JA11ジムニー 偏心キングピンを装着 最小回転半径を計測してみた

           

    ヒカリオートレーシングの走行会の帰り道、広いコンビニの駐車場でしばし談笑します。

    そんな折り、メンバーのルフィーさんのナックルがチラリと目に入りました。

    「ルフィーさん、このキングピン、後付ですか?」

    明らかにナックルとは金属の色の違うキングピンをみつけて訪ねました。

    「そう、偏心キングピンじゃが、より曲がれるようになるで~」とのこと

    もう気になって仕方がありません(笑

    家に帰ると早速確認します。

    偏心キングピンの存在は以前から知っていましたが、それより前に手を付けなければならないところが多くて、存在を忘れていました。

    最近ようやく、故障も無く、カスタムも一息ついたところなので、一歩踏み込んだパーツに目が向くようになりました。

    偏心キングピンとは?

    通常、キングピンはナックルの上下に取り付けられており、ホーシングのキングピンを受けるベアリングにピンが刺さることでナックルとホーシングが連結されます。

    偏心キングピンは、上側のキングピンのピンがセンターより若干外側に、下側のピンがセンターより若干内側に寄ることにより、純正より2度ナックルを傾けることができます。

    ナックルが2度傾く事で、タイヤも2度上が内側に入り、「ハの字」になります。

    この状態を「ネガキャン(ネガティブキャンバー)」と言います。

    コーナーを曲がるとき、遠心力によって右コーナーならば荷重は左側のタイヤは外側、右側のタイヤは内側部分に集中します。

    そうなるとタイヤの接地面が偏ります。より十分なグリップ力を得るため、最初からコーナリングするときに最適な角度(キャンバー角)に設定することで、旋回スピードが上がる仕組みです。

    また、コーナーでの接地性の向上も狙うことができます。コーナリング時にタイヤが地面に踏ん張る方向に作用するため、グリップ力が上がるためです。

    ということでネガキャンにすることで、旋回性能が爆上がりするはずです(笑

    偏心ピングピンを販売しているのは3社、おなじみ「キタガワ」「レインボーオート」「Jimny parts工房」です。

    なかでも、評判がいいのは「Jimny parts工房」、上下のキングピンが偏心なだけで無く、上下の線が丁度まっすぐになるようにピンに角度が付けられていて、ベアリングに過度な圧が発生しないとのこと!

    しかし、「Jimny parts工房」の偏心キングピンは現在品切れ、次回入荷は未定とのことでした(涙

    お値段は27500円

    続いて、おなじみキタガワですが、残念ながら、こちら品切れ・・・
    お値段は25300円

    ちなみにキタガワの偏心キングピンの場合、キャンバー角は3度、Jimny parts工房とレニンボーオートの品は2度とのことでした。

    レインボーオートは在庫ありのようですが、お値段が36,300 税込と、かなり気合いのいる価格です。

    さて、どうした物か・・・・・・・

    思案に暮れる日が数日続いたある日、出ました!メルカリ

    「Jimny parts工房 偏心キングピン(未使用)4個セット 27000円、送料込み」

    もう買うしかない!しかし、27000円!高い!しかし!・・・・・・

    気づいたときには、私ではない違う人格の手によって、ポチっていたのは言うまでもありません。

    偏心キングピンを装着

    そして数日、やってきました、偏心キングピン♪

     

    最小回転半径を測定

    早速取り付けようと思いましたが、その前に確認しなくてはいけない事があります。

    「最小回転半径」です。

    最小回転半径とは、右か左にハンドルを奥まで切った状態でゆっくりと旋回し、一番外側のタイヤの中心が描く円の半径のことを言う。 メーカーはこの数値を国土交通省へ提出し、認可を受け、クルマのカタログに掲載しています。

    JA11の最小回転半径は4.9m。

    そして、現在のカブキ号は石塚エンジニアリング製の「キレカクアップナックル」(変な名前、石塚ナックルでいいのに・・・)を装着しています。

    「キレカクアップナックル」はja11の純正ナックルの内側を限界まで削ることで、JB23並の切れ角を実現するという代物です。

    近所の公園の駐車場で、最小回転半径を計測してみます。

    コロナ禍という事もあり、公園の駐車場はガラガラです。

    フロントタイヤの位置に目印を置いて、そこから目一杯ステアリングを切って、旋回します。

    計測値はフロントタイヤ左の外側を基準にはかりました

    7メートル48センチ!
    (スケールが5Mだったので、3メール地点で中継しています)

    これに、車のセンターまでの長さを足す必要があります。

    JA11のタイヤのセンターtoセンターは1200mm、純正のタイヤオフセットは+22mm、現在のカブキ号のホイールのオフセットは-25mm、ワイトレ30mm装着、タイヤは7.00R16でタイヤ幅は200mm

    なので最小回転半径は ((1200÷2+22+25+30+100)×2+7480)÷2=4517

    「キレカクアップナックル」装着時の最小回転半径4.517メートル(あくまで個人測定です、かなり誤差ありと思われます)でした。

    今のままでも、純正の最小回転半径よりも38cmも小回りがきいています。

    ここからどの程度さらに小さくなるのか!

    装着前の正面からの写真です。

    その前に、装着作業です。

    ガレージで片方ずつジャッキアップして、タイヤをはずします。

    上下のキングピンを緩めます。

    向きを確認しながら偏心キングピンをはめ込みました。

    とりあえず、左の未完了。

    正面から左右どのくらい違うのか見てみます。

    「う~~~~~~~ん」

    見た目はほとんど変わらないようです。

    そのご、右側も変更完了。

    見た目では変化はわかりません。。

    先ほどの公園に行き、同じ方法ではかってみます。

    結果は・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカ  ジャン!

    7メートル43センチ!

    つまり最小回転半径は ((1200÷2+22+25+30+100)×2+7430)÷2=4,492

    結果、25mm最小回転半径が小さくなりました

    微妙~ですが、まあ、勢いが付いたときはもっとくるっと回るかもしれません(汗

    自己満50%、実用製50%、あとは本番のトライアルの結果次第です!

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