ジムニーのフロントドライブシャフトを強化シャフトに変更
いろいろとありましたがクラッチ交換は無事完了。
さすがに新しいクラッチだけのことはあり、全域でエンジンのレスポンスが上がりました!!!
今までかなり滑っていたんだろうな~~~という感じ
新しいクラッチ、これまでの乗り方だと、突然クラッチがつながったりと、若干操作性が変わりました。
気を良くして、翌日、近所の河原にシェイクダウンにいきました。
いい感じの広い河原で、アップダウンやキャンバーもあり、シェイクダウンにはうってつけです。
しばらく遊んでいたそのときです
「パキン・・・・・・・・・」
「あれ?????」
その怪しい音の後は、ちょっとの坂も上れません。。。。
「やっちゃった・・・・・」
どうやらフロントのドライブシャフトを骨折したようです。
フロントシャフトがポキポキ折れる
そんなに激しい乗り方はしていないつもりですが、切れ角を大きく取った「石塚ナックル」と新品のトルクをビンビン伝える「クラッチ」によって、あっけなくフロントのドライブシャフトが逝ったようです。
幸い、河原は家の近所、恐る恐る家まで徐行で帰りました。
フロントをジャッキアップして、両方のタイヤを回してみます。
明らかに左側のタイヤから異音がします。
「こっちか~」
トライアルに参加していると、ドライブシャフトやシールの予備を持っているのは当たり前です。ということで交換します。(ジムニーのフロントドライブシャフトはよく折れます)
ドライブシャフトはフリーホイールハブの頭を外し、Cリングを取り、ブレーキキャリパーと、ブレーキローターを外して、ブレーキ奥のプレートの4本のボルトを外すとアクセスできます。
開けてみました。
案の定、ドライブシャフトの関節部分がシャフトの根元から破断して外れていました。。。。。
少し驚いたのは、強化リングをはめていたのですが、シャフトからリングが外れてグスグスの状態になっていました!!!!
強化リングを使用する際は、打ち込むだけではなくで、溶接して固定しておくのが無難なようです。
強化リングが外れたせいで、シャフトが折れたのかは不明ですが、予備のシャフトは強化リングもなしです。
元のシャフトについていた強化リングを移植しようとしましたが、グスグスですぐに外れてしまい、役に立ちませんorz
仕方なく、純正シャフトをそのままインストイールしました。
4日後、ヒカリオート主催の練習壮行会が「オフロード備中」で開始され参加しました。
しばらくは順調に走っていましたが、ちょっとしたコーナーを抜けようとした瞬間!
「バッキン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
またしても、つい最近聞いたような音が!!!
広場まで戻り、ジャッキアップします。
明らかにフロントのドライブシャフトが折れています。
今度の破損は、強化リングがないためか、金属部分が割れていました。
当初、右側かと思いましたが、破損箇所は、4日前と同じ、左シャフトでした。。。。。。。
これは困った、と思いましたが、さすがは「チーム・ヒカリオートレーシング」シャフトの予備を持っている人多数で、1本借りて、その場で修理を行いました。
一応は動くようになりましたが、現在の状態では、とても恐ろしくで4駆で山に行く気がしません。
どうにかして、フロントシャフトを強化する必要があります。(もしくは石塚ナックルをあきらめる???)
石塚ナックルの切れ角はオフオードに限らず、普段の生活でも非常に有効です。
ならば、選択肢は「フロントドライブシャフトの強化」しかありません。
フロントドラシャの強化について
強化の方法はいくつかありますが、一番手軽な「強化リング」はもうアウト、あとは「JA51]のシャフトを流用する」もしくは「輸入の強化シャフトを使う」のどちらかです。
金額的にはJA51シャフトの方が若干お安く、1本2万3千円程度、2本で5万でおつりがくるかんじ
そして大本命がアメリカ製「ロングフィールド」の強化シャフトです。
日本では津田レーシングが扱っていて、2本セットで79000円くらいでしたが、最近はモーターファームも扱いだしたみたい(ただし値段は同じ)、さらにヤフオクでも少し安めの値段でちらほらと見るようになりました。
アメリカ本家TG(トレイルギア)のサイトを覗くと、日本人は本家では購入出来なくなっています。津田レーシングで買え!と。
ヤフオクのパーツは何らかの方法で並行輸入したものでしょう。
津田やファームで購入した場合は、1年間の破損保証がついていますが、平行ものにはついていません、しかし、石塚エンジニアリングのフェイスブックを確認すると、石塚ナックルを使って、ロングフィールドのドライブシャフトが破損した場合は保証対象外になるようなので、迷わず少し安い平行ものにしました。
ヤフオクの落札価格は 68800円、直前に引いたスクラッチで、2000円の値引きクーポンをゲットしたので、66800円(送料1500円)にてゲットできました。
———-メーカーの商品説明はこんな感じ———–
米国Trail Gearとの共同開発によって誕生した最強ドライブシャフト。
重要な部分となるCV部分は信頼性の高いロングフィールド社製を使用。CV内部はインナーレースの材質を300Mとし、無敵のスペックに。
シャフト部は従来のクロモリの材料を見直し、4340を採用。スプライン部はCV側を33スプライン、デフ側を26スプラインとし、両方ともに強度の高くなる転造で製造。破壊強度は5500Nm!!
