JA11ジムニー 純正LSDの装着方法
祝LSD!!
ついに手に入れました。
LSD!
リミテッド・スリップ・デフ (Limited slip differential) !
ついにオープンデフを卒業します。
手に入れたのはこれです。
ヒカリオートの中村社長に格安で譲ってもらいました!
キャリア付きです。
バックラッシュ調整済みです。
ポン付け出来ます!
と思っていたら、「フランジからオイル漏れしてるから変えてね~」との
お言葉をいただきました。
まずはシールをスズキ部品で調達します。
800円くらいだったかな?
その後よく調べてみると、コンパニオンフランジのボルトは使い捨てとのこと、
いそいで追加でボルトを注文しました。600円くらい。
部品もそろったのでデフキャリアのシールを交換しようとボルトを回しますが、これが堅いのなんの、全く回る気配がしません。ちなみにサイズはM27。
このボルト、装着後にカシメてあるので、内側からカシメを起こす必要があります。
細いタガネで細かくトントンとやってカシメを起こして再度ボルトを回しますが、全くだめ、歯が立ちません。
しばらく格闘していましたが、ラチがあかないので友達のバイク屋に応援を頼みました。
そして、エアインパクトレンチで「ガガガガガ!!!」それまでかたくなに心を閉ざしていたボルトちゃんはいとも簡単に外れました。
やはり道具は重要です。(プロの道具はいいですね~~~)
その後、コンパニオンフランジを外します。
というか、これまた激固です。
そのままバイク屋さんにあったギアプーラーを借りて外すことに成功しました。これも激固でした。
中にあるシールはマイナスドライバーでこじるとあっけなく外れました。
新しいシールの打ち込みですが常套手段の50MMの塩ビの水道管を利用しました。
ただ、やってみて言えることは、サイズがちょうど過ぎて、慎重に打ち込まないと深く入りすぎる場合があるようです。
私の場合、0.5mmくらい微妙にずれて補修に苦労しました。
50MMの塩ビ管の外にもう一回り大きいパイプを咬ました打ち込み専用SSTを作ったほうが安心では?!
シールの打ち込みが完了したら、グリスを詰めて、コンパニオンフランジを元に戻します。
が、これがまたかめちゃくちゃ堅い!!!
というか、堅いレベルではありません。
ビクともしません。
取り付け方をググりますが、これと言った方法が出てこず、仕方なくゴムハンマーでぶち込みました。
ゴムハンマーでボルトがかかるところまで無理矢理たたみ込みます。
強く押し込むと、リングギアが回らなくなります・・・・
なんとか挿入できましたが、リングギアやベアリングが傷みそうだったので本当は違う方法が良いのでしょう。
特殊工具がいるのかな?
フランジがボルトがかかるとことまで打ち込めたので、後はフランジを固定して、ゆっくりとボルトをしめてシール交換は完了です。
下準備は完了しました。
ようやく本番のLSDの取り付けにかかります。
まずはキッカーショックとリアのプロペラシャフトを外して、ひもで邪魔にならないところにくくりつけました。
リアのデフオイルを拭きます。
デフオイルを抜くときは、最初に上のふたを外して、外れることを確認してから下のボルトを緩めます。(先に下を緩めて、上が回らないと不動車になるので注意)
続いてギアを4駆にいれて、車止めをしてリアをジャッキアップします。
今回は長時間下に潜らないといけないので、スプリングシートの下にブロックと角材を咬まして安全スペースを確保しました。
リジットジャッキよりも安心感があります(なんとなくですが)
リアタイヤを両方とも外します。
続いてドラムブレーキカバーのボルトを外します。
カバーを外す前に、サイドブレーキを解除します。
以前これを忘れて苦労しました。
サイドブレーキのワイヤーがつながっているピンを外します。
ドラムブレーキカバーを外します。(私の場合)JA11のフロントディスクをつけて引っ張ると(タイヤでもOK)カバーは簡単に取り外すことが出来ます。
ブレーキカバーを外したら、今度はブレーキラインを緩めます。
ブレーキのフレアナットを緩めるのは、フレアレンチを使います。
以前1号車のリアシャフトを外した際、スパナを使ってフレアナットを緩めようとしたら、簡単になめました。
JA11のフレアナットは2個が狭い空間に並んでいて、アストロプロダクトで買った300円のフレアレンチが入りません!
