JA11ジムニー よくあるトラブルと対処方法

JA11ジムニーは販売終了からすでに20年以上経過していますが、まだまだ現役の人気車両です。

エンジンもシャシーもとても丈夫な車ですが、JA11ジムニー特有の様々なトラブルもまたつきものです。

ここではJA11ジムニーと長年付き合ってゆくための、よくあるトラブルの例とその対処方法を紹介します。

Contents

JA11ジムニー エンジン関連のトラブルと対処方法

JA11ジムニーの持病「カチカチ病」の対処方法

【症状】

セルを回してもエンジンが始動しない、「カチカチ」という音が鳴る、バッテリーは上がっていない。

【原因と対処方法】

JA11ジムニーの代表的な持病「カチカチ病」です。

JA11ジムニーは構造上、軽自動車としてはセルモーターがエンジンを始動する際に回す「フライホイール」が大きく重いため、弱ってきた「軽自動車用」のバッテーリーではパワー不足に陥りセルモーターをしっかりと回せない状態が発生します。

「カチカチ」と聞こえる音は「ソレノイドバルブ」と言われる機械の音です。

バッテリーを大きな強力なものに変更しすると症状は改善しますが、普段の使用ではオーバースペックです。

イグニッションスイッチとセルモーターの間に「リレー」を設置して、セルモーターを動かす電源をバッテリーから直接とることで「カチカチ病」は改善出来ます。

 

↓写真はリレー追加に必要なセット


【具体例】

ジムニーのカチカチ病発病、リレーを追加

アイドリングが安定しない時の対処方法

【症状】

アイドリングが通常の900回転でとどまらず、「1,000回転~2,000回転」当たりを繰り返し安定しない

【原因と対処方法】

↑ソレノイドバルブ「18117-82C00」お値段は9,500円

 

アイドリングを制御するための装置「ソレノイドバルブ」で不具合が発生している可能性があります。

また、ソレノイドバルブ周辺・エアコンのアイドルアップバルブのパイプの緩みや抜けによりアイドリングが安定しなくなることもあります。

まずは、パイプの抜けや緩みがないか点検を行います。

パイプ類が正常な状態でアイドリングが安定しない場合、ソレノイドバルブの故障が濃厚です。

ソレノイドバルブを分解し、きれいに清掃することで改善することもありますが、経験上は一時しのぎで、すぐに再発します。

9,000円強のPartsで若干お高いですが、パーツ交換が手軽で効果的です。

JA11ジムニー ISCバルブを交換 & ビックスロットル化

ターボのフケが悪い・エンジンのフケが悪い

【症状】

アイドリング中は問題がないが、ブーストがかかるとエンジンがもたつく、吹ケ上がりが良くない。

加速にもたつく、なんとなくレスポンスが悪く、アクセスを踏んでも、俊敏に反応しない

【原因と対処方法】

1,インタークーラーのパイプなど、吸気関連のパイプが外れていたり、裂けている可能性があります。吸気側のパイピングを全てチェックしてみて下さい。

2,点火系の劣化により、正常に火が飛んでいない可能性があります。デストリビューターカバー・プラグコード・プラグのいずれか(または全て)を交換すると治る場合があります。プラグをぬいて汚れの確認を行ってください、また、プラグコードが古い場合はいずれ不具合が発生します、早めの交換するのがベターです。

3,アクセルワイヤーのスロットル部分が緩んでいる可能性があります。

4,プレッシャーセンター周りの配管が抜けている、エアが漏れている可能性があります。配管をチェックしてください。

5,ピストンが一本死んでいる場合があります。エンジンがかかった状態で、一気筒づつプラグコードを抜いたときにエンストが発生する場合、抜いていないピストンのどちらかが仕事をしていない状態です。もしこの状態の場合、死んでいるピストンのプラグやデスビをチェック、原因がピストン本体なのか、電装品なのかチェックして下さい。

