空冷ビートルのボンネット解除ワイヤーがちぎれた!どうしよう

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4号車(空冷ビートル)のボンネットの締まりが悪いです。

空冷ビートルのボンネットは前がトランクになっていますが、ボンネットのロック機能は一般的な車と同じで2重ロックになります。

 

前にフックが付いていて、ボンネットがロックされていなくてもフックを開けなければボンネットが開くことはありません。

さて、4号車ですが、フックは普通に使えるのですが、ボンネットのロックがなかなか締まりません。

通常ならば、そっとボンネットを下ろし、上からグッとおさえるとロックがかかるらしいのですが、4号車はそんな軽くおさえる程度ではまったくロックがかかりません。

勢いよく締めてもかかりません、何度も何度も試しているとようやくかかるという感じです。

このままでは大変不便なので治して行きましょう。

おそらくボンネットキャッチが50年使う内に金属が削れてきてかかりにくくなっているのではないかと推理しました。

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新しいボンネットキャッチを探します。

幸い空冷ベートるのパーツは有りとあらゆる物が供給されていて、旧車でもパーツに困ることはありません。

ボンネットキャッチはebayで発見、送料込みで2300円でした。

早速ポチります。

結構早くて1週間程度で届きました。

 

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開けてみます。

4号車に付いているボンネットキャッチより明らかに爪の部分が大きいです。

よし。之で直った・・

 

元のボンネットキャッチのワイヤーを緩めて、新しいのをつけて、ワイヤーを戻すだけなので30分とかからないと判断、

会社帰りでもまだ日が高かったので、平日の夕方に作業しました。

空冷ビートルのボンネットキャッチは4.8mmのリベットで四箇所止まっています。

まずはドリルでリベットを揉んで外します。

キャッチが外れたら、キャッチ本体からワイヤーを外します。

なるほど、こんな構造か・・

ワイヤーケーブル内にベルハンマー潤滑剤をしこたま吹き入れて、なるべく軽く動くようにしました。

新しいボンネットキャッチにワイヤーを同じ感じで止めて、リベットでキャッチをボディーに固定します。

出来た。

早速ボンネットを閉めて見ました。

ガチャコン、と言う音がして、一発でロックされました。

出来た出来た・・・・・

 

が、ここからが大変でした。

 

空冷ビートルのボンネットロックの解除のレバーはJA11ジムニーと同様にダッシュボード内にあります。

このダッシュボードがくせ者で、なんと空冷ビートルのダッシュボード内のボックスは「紙製」です。

(写真を撮り忘れた)

さらに4号車は、前の誰かのオーナーがダッシュボード内にオーディオを付けようとしたのか、切り刻まれてボロボロになっています。

そこに、ボンネットの解除レバーがあるのですが、このレバーを引っ張るには結構力がかかり、切り刻まれてボロボロのダッシュボードボックスでは、かなり操作が不安定になっていました。

 

それでも、両手でボックスを固定して、ボンネットロックを解除するべくレバーを引っ張ります。

あれ?開かない・・・・・

力一杯引っ張りますが、ロックが解除とされません・・・

之は困ったぞ!

新品キャッチの爪が出っ張りすぎていて、ダッシュボードの解除レバーの引き量ではロック解除までのリーチが稼げずに解除が出来ないようです。

それでもなんとか開けようと、何度も解除レバーを引きます。

すると

「バチンッ」と音がして、手応えが無くなりました・・・・

 

やばい!!!!!!

 

どうやら、ロック解除用のワイヤーがちぎれたようです・・・・

 

やばい、このままではボンネットが開かなくなる・・・

 

ワイヤーがちぎれてしまうと、ボンネットを開けるには、ボンネット先端のシルバーのハンドルをぶった切って、ロックの金具をボンネットから外してしまうほか手がありません・・

 

困った!!!

 

幸い、ダッシュボードボックスは切り刻まれていて、ボンネットの奥に手が入るので、ちぎれたワイヤーを探します。

 

あった!

 

どうやら、解除レバーの根本でワイヤーがちぎれたようです。

 

ワイヤーを引っ張り出して、ねじザウルスで力一杯挟んで渾身の力で引っ張ります。

 

「ガコン」

 

開いた!

 

なんとか、ボンネットロックの解除に成功!

 

しかし、簡単な作業のはずが面倒くさいことになってきました。

取りあえず夜が更けてきたので本日は終了です。

 

その夜、必要なパーツを物色します。

 

まずはボンネット解除用のワイヤー

「マイボウズ」というショップにありました、「 フロントフードリリースケーブル T-1 1969〜 全長195cm 9-324-(113823531G)-HK12BK ▽」1700円

こちらのショップは2000円以上購入しないと発送してもらえないようです。

なので、空冷ビートル用のホイールキャップ外し用のSTT「ホイールキャップリムーバー 58-216-C-8-5」450円も一緒に購入。

こちらのショップの決済方法は代引のみで手数料が300円かかります。さらに送料は1099円、1万円以上購入すると送料は無料になるようです。

どうしようかなぁ~

 

ショップを徘徊していると、FRP製の74年式用ビートルのグローブボックスを発見!

当初、純正品をFRPで修理して使おうと持っていましたが、もう買っちゃおう!とこちらも購入

グローブボックスインサート 右ハンドル T-1 1968〜 (ベタークオリティ) 9-631-L-5 / D4-G-3
単価 ¥9,800 × 1

商品合計 : ¥11,950
消費税 : ¥1,195
送料 : ¥0
代引手数料 : ¥300

お支払い金額 : ¥13,445

まあまあな出費です。

 

そして届いた日曜日、作業再開です。

 

まずは、留め金の大きすぎる新ボンネットフックを外して、もともと付いていたボンネットフックに戻します。

旧フックも外してしっかり検証したところ、充分に使えそうです。

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そして、ボロボロのグリーブボックスを車体から取り外します。

もう本当にボロボロでした、そして紙製です。新旧の比較です。

 

FRPの新グローブボックスにはボンネットオープン用のレバーを止めるための金具を付ける穴が開いていないので、純正品を元に穴をマーキングしてドリルで穴を開けます。

 

レバーにフロントフードリリースケーブルを取り付けるのですが、まず、取り付けるためのピンが付属されていない、さらにケーブルの金具に付けるための部分のすきまが狭すぎて、金具に付かない・・・・

まぁ、たいした問題ではありません。

ケーブルのすきまをグラインダーで削ってすきまを広げます。

何とか入りました。

ワイヤーの固定は、古いワイヤーを切って金具に通し、アルミのワイヤー結束管で固定しました。

まずはグローブボックスを本体に取り付けます。

之が結構しぶくて、調整に苦労しました。

なんとか取り付け完了、ワイヤーを伸ばして旧ボンネットキャッチの取り付けます。

 

今度は失敗しないよう、いきなりボンネットは締めずに、グローブボックス内のレバーをひいて、ボンネットロックの歯がきれいに収まるか確認します。

 

最初に見たときは、思いっきりひいてもまだ歯がすこし露出しています。

 

何度か調整し、歯が完全に隠れることを確認

 

いよいよボンネットを締めます。

 

慎重に締めると、ガチャンと素直にロックされました。

 

いよいよ緊張の瞬間、ボンネットロック解除です。

助手席に回り込んで、グローブボックス内の解除レバーを引きます。

 

ガコン

 

開きました!

 

ようやく安堵です。

 

グローブボックスもきれいになって、ボンネットのロックも正常な状態に修理完了

さて次は!

 

 

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