CVが正しい位置につくため、ハンドルの切れ角を損ねること無くシール抜け等のトラブルになりません。デフ側スプライン部も車種専用設計なのでスプライン部のねじれによるトラブルは皆無。
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なかなか頼もしそう、これならば、今までのポッキーのようなポッキポキ状態から解放されること間違いなし、
ただし、費用負担はかなりのもの、ずっしりと肩にのしかかっています・・・・・
さて、シャフトの注文はしたものの、このシャフトをインストールするにはもう一手間が必要になります。
JA11のフロントドライブシャフトのスプラインは22、一方、ロングフィールドの強化シャフトは26スプライン、JA11のリアシャフトと同じ径になります。
このため、フロントのデフの22スプラインのサイドギアを、リア用の26スプラインのサイドギアに変更する必要があります。
困ったときは「ヒカリオート頼み」ということでTEL・・・「なかむらさ~~~~ん、26SPのサイドギア持ってませんか?????」
「あるよ」
さすがヒカリオート、何でもあります
「倉庫に部品取り用のATのJA11があるから、リアホーシングをばらして、勝手に持って行ってOK」
とのお言葉を頂いたので、早速部品を頂きに行きます。
半分解体が完了した11を発見、これだな、ということで、リアホーソングをはずして、デフを摘出してきました。
摘出したデフをばらして、26SPのリングギアを摘出します。
準備は完了、あとは、シャフトの到着を待つばかりです。
数日後、北海道からシャフトが到着しました。
ステアリングの頭の分とシャフトが別構造になっています。
比べてみると強度の違いは明らかです
グリスは注入済みでした。
Cリングがついていて、当初使い他がわかりませんでしたがヒカリオートのグループラインで訪ねたところ、33スプライン側の溝にCリングを入れて、そのまま首の方のパーツに打ち込めばOKとのこと、これをしとかないと、外れるよ~~~とのことでした。
打ち込みはOK、車体側の準備にかかります。
まずは、フロントホーシングのギアオイルを抜きます。フロントをジャッキアップして、前タイヤを両方外し、左右のドライブシャフトを引き抜きます。
ロングフィールドのドライブシャフトは頭でっかちで、ナックルを外さないと入らないとのことだったので、最初からナックを外して、シャフトを抜きました。
つぎに、フロントデフを外し、デフ玉を摘出します。
フロントオープンデフがとれたら分解して、サイドギアを22SPのものから26SPに変更、サイズはぴったりなので、特に加工は必要ありませんでした。
続いて、オープンデフをケースにつけてバックラッシュを調整します。
JA11のデフのバックラッシュは0.08~0.18mm位、調整完了後、ホーシングにデフを戻します。
準備OK、満を持してロングフィールドの強化シャフトを挿入します。シールは22SPで使っているものと同じでOKでした。
左右とも、挿入完了。
あとは、逆の手順でナックルを組み上げて完了。
そうそう、強化シャフトにした場合、フリーホイールハブのボルトも強化した方がいいよ~との助言を頂いたので、強化しました!
純正のハブのボルトの強度は 「7T」 岡山市まで足を伸ばすと、大きなホームセンターでは強度別のボルトを売っています。
M8/25mmのボルト、強度は純正より30%アップの10.8Tのボルトをチョイスしました。
全部で12本、一本28円で336円!(安い)
カラーのみ入れ替えてハブを締め付けます。
作業完了!
もう折れませんように(祈)
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