6,エンジン交換後にこの症状が発生した場合、センサーのカプラーのつけ間違いの場合があります。水温センサーと吸気温センサーのカプラーがそれぞれ正常に接続されているかチェックしましょう。

7,インジェクターが詰まっている場合があります。インジェクタークリーナーで掃除をすると改善する場合があります。

エンジン始動後にすぐにエンストする

【症状】

キーをひねって、エンジンを掛けても10秒もせずに止まってしまう。
エンジン自体は正常にかかるが、アイドリングが続かない。

もしくは、アイドリングは正常だが、アクセルをふかすとエンストする。

【原因と対処方法】

プレッシャーセンサーのどこかに異常が発生している可能性があります。
配管が抜けていないか、配線に問題かないかチェックしましょう。

アイドリングは正常で、アクセルONでエンストする場合、カプラーの差し間違いでこの症状が出る場合があります。

エンジン左側のスロットル部分に差し込まれているカプラー(吸気音センサー)と、その下にある水温センサーの奥にあるカプラーが、テレコになっている可能性があります。この2つは同型のカプラーのため、症状が出る場合は2つのカプラーを差し替えてテストしてみましょう。

アイドリング中、エンジンルームから鈴虫のような音がする。

【症状】

アイドリング中にエンジンルームから「リリリリ」と言った鈴虫の鳴き声が聞こえる。走行中には音はしない。

【原因と対処方法】

オルタネーター、エアコンのコンプレッサー、ウオーターポンプなどの軸部分のベアリングが劣化して音が出ている可能性があります。
ベルトをはずして、それぞれを回して、音がしているやつが犯人です。

走行中に水温(計)が上がらない。

【症状】

走行して数十分経っても、水温計の表示が低いままで上昇しない。

【原因と対処方法】

サーモスタットが故障している可能性があります。サーモが開かずに、暖められた冷却水がセンサーに届いていないのかもしれません。安い部品なので、まずはサーモスタットを交換して様子を見ましょう。それでも上がらない場合はセンサーが故障の可能性もあります(あまりないですが・・)

 

エンジンオイルが乳白色になる

【症状】

エンジンレベルゲージを見ると、エンジンオイルが白っぽい乳白色になっている

【原因と対処方法】

エンジンヘッドガスケットが破損して、エンジンヘッド内でエンジンオイルとクーラントが混ざっている可能性があります。

ヘッドガスケットが抜けているかの確認は下記のチェック方法で可能です。

・ラージエーター(もしくはリザーブタンク)からエンジン稼働中、小さな気泡が絶えず出ている。
・ヘッドガスケット周辺からクーラントが漏れたような跡がある。
・ヘッドガスケット周辺からエンジンオイルの漏れた痕がある。
・エンジンオイルが乳白色になるなど、クーラントとエンジンオイルが混ざっている

上記のような症状がある場合、ほぼヘッドガスケットが抜けている状態です。

ガスケットが抜けていると、パワーダウンやフラグ不調など様々なトラブルが発生する場合があります。

上記症状が現れた場合、ヘッドガスケットの交換を検討しましょう。パーツ代は2,000円~3,000円、工賃は3万円~6万円、自分ですると無料ですが、エンジンを開けるので自信のある方のみチャレンジしてみてください。

 

走行中に突然スローダウン

【症状】

走行中に突然パワーがなくなりスローダウン、ステアリングから細かい振動が発生する。

【原因と対処方法】

エンジンが1気筒死んだ可能性があります。最も軽い症状ではプラグの不調によりプラグがとけて1気筒が点火できなくなる。重い症状の場合、カムやピストンシリンダーの死亡があります。

まずはプラグを外してチェックして見ます。プラグがとけるなどの症状が出ていた場合、プラグを交換することで正常に戻る事が多いです(まれに、プラグが焼け落ち、ピストンやカムを破損させている場合があります)

