JA11ジムニー ハブベアリング交換とナックルのオーバーホール 娘ちゃん号を勝手に改造
5号車(娘ちゃん号)に乗っていて、「おや?」と気がついてしまいました。
左いっぱいまでステアリングを切って旋回すると、どこからか「カタン、カタン、カタン、カタン、」と異音がします。
目一杯ステアリングを切ったときだけ、
普通のちょっと切ったくらいでは音はしません。
う~~ん、何だろう??
何かに接触している様子はありません。
こうなると、ハブベアリングか、リーフのブッシュが怪しいです。
どうしよう~と悩みましたが、転ばぬ先の杖、どうせなら足回りオーバーホールしちゃおう~
となりました。
今回のメニューはバブベアリングの交換、ナックルの清掃、キングピンベアリングの交換、フリーホイールハブのの清掃、消耗品、シール類の交換です。
早速部品の調達です。
二硫化モリブデングリース 1本(400g)1本
Koyo オイルシール 09283-50002 KOYO SU6110 2個 ¥898
KOYO(ジェイテクト) ホイールベアリング 57414/LM300Z 70095 4個¥6,760
スズキ (43466)F/ハブロックワッシャ 43466-80000 1個 2個 ¥378
スズキ (43838)Oリング 43838-60A00 2個 ¥1,338
エヌティーエヌ(NTN) 円すいころ軸受30000番台 4T-30302 4個 ¥2,476
スズキ (45600)パッドセット 45600-82810 2個 ¥1,058
スズキ (09283)F/ハブ O/S(IN) 09283-26016 2個 ¥818
大野ゴム工業(OHNO) Oリング SZ-5163 2個 ¥1,978
スズキ (43813)ガスケット,ロッキングハブカバー 43813-60A00 2個 ¥398
モノタロウでひととおり揃えました。
総額2万円くらいでした。
さて、早速は締めます。
今回はグリスでベタベタになる作業がほとんどなので、写真は(相変わらず)少なめですm(_ _)m
さて、まずは右側から、スプリングシートにジャッキをかけてタイヤを外します。
さらにブレーキキャリパーも外します。
ステアリングロッドもこのタイミングで外しました。
ステアリングロッドの取外しはタイロッドエンドプーラーを使用します。
フレームにウマをかけて、作業開始!
フリーホイールハブを外します。
おそらく、この数年は一度も使われてないのではという感じ、完全にグリスが切れています。
フリーホイールハブの頭のM10のボルト6本を外して、Cリングをとります。
根本のM12のボルト6本を外すとフリーホイールハブは外れます。
ナックルのオーバーホールだけならば、このままハブをナックルごと外しますが、今回はハブベアリングも外すのでまずはハブからかかりましょう~
まずベアリングはM50のデカいナット2個で止まっています。
ナットの回り止めが付いています。
このパーツ、よく使い回しますが、本来は使い捨てです。
今回は新品を購入しているので、無論交換します。
回り止めの爪を起こして、M50のナットを緩めます。
スズキの純正socketも販売されていますが、手元にあるのはTONEの50mmのソケットです。
レンチに取り付けて、よいしょ、と50mmのナットを外します。
さらに奥のも1枚のナットも、まわり防止の金具を外して、緩めます。
これで、最初のハブベアリングが取れます。
バックプレートにあるM14のナット4個をとるとハブがバックプレートごと外れます。
バックプレートの裏側のシールを外すと2個目のハブベアリングが現れます。
使用済みのハブベアリングをチェックします。
タイヤを上下にゆらしたときは、さほど問題無いしと思いましたが、実際にチェックすると結構ガタが来ていました。
回すとシャラシャラ音がします。
ハブにはベアリングのカラーが圧入されているので、左右のカラーをマイナスドライバーでたたいて外します。
不要なグリスを拭き取って、ハブをパーツクリーナーできれいにします。
結構ピカピカになりました。
新しいベアリングの登場です。
まずは、ベアリングのカラーをハブに打ち込みます。
塩ビの水道管の継手を使って、ハンマーで鬼殴りして所定の位置までカラーを打ち込みました。
次に新しいハブベアリングにたっぷりとグリースを詰め込みます。
思う存分に詰め込んだらハブに入れて、裏側のシールを打ち込みます。
ハブの準備は完了です。
