に、インプレッサのシートで着座位置が高くなっていて、シフトレバーが遠いので、イエローハットで、レバー延長パーツを購入して取り付け
これでようやくボディリフト完成です!!!(トランスファーレバーが遠いけど・・・)
もうやることはないと思いますが、次回やるとするならば、真っ直ぐにあげます。
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