プラグが正常な場合、(焼けていた場合でも)各気筒の圧縮比を測り、エンジンが正常に圧縮されているか確認した方が、以後安心して車に乗ることが出来ます。

大きな破損が確認された場合、修理するよりも、リビルトエンジンや中古エンジンに載せ替えた方が安くすむ場合がほとんどです。

中古エンジン価格 20,000円~15万円

リビルドエンジン価格 100,000円~25万円

工賃 10万円前後

クラッチが引っかかる

【症状】

その1: 1.2速が引っかかる:シフトチェンジの際、1速と2速へ変速するとき、シフトが入りにくい

その2: 全て引っかかる:1速から5速まで、すべてのギアに入りにくい、

【原因と対処方法】

シフトが入りにくい際の原因は大きくは2つあります。

一つ目は「その1」の1速2速に入りにくい場合、引っかかる感じでスコーンと気持ちよくギアが入ってくれません。

ほとんどの場合はトランスミッションの1速、2速のシンクロギアの摩耗によるヘタリが原因です。

1/2速のシンクロギアを交換することで症状は改善しますが、シンクロギアの交換はトランスミッションのオーバーホールをするような状態となるため、DIYで行うにはそれなりの道具や設備が必要となってきます。

DIYで作業を行う場合、ヤフオク!で流通しているオーバーホール済みのトランスミッション(4万円~5万円)を購入しアッセンブリで取り替えるのが手軽でしょう。

トランスミッションには「前期型」と「後期型」があります。
JA11であるば、どちらも取り付けは可能ですが、前期型に後期型のミッションを付ける場合、もしくはその逆の場合は、クラッチも一緒に変更する必要があります。

一方「その2」の症状、すべてのギアに入りにくい場合、クラッチワイヤーが伸びたために「クラッチが正常に切れていない」ことによる不具合が考えられます。

この場合、クラッチワイヤーの長さを調節し、クラッチを踏み込んだ際にクラッチが適切に切れるように調節すると症状が改善します。

それでも改善しない場合、クラッチ交換が必要かもしれません。

エンジンを吹かすと冷却水がリザーブタンク一杯になる

【症状】

エンジンを勢いよく吹かすと、冷却水がリザーブタンク一杯になる。ゆっくりとふかすとそこまでは溜まらない。

【原因と対処方法】

ヘッドガスケットから空気がラジエーター内に侵入している可能性があります。そのまま走るとオーバーヒートしてしまう可能性があります。

まずはヘッドガスケットを交換してみましょう。それでも治らない場合はおエンジンのオーバーホール、載せ替えが必要な場合もあります。ショップに相談するのが無難でしょう。

数日でバッテリーが何度も上がる

【症状】

バッテリーが上がり、新品のバッテリーに交換しても、数日経つと上がってしまう。

【原因と対処方法】

走行中に発電をおこなう「オルタネーター」が壊れている可能性があります。

エンジンがかかった状態で、バッテリーのマイナスケーブルをはずして、エンジンが動いていればオルタネーターは仕事をしています。
ケーブルをはずすとエンジンが止まる場合、オルタネーターが壊れていると思われます。

この場合、新しい部品に交換する必要があります。

交換作業は、手元は狭いですが、そんなに難しいものではありません。DIYでも十分に可能なので挑戦してみましょう。

雨の日にエンジンがかからない

【症状】

通常のエンジン始動では問題がないものの、雨の日になるとエンジンがかからなくなる。

カチカチ病と違い、セルモーターは回っている。

【原因と対処方法】

この症状が出た場合、デストリビューターが劣化して、正常にプラグに電気が送られていない可能性がります。

対処方法はデストリビューターキャップとローターの交換以外になりません。

安い部品で交換も簡単なので、使用期間が長い場合は、症状が出る前に交換しましょう。

ディストリビュータキャップ&ロータアッシを交換

エンジン左側から冷却水が漏れている

【症状】

突然エンジン左の小さな穴から、クーラント(冷却水)が吹き出ることがあります。

【原因と対処方法】

エンジンのウオーターポンプの故障です。

通常は、タイミングベルト交換時に一緒に交換される部品ですが、タイミングベルトのみ交換されていたり、そもそも10万キロを超えてもタイミングベルト関連の交換がされていない場合発生する可能性があります。