グラインダーでフレアレンチを強制的にダイエットさせて使用します。
私の場合、右リアから外し、ラップと輪ゴムで栓をしてブレーキフルードの漏れ防止を行ってから、左側のブレーキラインを外しました。
結構しっかりと入っていますが、フレアレンチがあれば安全に緩めることは可能です。
ブレーキラインが外れたらいよいよドライブシャフトを抜きにかかります。
ドラムブレーキのカバーを逆さに取り付けて、何回か木槌でド突いたらドライブシャフトは「スコン!」と外れました。
同じ要領でもう片方のシャフトも抜きます。古い車ですがスプラインに異常はありませんでした。
さて、ついにデフを外します。
ぐるりと回って突いているM12のボルトを外してこじりますが、ビクともしません。
仕方なく、したから油圧ジャッキでフランジの当たりを押し上げてみたところ、ぽこっと外れました。
下に潜り込んで、よっこらしょ、と外します。
猛烈な重さ!
潰れる!!!
持てる力のほぼすべてを使って、オープンデフを取り外します。
気温は30度を超えて、朝から作業をしているためか、ここで完全にダウンしました。
車の下で倒れ込んだまま20分くらい停止しました。
風が心地よいです・・・・・・・・
20分経過、なんとか体力が戻ってきたので作業を再開します。
ホーシングのギアの合わせ目の古いパッキンを、スクレーパーをつかってそぎ取ります。
かなり汚れていました。
デフの比較、こんな感じです。
ではLSDの取り付けです。
ますは液体パッキンをぐるりとホーシングにぬります。
またもや激重のLSDをよっこらしょ、とホーシングにのせてボルトで固定します。
ホーシングとバックプレートの間の古いパッキンも取り除き、改めて液体パッキンを塗布します。
シールを傷つけないように注意しながらドライブシャフトをはめます。
最後は塩ビ水道管を使ってホーシングにシャフトを打ち込みます。
両方のシャフトが打ち込めたらバックプレートをホーシングに固定して、ブレーキラインを固定します。
あとは、ドラムカバーを戻して、サイドブレーキのピンをつけます。
タイヤをつけたら、後はブレーキフルードとギアオイルで完了です。
ブレーキフルードの充填には前回も使用したワンマンブリーダーを使用しましたが、JA11のリアのブレーキのブリーダープラグは前輪より小ぶりなのでタイラップで固定しましたがかなりぐらぐらでした。
ここはホースバンドを使った方がいいかもしれません。
ワンマンブリーダー使用とはいえやはり怖いので、子供にブレーキを踏んでももらい、フルードの状態を確認しながら作業を行いました。
念のため、フロントも確認しましたが、フロントブレーキへのエアガミはないようでした。
さいごにギアオイルを入れます。
純正LSDですがオイルには「CUSCO クスコ 010001L01 CUSCO LSDオイル 1L 対象デフ:FR/4WDリア&FF API:GL5/SAE:80W-90(cusco-010001l01)」を入れてみました。
JA11のデフオイルの規定量は1.5リットルなので、注文したのは2缶です。
オイルガンがないので、自作のこんなので流し込みました。
作業完了!
おそるおそるエンジンOk,そして試乗します。
特に異音は出ていません。
エンジンもスムーズに回り、走りも異常はないようです。
今回は何の面白みもなく順調に作業が進みました。
OK、できた!!
ついにLSD装備じゃ!!!
30日に赤穂にリベンジに向かう予定、戦闘力が上がっているかテストが楽しみです!