ジムニーのUボルトスキッドガード(スプリングシートガード)の自作
前回の予告通り、今回はUボルトガード(スプリングシートガード・Uボルトスキッドガード)をなんとかします。
ガードを取り付ける
赤穂に1号車で行ったとき、帰ることにはぐちゃぐちゃになっていたUボルト、交換後、切断せずに長いままにしておいたのが最大の敗因ですが、ロックステージなどでこの部分が引っかかることもよくあるようなので「転ばぬ先の杖」でUボルトガードを取り付けることにしました。
買うか作るか
問題既製品を買うか、それとも自作するか?です。
既製品の場合、apioで売っているガードが前2個セット約6000円、後ろ2個セット約6000円で約12000円、ヤフオク!でたまに出品させるガードが4個セットで8000円くらい。
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APIOのタイプはUボルトにとも締め、ヤフオク!のタイプはUボルトの出っ張った部分に、ボルトを追加締め?のような構造のようです。
「Uボルト、16個はずすのめんどくさいなぁ~」
Uボルトのボルトの外しにくさは有名で、外す前からめんどくさいです。
溶接機もあるし、作っちゃお~~
ガードを自作することに
構造も簡単そうなので自作することにしました。
ここで考えます。
なるべくUボルトは外したくない、簡単に取り付けたい。
フロントのスプリングガードをしげしげと見ていると、もとスタビライザーを固定していたボルト穴が残っています!
之に止めよう!
さらに後ろはショックの取り付けステイにとも締めすることにしました。
之ならば、Uボルト外すことなく装着が可能です。
(リア側の設計は後ほど・・・)
材料買いだし
早速鉄板を買いに行きます。
45cm×45cm×4.5mmの鉄板、1枚1580円でした。
グラインダーの歯はよく切れると評判の「金の卵」です。
鉄板はそろったので、車に潜って採寸します。
自作ガード制作開始
今回はショックのステイにとも締めするので、ショックの下まで鉄板が回り込むショックガードもかねた大きさにしてみました。
採寸が完了したら、鉄板にマジックで切り取り線を引きます。
あとは、カット!
「金の卵」とてもよく切れます。
4.5mmの鉄板は程なく切り出し完了です。
前後の曲がったそりの部分は、そのままでは全く曲がる気配がないので、少し溝を掘って、バイスに固定して、ハンマーで殴って成型、最後に溝を溶接して補強しています。
続いて、ステイへの留め具を作ります。
同じく4.5mmの鉄板を切り出して、前は12mmの穴を開けます。後ろはショックのステーなので穴の大きさは18mm!かなりでかい穴です。
3900円でホームセンターで購入したRYOBIの激安ドリルを駆使して穴を開けていたら、突然ドリルから白煙が!!!!!!!!!!
急遽使用中止しましたが、時すでに遅しorz
ドリルさんは2度と帰ってくることはありませんでした・・・(涙)
ちなみに、ドリルさんがお亡くなりになったのは、前側のステーを製作完了し、後ろのステー作成中の出来事だったので、先行して前側の作成を進めます。
前後のステーに取り付ける金具を折って、現物合わせで採寸して、溶接します。
出来た!!!!
あとはちょっと磨いて、シャシブラ吹き付けて、完成!!!!
強度テスト
やっぱり溶接機があるとDIYの幅が広がるなぁ~と思いつつ、強度テストを行います。
ハンマーで、本体に取り付けた金具を力一杯たたいてみました。
すると、なんと言うことでしょう!
簡単に「ぽろっと」とれるではありませんか!!!
溶接で取り付けた4個の金具、すべて簡単に外れてしまいました。
溶接ワイヤーが溶けて母材とくっついているだけで、母材が全く溶けていません・・・・・
一度、グラインダーできれいにして、今度はMAXpowerで、ブレーカーが落ちるまでチャレンジしてみました。
だめです!
母材が溶けません・・・・
どうやら100V溶接機では4.5mmの鉄板を溶かすには役不足のようです。
「があ~~~~~ん」せっかく買ってもらったのに(涙)
この日はいろいろと挫折して、次週に繰り越しました。
仕切り直し
1週間たちました。
我が家に新しいドリルがやってきました。
ブラックアンドデッカーちゃん、5980円です。
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「こんどは君に決めた!」
活躍に期待です。
そして、問題のガード、とにかく設計変更です。
まず、前側のステーです。
織り込んで補強溶接したところはハンマーでド突いてもビクともしないのでステーの金具はそのまま使用します。
金具とガード本体の固定はボルトを使い、さらに周りを溶接することにしました。
新しいドリル、ブラックアンドデッカーちゃん、早速の登場です。
本体に金具を借り止めして、ドリルON!
「グオオオオオオオオオオン」と音を立ててみるみるアナがいてゆきます!
すごいpower!凄い性能!はじめから之を買っときゃ良かったぁぁぁ~
やはり道具は値段です。
安物を買うと失敗する見本ですorz(ドリルといい、溶接機といい、ブツブツ・・)
金具から本体に通して穴を2個開けました。
一つはM8のタップを立てて、上からM8ボルトねじ込みました、もう一つの穴は上下から溶接して穴を塞いで金具を本体に固定しました。
さらに金具の周りは、ガード本体をグラインダーで細かく傷をつけて溶けやすく加工した後、金具周りと取り付けたボルト周りをぎっちりと溶接しました。
最後に裏から飛び出しているボルトをカットして、前の固定金具はできあがりです。
試しにハンマーでたたいてみました。
今度はビクともしません。
完全に固定されているようです。
ガードの後部のショックに共締めしていた金具ですが、設計を変更してみました。
後部にリーフの幅と同じくらいの穴を開けて、「コの字」のボルトでリーフに固定する作戦です。
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こんなの。。
ただ、がっちりと締めてしまい、リーフの動きを邪魔してはいけないので「10mmのウレタン」を使いリーフをスポイルしない感じで固定することにしました。
ホームセンターを物色していると、幅がちょうど55mmくらいのコの字ボルトを発見!
必要数を購入して帰宅。
ガードの本体に8mmの穴を2個開けてコの字ボルトを通してリーフに仮止め・・・仕様としたところ・・・・・
ボルトの長さが足りない!!
リーフの一番太いところということもあり、1cmくらいボルトの長さが足りませんorz
ホームセンターを探しましたが、ねじ部が長くなるとコの字の間隔も大きくなり、ちょうど良い寸法の金具がありません。
仕方なく、長さの合うボルトを購入、コの字ボルトのかわりにガード本体に2本差し込みました。
さらにガードもM8のタップでネジ穴を切り、ガード下側はスキッド製を高めるためにボルトの角を落として丸くして、溶接で固定しました。
最後にウレタンクッションを咬まして、上から落下防止のナイロンナットで止めて完成です。
Uボルトガード完成
さらにショックの下部がガードに接触するのを防ぐスペーサーの板をショックのマウント部に着けてガードとショックの間のスペースを確保しました。
フロントのガードを作るのに、思いのほか時間を要してしましました。
そして昨日、オフロード備中にてトライアルの練習走行会があったので、早速ガードのテストを行います。
一番心配していたリーフのスポイルはなく、リーフはしなやかに動いています。
ロックゾーンでいろいろとテストしましたが、このときはガードにヒットすることはなく、しっかりとくっついています。
(問題はなさそう♪)
こんどはリアのスプリングシートガードの製作です
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