ウオーターポンプを交換するしかありません。
交換は、エンジン前の各ギアカバーをはずし、タイミングベルトカムギア(スプロケット)をはずし、ウオーターポンプを交換する必要があります。

自分でも交換は可能ですが、自信がない場合は修理工場に依頼した方がいいかもしれません。

JA11のウォーターポンプを交換修理

ブーストが少ししかかからない

【症状】

アクセルを踏み込むと3000回転~4000回転くらいでブーストがかかり、ぐっと加速します。

JA11ジムニーの標準ブースト圧は0.5Kくらいです。

ブースト計がついている場合は、その基準で、ついていない場合は感覚ですが、遅くなった、パワー不足を感じるなどの場合、タービン周辺で不具合が発生している可能性があります。

【原因と対処方法】

ブーストはかかるけど、少ししかかからない場合、タービン本体ではなく、周りのパイプが破れていたり、抜けていたり、接合部が緩くなって、排気漏れを起こしている可能性があります。

タービン周りのパイプ類が正常に接続されているか確認しましょう。

アイドリング中にミッション当たりから「シャー」という音がする

【症状】

その1
アイドリング中に、クラッチを踏んでいないとき、シャーという音がトランスミッションから聞こえる

その2
アイドリング中に、クラッチ踏んだら、シャーという音がトランスミッションから聞こえる

【原因と対処方法】

その1はクラッチがつながっているときの異音(ミッション側)、その2はクラッチがつながっていないときの異音(エンジン駆動部側)です。

その1の場合、トランスミッション内のベアリングから音が出ていると思われます。
一時的には少し固めのオイルに交換することで抑えることが出来る場合もありますが、最終的にはトランスミッションのオーバーホール時期と言えます。

その2の場合、クラッチのレリーズベアリングの寿命が近いと思われます。
クラッチ交換部品一式は15,000円前後でそろえられます。

作業はDIYでも可能な難易度です。挑戦しましょう。

ブーストがかかると「ピュー」という笛のような音がする

【症状】

ブーストは正常にかかるけれど、笛のような異音がする

【原因と対処方法】

タービン周りの配管の何処か、もしくはガスケットなど小さい隙間から排気漏れが起こっている可能性があります。

パイプの場合、点検で確認することが出来ます。ガスケットの場合、タービンとエキマニの接合部、もしくはタービンとアウトレットの接合部のガスケットを点検しましょう。

バッテリー上がり後、ブースターケーブルをつないでもエンジンがかからない

【症状】

バッテリーを上げてしまい、ブースターケーブルをつないでスタートしようとするが、スタートできない。

【原因と対処方法】

カチカチ病の時と同じく、JA11ジムニーではセルモーターを回すのに多くの電圧を必要とします。

大きなバッテリーからブースターケーブルをつなぐ場合でも、細いブースターケーブルでは必要な電圧に届かずに、うまくセルモーターを回せないことがあります。

ジムニーにブースターケーブルを携行する際は太めのコードの品を携帯しましょう。

JA11ジムニー 足回り関連のトラブルと対処方法

ある程度のスピードが出るとタイヤが暴れ出しまともに走れなくなる

【症状】

ja11ジムニーの代表的な持病「シミー(シャダー)現象」と呼ばれるものです。

60キロ以上くらいのスピードで走っていると、突然ハンドルが激しく暴れ出して走行不能に陥ります。

一度暴れ出すと、ほとんどの場合、停止するまで収まりません。

【原因と対処方法】

多くの場合、前輪ナックルの上下に設置されている「キングピンベアリング」の劣化が原因です。

ベアリングが劣化により、外軸と内軸の間に遊びが出来てしまうとほぼ確実にシャダーが発生します。

対処方法はキングピンベアリングの交換が最も効果的です。

 

