ある日、ビートルに乗っていたときのこと、赤信号で停止、そのままアイドリングで信号が変わるのを待っていると、突然ストン、とエンジンが停止してしまいました。
その後はずっとその症状が続き、信号で止まる度にエンジンを吹かしていないと止まってしまいます。
これは困った・・・・
ネットで調べると、いろいろな原因が考えられますが、取りあえず一つ一つ潰していくことにしましょう。
空冷ビートルのキャブ調整は、エンジン暖機後に「ボリュームスクリュー(混合気)」と「エアバイパススクリュー(アイドル回転)」の2つを調整します。スクリューを一旦閉め込み、3回転程度戻してから、アイドリングが安定する最高回転点(約850-900rpm)を探すのが基本です。

暖機運転: エンジンが十分に温まるまで5分以上走行またはアイドリングを行う。
現状把握: エアバイパススクリューとボリュームスクリューの現在位置(締め込むまでの回転数)をメモする。
初期設定: ボリュームスクリューを優しく最後まで締め、そこから3回転ほど戻す。
回転数調整: エンジンをかけ、エアバイパススクリューを回してアイドル回転数を約850?900rpmに合わせる。
混合比調整: ボリュームスクリューをゆっくり回し、エンジン回転数が最も上がるポイントを探し、そこから少し(1/4回転ほど)閉める。
最終確認: アイドリングが安定しているか確認し、必要に応じて手順4・5を繰り返す。
と、これが基本ですが、まずタコメーターが無い、仕方ないので耳タコメーターでなんとなくアイドリングを合わせます。
ちょっと高めにしておかないと、アイドリングですぐにエンジンストールしてしまいます。
で、調整の結果ですが、効果無しです。
何だろう??
試しにプラグを外して見るとすすけて真っ黒でした。

空冷ビートルのプラグの交換時期は3000~5000Kmと現代の車からしたらめちゃくちゃ短いです。
なのに交換していません。。。
「プラグを替えてみるかな」
ということで、プラグを替えます
もともと付いていたプラグの品番はNGKの「BP5HS]と言う品番です
BP5HSの主な特徴と仕様
型番: BP5HS(4111)
タイプ: 一般プラグ(非レジスター)
端子: 分離型(ターミナルナットは外れる)
熱価: 5(低中速向け)
構造: 中心電極に熱伝導性の高い銅を封入し、耐久性と失火防止を両立
寸法:
取付ネジ径: 14.0mm
取付ネジ長: 12.7mm
六角対辺: 20.8mm
プラグを買わなくちゃと、近所のイエローハットへ
店内をぐるぐると回り探しますが、見当たりません、店員さんに聞きます
「すみません、プラグはどこでしょうか?」
すると、「プラグは、うち、置いてないんです」
何ですと!なんと、イエローハットにはプラグがない!!
驚きつつも帰宅、ちょっと離れたオートバックスにTELを入れます
「あの~プラグ置いてますか?」
「おいてないです・・」
オーマイゴー
どうやら最近の自動車用品店にはプラグはないようです。
気をとり直してまぁまぁ近場のデカいホームセンターにTELを入れます
「あの、プラグ置いてますか?」
「ありますよ~」
「BP5HSと言う品番なんですが」
「ちょっと見てきますね~・・・・・今2本あります」
「・・ああ、そうですか・・・」
まさか、プラグを買うのにこんなに苦労するとは
ネットで言えば一発ですが、明日には替えたい衝動を抑えきれません。
そうだ!ビートルの専門店に行けばいいじゃ無いか!
因みに4号車を購入したのは、岡山県和気町にある「モーターショップ安本さん」
残念ながら明日日曜日は定休日です。
プラグを買うためだけに開けてもらうわけには行きません。
幸い、くるまで自宅から小一時間くらいの岡山県浅口郡に「HOT CAKES」という空冷VWの専門店があります。
一度行ってみたかった事もあり、明日はHOT CAKESに行ってプラグを買おう!とあいなりました
翌日、朝から準備満タンです。
早速ワーゲンでHOT CAKESに向かいます。
浅口郡までは約1時間、程なくつきました。
社長らしき人物がガレージで作業をしています。
「こんにちは、ちょっといいですか?」
「こんにちは~いい車にお乗りですね~」
第一印象はとても良いです。
「すみません、プラグを買いたいのですが、BP5HSって、ありますか?」
「BP5HSはおいてないなぁ」
「BP5HSでなくても、合うやつなら何でもいいです」
「じゃあ、持ってくるね」

ということで「BPR5HS」をゲットしました
BP5HSとBPR5HSの主な違いは、「R」の有無=レジスター(抵抗)の有無です。BPR5HSはノイズ防止用の抵抗入りで、BP5HSは抵抗なし(ストレート)です。この違いにより、ラジオや電子機器へのノイズ影響や火花の特性が異なります
「あの~~、アイドリングの状態がおかしいんですが、ちょっと持てもらうことは出来ますか? 信号で止まっちゃうんです」
「ちょっと見てみましょうか」
ということで、ボンネットを開けて、デスビキャップを開けてポイントあたりをチェックされています
ポイントは良さそう、コンデンサーじゃないかな??
コンデンサーですか!、それおいてますか?
あるよ~


ということで、デストリビューターコンデンサーをゲットしました
ディストリビューター(デスビ)のコンデンサーが故障すると、ポイント接点に強い火花が飛んで摩耗・焼損し、点火火花が弱くなります。これにより、エンジン始動困難、アイドリング不安定、加速不良、最悪の場合はエンジン停止といった症状が発生します。
具体的な症状と原因は以下の通りです。
エンジン不調・停止: スパークプラグへ十分な電圧が供給されず、点火不良を起こす。
ポイント接点の荒れ: ポイント式点火の場合、コンデンサーが電流をうまく吸収できず、接点に火花が集中してすぐにダメになる。
始動性低下・パワー不足: エンジンのパワーが低下し、始動性が著しく悪くなる。
因みに売ってもらったコンデンサーはスズキ製、ワーゲンのサードパーティーのコンデンサーは質が悪くて直ぐ壊れるらしくこれが良いとのこと
これはコンデンサー替えたら、直っちゃう!
早速帰宅して、まずはコンデンサーを取り替えます。

SUZUKI製なので、純正のコンデンサーの配線を使い、途中で切ってハンダで止めて交換完了
古いコンデンサーの抵抗値をテスターで計ってみます。
コンデンサーの充放電を見るには、針の動きで確認できるアナログテスターが適しています。
テスターを「抵抗モード( または )」にする。
テスターのピンをコンデンサーに当てる。
針が一度ゼロ近くに振れ、ゆっくりと無限大へ戻ってくれば、コンデンサーは機能している(正常)。
針が振れない、または振れたまま戻らない(0の位置で止まる)場合は故障
完全に壊れているようです。
続いてプラグを替えます。
古いプラグを外すと、黒くすすけています。
取りあえず2番を外して、新しく仕入れたプラグを締め混みます・
プラグコードをつなごうとするのですが、いっこうにはまりません???
あれ??
どうやってもはまらないので一度プラグを外して、古いプラグと見比べてみます。

あれ?ターミナルの形が違う??
なぜ??(後ほど謎は解明します)
仕方が無いので、プラグを古いものに戻し、エンジンスタート
ブルロン!始動性がすこぶるいいです!
そして、近くをテストドライブ
さて、結果は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
症状改善されず!!!
エンジンがアイドリングでストールします
しかし、若干ねばるようになったような気も???

