ジムニー SJ10のエンジン LJ50のシリンダーを外す 車上整備
遂に重い腰を上げる準備が出来ました。
とにかくエンジンの状態を見てみないとわからない・・
という事で、エンジンをばらしてみることにしました。
本当ならば、エンジンを下ろしてしまえばいいのですが、エンジンクレーンのような便利なものは我が家にはありません。
LJ50エンジンは重量50~60キロぐらい
1人で下ろすにはなかなか無理があります
という事で、エンジンは付けたまま、シリンダーのみバラしてみることにしました。
まずは、邪魔になるものを外してゆきます。
・エアクリーナー
・オルタネーター
・キャブレター
・デスビ
・スターターモーター
SJ10の構造は大変簡単なので、このあたりのものは直ぐに外すことが可能です。
ひととおり準備が整ったので、シリンダーヘッドを外します。
このあと、シリンダーを外すだけなのですが、どうやらシリンダーはナット8本でエンジン本体に固定されているようです。
上の4本は難なく取れました、下の一番手前も上からアクセス可能です。
残り3本、
車の下に潜り込みます。
ナットは目視できますが、エキマニがどうにも邪魔です。
エキマニを外して見ました。
マフラーが邪魔なので、マフラーの前半分のボルトも外します。
エキマニが外れました。
さて、問題のシリンダーです。
一番奥と、前から2番目のナットはなんとか外れましたが、前から3番目のナットがスタットボルトごと緩んでシリンダーを外すのを邪魔します
なんとか取れないまでも緩みました。
あとはシリンダーを外すだけです。
しかし、思いのほかこれが難儀でした。
もしかすると45年目にしてはじめて外されようとしているのかもされません。
固着して、まったく外れる気配がありません。
しばらくゴムハンマーでたたいたりしてみましたが、頑として動く気配無しです。
仕方なく、下から棒をいれて、ジャッキで押してみました。
お!
わずかにすきまが出来ました。
再びゴムハンマーでたたいては、ガタガタゆらします。
結構長い時間格闘していると、
カクン、とシリンダーが本体から分離しました。
「やっと取れた」
朝の9時頃から始めて、もうとっくにお昼は過ぎていました。
いよいよピストンとご対面です。
「ご開帳~~~」
シリンダーを外して見ました
なんと言うことでしょう
一番と三番のピストンは擦り傷だらけです。
シリンダー内もじっくり見ると結構傷があります。
一番ピストン、割れてましたorz
この感じだと、ほとんど二番だけで動いていたようです。
因みに、一番が死んでいると書いていましたが、いろいろと検証した結果、死んではいなかったようです。
ただ、仕事をしていなかっただけ、火が飛んで回っていましたが、まったくパワーが出ていなかったようです。
と言うことで、ボーリング確定!
ピシトンもオーバーサイズピストンを用意することに。
幸い、モーターファームさんでまだLJ50のオーバーサイズピストンを新品で購入することが可能です。
LJ50の場合、通常539cc、オーバーサイズピストン0.5mmアップならば、547.8ccとギリギリ550ccを越えないので規格変更も不要です。
1.0mm、1.5mmアップの場合は旧軽規格から外れ車検証上では白ナンバーになります。
シリンダーのボーリング加工を行ってくれる業者さんを探したところ、「ダイヤモンドエンジニアリング」という
モンスタースポーツの関連会社で26000円で請け負ってくれるとのこと。
シリンダーをはずし、ピストンを早速注文、ボーリング加工を発注しました
シリンダーを一緒に送ることで現物合わせで加工してくれるとのこと、納期は約3週間!
さて、シリンダーはこれでなんとかなりそうです。
しかし、ボーリング完成までに用意しておかなければならないパーツがあります。
シリンダーガスケット!
これはもう、何処を探しても出てきません・・
自分で作るしかなさそうです。
型を取るために、本体に張り付いている古いガスケットをカッターナイフで慎重にこそげ取ってゆきます。
LJ50シリンダーガスケットのPDFファイルです。クリックでダウンロード出来ます。等倍で印刷すれば型として使用出来ます。
だいたい取れました。
次回、これをなんとかします。