JA11ジムニーのナックルオーバーホール キングピンベアリングの交換

 

突き上げる振動があり、乗り心地が悪い

【症状】

道路のでこぼこや踏切の横断時に突き上げられるような振動が発生する。

【原因と対処方法】

装着されている「ショックアブソーバー」が寿命を迎えている可能性があります。
ショックアブシーバーをはずして、正常に機能しているか確認しましょう。

機能していない場合、新しいものに交換することで改善します。

タイヤの付け根からオイルが漏れている

【症状】

タイヤの内側、ホーシングとの間からオイルがしたたっている。

【原因と対処方法】

「ナックル」と「ホーシング」の隙間にある「ナックルシール」が劣化し、ナックル内のグリスが漏れ出している可能性があります。

グリーズが完全になくなり、デフオイルが漏れていると、フロントデフギアのオイル量が規定値を大幅に下回るようになり危険な状態となる場合があります。

ナックルからのオイル漏れを確認した場合、まずはフロントデフのオイル量を確認しましょう。

フロントデフの上部のドレンを開いて指を入れてみて、すぐにオイルの感触があれば、まだ軽傷です。

オイルの減っているのを確認した場合は早急にギアオイルを注入しましょう。

ナックルのオイル漏れを直すためにはオーバーホールが必要です。

作業はDIYでも十分に可能なレベル、パーツも安いので挑戦しましょう。

ブレーキが片効きする

【症状】

ブレーキを踏むと右側、もしくは左側にハンドルが取られてまっすぐに止まらない

【原因と対処方法】

非常に危険な状態です、急ブレーキをかけた際に、ブレーキが片効きしていると、最悪横転の可能性出てきます。

片効きの主な原因はブレーキフルード内へのエアガミです。

ブレーキホースラインから、不要な空気を出してやることで、正常に戻ります。手順はマスターシリンダーから一番遠い(リアブレーキ)から作業を行います。2名で行うのがベストです。1名で行う場合、ワンマンブリーダーのような設備を使う必要がありますが、重要部品だけに、2名作業を強く推奨します。

しかし、ブレーキラインのエア向きを行っても片効きが治らない場合がります。

 

原因としては

・リア、ドラムブレーキの片減り

・フロントブレーキキャリパーの故障

・ブレーキホースの不具合

ブレーキドラムは目視可能です、チェックして見ます。

キャリパーの不具合の場合、左右キャリパーを入れ替えて片効きが反対になるかチェックします。入れ替えても同じ方が片効きする場合、ブレーキホースが原因の可能性が高いです。ブレーキホースを新品に交換してチェックして見ましょう

プロに任せる場合、工賃は2万~4万円

ブレーキホースは6千円前後です。

 

