JA11ジムニーのボディーリフトブロックを撤去

           

    そろそろ重い腰を上げねばなるまいと思い立ったのは、前回の記事を書いている途中。

    冷静に考えたら、「トライアル」仕様の車両では、ボディーリフトはどうやっても不利としか、思えません・・・

    クロカンやロックシーならば、ボディリフトは武器になる局面も多々あると思いますが、現在の戦場はトライアルです。

    やはり、トライアルに最もあうようにチューニングしてゆくのが、正しい方向でしょう。

    めざす車両は、40度のキャンバーを怖くなく走れて、60度の下りを難なくおりられて、60度ののぼりをラクラク上る車です。

    理想はともかくとして、決心したからには「ボディーリフトブロック」を2号車から撤去する必要があります。

    しかし前回の悪夢がよみがえります。

    パンタジャッキ4個を、タイヤの上に設置して、ボディをジャッキアップ、それぞれのジャッキがあらぬ方向にゆがみ、危うく不動車になりかけました。

    ボディーとシャーシのネジ穴をあわせるだけの作業に3時間以上を費やし、精根尽きたあの悪夢を・・・・

    しかし、人間は考える葦です!

    前回の反省点を、しっかりと記録に残しています。

    二度とあの轍をふむことはないはずです。

    そして準備します。

    ブロック4個、パンタジャッキ4個 スケール(これ大事!)

    まずは、事前準備です。

    ボディーリフトも、リフトブロックの撤去もやるべき作業は同じなどので、前回の記事を参考に必要な下準備を行います。

    はずす物をはずしたら、ボディーのジャッキアップ開始です。

    慎重に、慎重に、30mmずつ、回りながら上げてゆきます。

    ボディーブロックをはずすには12~5cmくらいは上げる必要があります。

    前後の2個づつのブロックは、ボルトで留まっているだけなので、すぐはずすことが出来ます。

    なか6個のブロックは、ボディー側のネジよりも高くジャッキアップが必要です。

    ボディーリフト用のブロックは、専用の延長ボルトによってボディーに取り付けられています。

    中6本は、この延長ボルトをはずさなければなりません。

    ボディリフトキットとはこんな感じです。

    そして、6本中4本は程なくはずすことに成功、しかし、後の2本が取れません!!!

    プライヤーで挟んで回しても一向に心を開くことはなく、まったく回ってくれる気配がありません。

    「こまった・・・・・」

    途方に暮れます・・・・・

    延長ボルトは丸く引っかかりがありません、ハンマーでなくっても、ダブルボルトなどを試しましたが、どうにも回ってくれません・・・

    バーナーで焼こうにも、アルミのブロックが邪魔をして、延長ボルトをあぶると、ブロックがとけてきそうです・・・

    悩むこと1時間以上!

    とにかくブロックが邪魔なので、20cm以上リフトして、延長ボルトを残して、ブロックを抜き取ります。

    これで、あぶることができます。

    バーナーを使い、しっかりとあぶって、プライヤーで回してみたところ、なんと言うことでしょう!これまで心を閉ざしていた延長ボルトちゃんが、突然素直になり、くるくると回るではありませんか!

    「よかった・・・・・・」

    今度は慎重にボディーを下ろしてゆきます。

    JA11のボディーとシャシーの間にはゴムブロックが10個入っています。

    純正を買うと微妙に高いので、ホムセンで購入した住宅用の耐震ゴムを切って代用しました。

    ゆっくりとボディーを下ろしてゆきます。

    なんなく、上下が合体!あとはボルトを止めて完成です。

    と、思ったのもつかの間でした。

    リアバンパーがつかない・・・

    ボディーリフト用に、ステーを加工しているので、通常ボディーに取り付けるには、ステーを元に戻す必要があります。

    ハンマーでドツクこと20~30分、ようやく修正完了です。

    そして、ボディー前方でも問題発生!

    ボンネットが閉まりません!!!!!!!!!!!!!

    FRPボンネット制作時、純正よりもかなり角度を付けた、トライアルボンネットとして作成しましたが、電動ファン取り付け時につけたJA22用のラジエーターがはしだしてボンネットに干渉、ボンネットが閉まりませんorz

    めんどくさい・・・・・・・・

    とはいえ、純正ボンネットに戻すのもしゃくなので直します。

    JA22ラジエーターを約4cmくらい、下にずらす必要があります。

    幸い電動ファンなので、ラジエーターの取る付け位置に制約はありません。

    クーラントを抜いて、ラジエーターをはずします。

    下にずらすためには、ラジエーター下部にあるABS樹脂のカバーをはずす必要があります。

    4カ所のネジをはずし、カバーを撤去。

    ラジエーターの元々の取り付け位置の穴に2穴5cmの金具をとりつけて、4cmくらいずらせるように加工しました。

    こんな金具です

    取り付け完了、これは、結構すぐに加工が完了しました。

    試しにボンネットを閉めて見ます。

    「閉まった!!!!」

    あとはパイプをつなぎ、クーラントを入れて完了。

    土曜日の昼からはじめて、周りはすっかり夜が更けています。

    もうふらふら、本日の作業はこれで終了です。

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