SJ10 ジムニーの前後ドラムブレーキをオーバーホール
5月も後半、漸く部品が揃ったので、遂にやります。
ブレーキのオーバーホールです。
SJ10のブレーキは前後共にドラムブレーキです。
以前、2ストの専門家に車両を点検してもらったとき、「もうブレーキが終わっている」と言われていました。
実際、とても効きが悪く、運転するときはなるべく車間を開けて走行していました。
しかし、これまたパーツが高い!
前後のドラムブレーキのキャリパーセットだとヤフオクで60000円、さらにドラムシューが前後で2万円!
高すぎ!!!!!!!!!!!!!
そこで、役に立つのがebayです!
SJ10はジムニー8として海外にも輸出されていました。
エンジンは違いますが、ブレーキなどの部品は基本的に全世界共通です。
ebayを物色すると、案の定、オーストラリアで、ブレーキとドラムシューのセットを発見!
商品代&送料含めて前後セットで33000円でした!
後はヤフオクにてマスターシリンダーのオーバーホールキットを購入
3週間ほどで部品は全て揃いました。
さぁ、やるぞ~~~~
SJ10のフロントのドラムカバーを開けるには36mmのソケットレンチが必要のようです。
36mm・・・・・・・・・・・
そんなデカいの持ってないよ~~
早速出鼻をくじかれました。
ここはかなりの田舎です。
ホームセンターは大小3店ありますが、はたして、36mmのソケットなんておいているのか!
なければ、何もせずに試合終了です。
まずは一番家から近い「中」のホームセンターへ・・・・無い
次に家から近い「小」のホームセンター・・・・・・・・・・ここにも無い
そして、一番遠い「大」のホームセンターへ・・・・・・・・・あったぁぁぁぁぁぁぁぁ
無事、36mmのソケットをゲットして家路に急ぎます。
そして、外しました。
つるっと外れました。
なかなか泥だらけです。
フロントのドラムブレーキは2個のシリンダーが、それぞれのドラムシューを1こづつ押す仕組みで、左右で4個のシリンダーを使用します。
なにげに新しい部品から2個シリンダーを取り出して、部品交換、最初は慣れないこともあって、30分ぐらいかかりました。
先に右側をくみ上げて、タイヤを付けて完成、次に左です。
タイヤをはずし、ドラムカバーをはずし、古いシリンダーをはずし、新しいシリンダーを箱から出したとき、築いたのです。
あれ?なんかおかしくない?
右側に付けたシリンダーは、配管の穴二個中、1個だけ穴にキャップがしてあったのですが、今出したシリンダーは穴2個ともにキャップがされています・・・・・・・
やっちまった!
そうです、フロントシリンダーは3種類あったのです。
両方ブレーキパイプに繋がる後方のシリンダーが2個、前にフルード入れ替え用のコックが付くシリンダーが左右対称で1個ずつ!
しくった・・・・
右側、またバラさなくては・・・・・・・orz
そして、また1からスタートです。
漸く、フロントのブレーキが組み上がったのはもうお昼を過ぎていました。
お昼ご飯を食べて、あとはリアとマスターシリンダーです。
リアをバラす際は前もって部品を点検し、午前のようなちょんぼをしないよう気を配ります。
確認して正解、やはり、リア用のシリンダーも2種類あり、左右の位置が決まっていました。
こちらは大きなトラブルも無く組み付け完了。
後はマスターシリンダーです。
SJ10のマスターシリンダーにはブレーキブースター(倍増装置)は付いておらず、超シンプルな構造です。
ヤフオクで購入したオーバーホールキットには部品図も付いているので特に難しいところはありません。
オーバーホールは30分ほどで完了、
しかし、もとのパーツもオーバーホールされていたのか、けっこう新しい感じで、ヘタリもありませんでした。。
「マスターシリンダーはそのままでも良かったなぁ」
と、思いつつ、あとはエア抜きして完了・・・・
が、そうは問屋が卸しませんでした。
普段使っているアストロのワンマンブリーダーは逆流防止の弁が付いているだけで、抜き取る機能はありません。
前記の通りSJ10のマスターシリンダーにはブレーキブースターが付いていないため、ブレーキを踏み込んだときのブレーキフルードの流量が足らず、配管内のエラーを抜くにはまるで圧力が足りません・・・
「二人でやらないと無理かぁ~」
その頃には日も暮れてきました。
あす、娘を導入して再チャレンジ、本日の作業は終了です。
翌日、朝から、娘にレクチャーします。
「5回ブレーキふんだら、最後は踏みっぱなしにして」
「いくよ~~~」
5回踏んでもらいます。
「はい踏んだ」
その声に合わせて、ブレーキフルードのバルブを緩めます。
「プシュ!」といってエアが抜ける音がします
プシュ、と言ったら直ぐに締めて、また5回。
マニュアルには右前から始めて、最後に左後ろをしろと書いてあったのでそのとおり作業します。
前二輪は直ぐにエア抜き完了、後は手こずりましたが、20~30回でエアは出なくなりました。
「5回踏んだ後、バルブを緩めているとき、足が入っていく感じする?」と聴くと
「するよ~~」とのこと
出来たかな?と娘のお礼を言って、ブレーキの感触を確かめます
「あれ?????????????????」
ぜんぜん軽いです???
実際前輪をジャッキアップして、回してブレーキを踏みますが、止まりません???
なぜ??エア抜けてるのに???
その後も、再び何度もエア抜きしますが症状は一向に変わりません・・・
なぜ???
走行していると、ポンピングブレーキで5~6回踏むと突然ブレーキがきくことが判明??
わからん、何でじゃ~~~
あいてはブレーキです。
何あってからでは遅いのでプロに見てもらうことに。
いつもならJsガレージさんまで行くのですが、今回はブレーキのきかない車を移動するので近場で無くてはなりません。
幸い、我が家はほとんど車の通らない高台にあり、坂を下りると直ぐに家内が車検に出している自動車修理工場があります。
開いてるかな・と見に行くと、開いていました!
あとは、ポンピングブレーキとサイドブレーキを駆使して、ウルトラ低速で修理工場に泣き込みました。
「すみませ~~~~~~ん。ブレーキのエア抜きしても、ブレーキが利かないんです(涙」
その後、パーツを全取っ替えして、オーバーホールしたことをつげると
「わかりました、見てみますね~」
なんと心強い!
そして、わずか2時間後、「直りましたよ~」と連絡が・・・・
修理工場に行くと、「古い車ですね~~~~」と好意的♡
「この車はブレーキブースターが無いんで、ブレーキの調整栂シビアなんですよ、まず、フルードはしっかり入って、エアも抜けてましたよ」
「マジですか?!じゃぁなぜ・・・」
「ドラムシューがドラムにあたっていなかったですよ、ポンピングブレーキで、シリンダーをだいぶ伸ばすとドラムにあたるので、そこから漸く聴いていたみたいです。」
「ドラムのシリンダーに調節用のダイアルが付いているので、それを回して、いったんシューをドラムに密着させて、タイヤが回らなくなったところから、5コマくらい戻して回るようにしたら完成です」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんと、そういえば、整備書にもそのようなことが書いてあった・・・・
orz
とにかく、これにてブレーキのオーバーホールは完了、これで安心してブレーキを踏めます
しかし、餅は餅屋!最後に泣きつくところは必要ですね~(笑
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