JA11ジムニー ボディー・エクステリア関連のトラブルと対処方法

速度を上げると、フェンダーミラーが風圧に負ける

【症状】

JA11ジムニーで速度を上げて走っていると、フェンダーミラーが風圧に負けてたたまれてしまう。

【原因と対処方法】

これもJA11ジムニーの持病の一つです。

フェンダーミラー(特に右側)の付け根が劣化して風圧に耐えられなくなってきます。

対処法、ミラーの根元は、ステーの裏側からM10のボルトで固定されています。

ボルトを抜いて、ゴムワッシャー(私の場合、M6のシリコンホースを5mmくらいで切ってワッシャー形状にて)を入れてボルトを締めると動きにくくなります。

樹脂部分が白っぽく劣化している

【症状】

JA11の樹脂系インテリア(エクステリアも)はほとんどの場合、経年劣化により白けた感じになっている。

【原因と対処方法】

JA11ジムニーの場合、ほとんどの車両のインテリアは白けています。

これは、以外と簡単に輝きを取り戻すことが可能です。

ホームセンターから「シリコンスプレー」を買ってきて、吹きかけるだけ、輝きを取り戻せます。

3ヶ月に1度くらい定期的に塗るのがお薦めです。

JA11ジムニー インテリア関連のトラブルと対処方法

ヒーターから温風が出ない

【症状】

ヒーターのスイッチを入れても温風が出てこない

【原因と対処方法】

JA11のヒーターの弁はワイヤーでエンジンルーム内につながっています。

何らかの振動で、弁の金具からワイヤーが外れて弁の開閉が出来なくなっていることがあります。

温風が出てこない場合、まずはエンジンルーム内のヒーターのワイヤーが正常接続されているか確認しましょう。

正常につながっているのに、温風が出ない場合、サーモスタットを交換してみましょう。

それでもだめなら修理工場へGo!

 

ジムニーのヒーターから暖かい風が出てこない?

エアコンが効かない

【症状】

エアコンのスイッチを入れても、ランプはつくが冷風があまり冷たくない。コンプレッサーは動いている

【原因と対処方法】

まずは、2つの原因が考えられます。

冷媒ガスが不足して冷却力不足に陥っている、もう一つはエバボレーターに埃などが溜まり、冷却力不足に陥っている場合です。

まずは助手席の足下上部にある「エバボレーターをチェックします。ゴミが溜まっている場合、空気がうまく通過できず、エバボレーター本体が凍り付いたりしている場合があります。また、左側のエア取り込み口からフィンの状態が確認できます。掃除をしたことがないほとんどの車両は、大量の埃が溜まっていると思われます。

掃除はカバーをはずして、歯ブラシなどで埃を除去し、最後にエアコン洗浄スプレーで清掃します。カバーは大変はずしにくく、格子をニッパーで切り取ってしまう猛者もいます。

エバポレーターが正常に動いているにもかかわらず、冷えが悪く、コンプレッサーが正常に動いているけど、エアコンが効かない場合、触媒ガスが抜けて冷却性能が落ちていると思われます。

この場合、触媒ガスを再注入することで改善することが出来ます。

新ガスの場合(R134a)自動車整備工場やオートバックス・イエローハット等でガスの重点は可能です(JA11の場合、3型の途中~5型まで)

旧ガス(R12)の場合、先に電話をして取り扱いがあるか確認が必要です。(JA11の場合1型~3型の途中)

エアコンが動かない

【症状】

エアコンスイッチを入れても、エアコンが動かない、コンプレッサーが回らない。

【原因と対処方法】

正常にエアコンのシステムに電気が通電しておらず、エアコンが動いていない状態と思われます。

エアコンのスイッチのランプが転送しない場合、まずは「内気循環」になっているか確認します。JA11は「外気循環」の時はエアコンは動きません。

内気循環にしても、通電しない場合、「ヒューズが切れている」「スイッチが壊れている」「エアコンアンプが壊れている」等が考えられます。

ヒューズはエンジンルーム内右タイヤの上のリレーの配線内にあります。まずはチェックしましょう。

ヒョーズが正常な場合、「コンプレッサー」や「コンデンサーのファン」が動くかチェックします。コンデンサーバーファンが動いているのにコンプレッサーが回っていない場合、コンプレッサーが故障している可能性があります。エンジンを止めた状態で、コンプレッサーにバッテリーからラインを直結し、電磁クラッチが動くかチェックします。動かない場合、コンプレッサーが故障しています。

