ジムニーJA11にモーターファーム製ダウンギア「ロックリザード」を組み込む(準備編)

           

    長いことJA11に乗ってきて、いろいろなパーツを使いましたが1つ、お茶を濁してきたパーツがあります。

    その名も「ダウンギア」!

    大径タイヤをはいて山道を走るには必須のアイテムです。

    まずはダウンギアの説明を

    ダウンギアとは、同じエンジンの回転数に対して車速を遅くするパーツです。

    純正のJA11の場合、トランスファーをLOに入れると、エンジン2.5回転に対して駆動側のプロペラシャフトが1回転します。

    ちなみに現在私が使っているダウンギア?はSJ30のトランスファーです。

    SJ30ファーはエンジン3回転で駆動側が1回転するので、JA11純正よりも若干ダウンギア化が可能です。

    SJ30ファーの利点は、なんと言ってもトランスファーをばらして、新たにダウンギアを組むことなくダウンギア化することが可能なこと。

    SJ純正のトランスファーは未加工の場合、センターブレーキなどのパーツがついており、フランジもJA11のものとは異なるのでJA11への装着にはそれなりの加工が必要ですが、私がヤフオクで購入したものはすでにJA11に取り付け加工がされていたものだったため、ポン付けが可能でした。

    また、SJ30ファーには前期型、中期型、後期型があり、ダッシュボードの「4WD」ランプ点灯が可能なのは後期型です。

    そんなSJ30ファーですが、ギアのダウン化に関しては1:3とダウンギアとしては物足りないのも事実です(それでもアイドリングのみで無乗車で前進可能なくらいのダウン化は可能ですが)

    さて、話はダウンギアに戻ります。

    ダウンギアとはJA11のトランスファーのギア比をダウンすることが可能なパーツです。

    昔は10万円~20万円と高価なパーツでしたが、モーターファームさんが発売した画期的な激安ダウンギア「ロックリザード」の登場で一気にに身近な存在となりました。

     

    満を持してダウンギア化するに当たり、どれにするかという問題があります。

    ダウンギアにはいくつかの種類がありますが、代表的なのはトレイルギア(ギア比 1:6.5) およびモーターファーム(ギア比 1:4.1) 他にもありますが、今回はこの2択で悩みました。

    トレイルギアのダウンギアは9万8千円くらい、モーターファームは5万2千円くらい、トレイルギアはモーターファームの倍です!

    しかし、6.5というのは魅力的です。

    私の周りを見渡すと、6.5と4.1が半分半分くらい、それぞれ一長一短があります。

    使用用途を考えると、走行会が半分、トライアル競技が半分です。

     

    そんな中、意外なひとにアドバイスをもらったのでついに決めました。

    皆さんご存じのYouTubeチャンネル「シーエルリンクTV」で生配信による悩み相談が行われていたので、「トライアルするならダウンギアは4.1と6.5どっちがいいですか?」

    とコメント欄に入れたところ、コメントがちょうど目にとまったのか「トライアルなら4.1です」

    即答でした。

    ということで、4.1のモーターファームダウンギア「ロックリザード」を購入することに!

    ジムニー用ダウンギア ロックリザードの購入

    買うのは決めましたが、まだいろいろとクリアしなければいけない課題が残っています。

    大きくは2つ

    1,現在SJ30ファーしか持っていないので、ドナーとなるJA11のトランスファーが必要
    2,ダウンギアをトランスファーに組み付けるための工具がない

    ということで、1番からやっつけていくことにしました。

    JA11のトランスファーのヤフオクの落札相場は1万円~2万円と言ったところ、程度によるようです。

    数日間にらめっこしていたところ、面白そうな品が出品されていました。

    「JA11に使用 トランスファー、2本レバー 2LO加工済み もしかしてダウンギアも入っているかもしれない 1度使用したが、異音がしたのでそれ以後使用していない、オーバーホール前提」

    という、いかにも変人好みの品です。

    まず気に入ったのが「2本レバー」
    今現在使用しているSJ30ファーも2本レバー使用、とにかくフロアからレバーがいっぱい生えているのが重機っぽくて好きなのです。

    トライアルをする上で、2LO加工はあった方がよい装備です。

    通常ジムニーはLo側のギアには2WDはなく、4WDのみです。

    これをトランスファーを加工することで、LOに落としてもFRで走行できるようにする加工で、これによりアクセルターンやバックターンが容易にできるようになります。

    2Lo加工にもいくつかパターンがあり、私の使用している2本レバーの他、トタンスファーのレバー1本で2Lo化するパターンが2種類(前に倒すタイプと、レバーを浮かして切り替えるタイプ)があります。