つずいて、ナックルのオーバーホールです。
まずは、ナックル裏側のシール金具を外します。
本来フェルトのような部品と、ゴムリングがあるはずですが、見当たりません、
完全に朽ち果てているようです。
後のパーツを外し、次にキングピンを外します。
あとは軽くピングピンをひねって外すとナックルが外れます。
キングピンベアリングのカラーがホーシングの先端上下に圧入されているので、マイナスドライバーで小突いて外します。
ナックルは泥と油でベトベトになっています。
本来、全部外して、粉末のパーツクリーナーでつけ置きするのがベストですが、今回はワイヤーブラシで磨いたり、カッターで削ったりいろいろして、きれいにしました。
気が済むまでナックルの掃除をしました。
因みに、外したボルト類は灯油でつけ置き洗いしました。
なんとかナックルがきれいになりました、
ホーシングのナックル取り付け部分もスクレーパーで不要なゴミを取り除き、きれいに磨きます。
あとはドライブシャフトを引き抜いて、ドラシャのシールを新しい物に替えて、準備完了。
新しいキングピンベアリングにこれでもか!とグリスを押し込んで、ドライブシャフトの根本のグリスも拭き取って、新しいグリスを注入します。
先にゴムリングのシールをホーシングに通しておきます。(これを忘れたら、再びナックルを外すか、リングを切る羽目になります・・
ドラシャを差し込んで、さらにまわりにグリスを注入、キングピンベアリングをセットして、ナックルをはめて、キングピンで固定します。
ナックル後部のパーツを付けるのですが、フェルトのパーツにこれまたたっぷりとグリスを塗り込んで、金具に貼り付けます。
こうすることで、パーツが付けやすくなって、防水効果も上がり一石二鳥です。
ナックルが出来たら、ハブを取り付けます。
バックプレートごと外れているので、ナックルにM14のボルトで取り付けます。
この後ちょっとコツが必要です。
ハブには左右にハブベアリングが入っています。
このベアリングを締め付けるのですが、規定トルクが決まっていますので要注意!
まずは、ベアリングをいれて、ベアリングの保護?の金具を入れて、50mmのナットで800Kgで締め付けます。
これにはトルクレンチを使用。
締まったら、一旦緩めて今度は150Kgで軽く締めます。
その後、回り止めの金具を入れて、ギザギザの頭の一部を内側に折り込んで軽く締めたナットの回り止めをします。
さらにその上からもう一個のM50のナットを900Kgで締め付けて完成。
あとはフリーホイールハブにグリスを注入して取り付けて、完了です。
右は完了、同じ事を左でもするのですが、こちらはちょっと手こずりました。
バラすのは同じ手順です。
最後の組み付け時、ハブベアリング保護用の金具が見当たらない!!!!
おかしい、どこに置いた???
30分くらいさんざん探しまし。
そして、30分後、何度も確認したはずの外したパーツを入れていた段ボールを再度確認していたところ、忽然と現れました(笑
何故見落とした・・・・
30分のロスです。
ベアリングの保護金具をいれて、ハブベアリングのM50のナットを800KGで締め付け・・・・・・・レマセン!
手持ちの50mmのソケットレンチの深さがたりず、ドライブシャフトが干渉して、50mmのナットに届きません!!!
なんと!
右は行けたのに・・・
ドライブシャフトをプラハンマーでたたいで押し込んでみてもだめです。
あと2㎜くらい足りません。
どうにかならないかと、あれこれしてみましたが、だめです(涙
仕方なく、再びナックルを外しました(涙
ナックルを外し、ハブとナックルだけの状態で、トルクレンチでM50のボルトを800Kgで締め付けます。
一度外して、今度は150Kg.
回り止めをつけて2個目のナットを900Kgでしめて完成
再び、鬼神の速さでナックルを組み付けて、ステアリングシャフトをナックルに取り付けます。
フリーホイールハブもつけて、ようやく完成。
やれやれ、結構時間がかかって、朝初めて、終わったのが15時ごろでした。
治っているかチェックしに、広い駐車場に向かいます。
目いっぱい左に切ってゆっくり旋回します。
「音がしない!」
治りました。
まぁ、古い車なのでよい機会だったでしょう
残りのメニューは
1,ドラレコ取り付け
2,エンジンマウントの交換(エンジン起動時に違和感がある)
3,リーフブッシュの交換
4,へこんだドアを何とかする
どんどん仕上がっていきます~、11月中にはできるかな~