コンプレッサーに直結すると、電磁クラッチは動くのに、コンデンサーのファンも動いていない場合、配線に電源が来ているかチェックします。

車内のエアコンのスイッチに通電していない場合、「エアコンアップ」の故障の可能性が高いです。アッセンブリで交換になります。

天井のシートが落ちてきた

【症状】

JA11ジムニーの代表的な症状の一つです。
天井に張っていあるシートが「ペラーン」と落ちてきます。

【原因と対処方法】

よく見かける修理方法は「プラダン」をつかってする「ぼろ隠し」です、
私的にお薦めなので、ベニア板を購入し、手芸店で「合皮」やお気に入りの柄の布を買ってきて、裁断したベニアに布を貼り付けて天井に設置する方法。

見栄えも美しく高級感もありおすすめ

ステアリングを回すと「キュキュ」という音がする

【症状】

ステアリングを回すたびに「キュキュキュ」という異音がする

【原因と対処方法】

ステアリングの中の軸を止めている「ステアリングブッシュ」が劣化(油ぎれ)により音が出ている状態です。

グリスアップだけでも音は止まりますが、ものによってはグサグサになっているので「ステアリングブッシュ」の交換が一番効果的です。

ステアリングをはずして上下のゴムを変えるだけなのでDIYでも簡単に交換可能です。

分解する際、1カ所「トルクス」という星形のネジを緩める必要があります。

JA11 ステアリングコラムブッシュの交換

シフトノブがぐらぐらする

【症状】

シフトレバーがグニャグニャ揺れる

【原因と対処方法】

シフトレバーを固定する樹脂パーツが劣化により砕けて機能していないと思われます。

シフトレバーを固定するボルト数本を抜くと、シフトレバーをはずすことが出来、中身を確認することが出来ます。

補修パーツは2000円前後、DIYで簡単に修理可能です。

JA11、ミッションオイル交換とシフトリペアー

 

クラッチを踏むと「キュキュ」という音がする

【症状】

クラッチを拭くと、石がこすれ合うような「キュッキュ」という音がして大変耳障り

【原因と対処方法】

クラッチペダルの軸のクリス切れによってこの音が発生します。

クラッチペダルはアクセルペダル、ブレーキペダルとともに一本のロングボルトで固定されていて、クラッチペダルの左側に黒色の3cmくらいのカラーがあり、其の橋にM10のナットで固定されています。

この黒いカラー内にグリスを注入することで、耳障りな音を消すことが可能です。
作業手順は、アクセスペダル右側にある、ボルトをM10のメガネレンチ等で固定し、クラッチ側のナットを外します。
ボルトは長く、抜くことはこんなんなので、ナットを外した穴からカラーの中にモリブデングリスを押し込むように注入します。

ナットを締めた後、何度かペダルを踏んでグリスをなじませると音が消えますのでお試しあれ~

エンジンのチェックランプが点灯する

【症状】

メーター株の警告灯のうち一番左のエンジン警告灯が点灯する

【原因と対処方法】

何らかのセンサー、もしくは配線に異常が発生している状態です。まずはダイアグコネクターをつかい、不要箇所の特定を行います。

ダイアグコネクターはエンジンルーム内のバッテリーの後ろあたりにあり、通常はゴムのカバーがされています。

エンジンOFFの状態で、ゴムカバーを外し、ロック部を上にして右上と左下を短絡させます。

エンジンをONにして、エンジン警告灯の点滅状況を確認します。

エンジンをONにすると、警告灯が点滅し、1秒消灯ののち、再び点滅します。この点滅の回数によって不要箇所をある程度特定することができます。

診断結果は次の通りです。

14(1回点滅 → 4回点滅)
水温センサ異常

21(2回点滅 → 1回点滅)
スロットルセンサ(IDL)異常

22(2回点滅 → 2回点滅)
スロットルセンサ異常

23(2回点滅 → 3回点滅)
吸気温センサ異常

24(2回点滅 → 4回点滅)
車速センサ異常

31(3回点滅 → 1回点滅)
プレッシャセンサ異常

41(4回点滅 → 1回点滅)
点火信号異常

42(4回点滅 → 2回点滅)
クランク角センサ異常

56(5回点滅 → 6回点滅)
エアコン正常信号