    モーターファームに依頼すると、2Lo加工してくれるそうです。

    ドナーとなるJA11用トランスファーの確保

    ちょっと話題がそれましたが、2本レバーのJA11トランスファーが出品されていました。

    価格は28500円。

    若干高めですが2本レバーは魅力です、さらにもしダウンギアが組んであるなら超拾いもんです。

    異音がするとのことなので、おそらくどこかのベアリングが死んでいると思われます。

    異音がするトランスファーを3万円で買う物好きです♪

    余談ですが、よくいく「某ヒカリオート」に、かすかにトランスファーから異音のする車両の修理依頼があったそうで、最初は「この程度ならJA11ジムニーなら、当たり前かな、しばらく様子を見てみたら?」とアドバイスしたところ、その方のブログで「ボロクソ」に書かれて、社長が深く傷ついた(笑)事件が発生したそうで・・・

    まぁ、世の中いろんな人がいるもんです、なんたって、これから異音がすると公言されているトランスファーを3万で買おうとしているのですから・・・

    早速ポチッとな

    そして数日、すっかりポチったことを忘れていた頃です

    「おめでとうございます」

    何やら怪しげなメールがヤフオクから届きました。

    ありゃ?1回ポチっただけなので落札しちゃった・・・やはりかなり変人向けだったのね・・・・

    ここで、投稿を読んで一瞬青くなりました。。。。

    ヤフオクでは「JA11で使用していたトランスファー」とありますが、JA11用トランスファーとは書かれていません。

    もしかするとSJ30トランスファーをJA11用に使っていた可能性も否定できません!

    本来ならば、落札前に確認すべき事項でした。

    とにかく出品者にコメントで確認を入れます。

    JA11トランスファーとSJファーを外見で見分けるのは結構難です、ちょっとエッジが立ってるほうがJA11用。(本来は大分形が違います、比較は次回で)

    一番の違いはギア比とドレンボルトの穴の形です。

    SJ30ファーのドレンボルトはM10の6角レンチ仕様で、JA11は10mmの正方形の穴が開いています。

     

    「ドレンボルトの穴は6角ですか?正方形ですか?」

     

    すぐにコメントが返ってきました、とてもよい出品者さんです。

    「ドレンボルトの穴は正方形です」

    ひとまずは一安心、どうやらJA11用のトランスファーのようです。

    数日後、トランスファーが届きました。

     

    状態を確認します。

    フランジを回すと「ジャー ジャー」という音がします。

    確かにどこかのベアリング逝っているようです。

    そして、一番確認しなければならないのが「ダウンギアが入っているか否か!!!!」

     

    LOに入れて、タイヤにつながるフランジにマークをつけて、エンジン側のフランジを回します。

    これで、エンジン側が2.5回転回したときに丁度1回転するならば、JA11の純正ギアの入ったトランスファーです。

    緊張の一瞬・・・

    「1回転、2回転、半・・・・・・・・・・・・・・・・・」

    タイヤ側のフランジは、エンジン側2.5回転で見事に1周回りました・・・・・

    「はいっ!純正決定!!!!!!!!!!!」

    と、いうことでドナーとなるJA11トランスファー(2本レバー)をゲットしました。

    数日後、ヒカリオートにてトランスファーゲット、そしてベアリングが逝っているという話をしてると、「じゃあ、これあげるわ~」ともらったものが、なにやらトランスファーのバラバラ死体。

    何でも部品取り用でばらしたトランスファーの残骸だそうで、「ベアリングはまだまだ使えるよ~」とのこと

    ありがたくいただき、家で組んでみたところ、センターギアのシャフトやシール類以外はほとんど揃ってる!

    (・・・じゃあ・・あの2本レバーはいらなかったのでは・・・・・)

     

    ロックリザード購入

    さて、続いてはダウンギアの入手です。

    これは素直に楽天で購入しました、幸いポイントが2万円くらいたまっていたので32000円で注文完了。

    しかしこれだけでは足りません。

    そうです「プレス機」が必要なのでず。

    モーターファームで加工してもらう場合、13000円

    ヤフオクで激安プレス機を購入するとしたら13000円・・・・

    ほぼ同じ料金です。

    それなら、今後のことを考えても「プレス機」購入でしょう!と言うことに。

     

    プレス機購入

    最初は安心できそうな「YAHOOショッピング」にてポチりました。

    そして1週間、ロックリザードはきたのに、肝心のプレス機がこんな~と問い合わせてみると、、、

    「ホームページにも記載してありましたとおり、今在庫切れで次回入荷は8月になります。入り次第順次発送します」

    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

    ガッデム!

    そんなことどこに書いてあったの~~~~~~

    ということで、この分はキャンセル、改めてヤフオクで購入することに

    ヤフオクでは即決で商品代6600円、送料6000円という激安プレス機が出品されています。

    写真を見る限りでは、この価格帯の品はどの出品も同じメーカーのものの様です。

    口コミは賛否両論ですが、悪い評価の内容は、梱包の箱が破れていたとか、オイルが漏れていたとか、説明書が破れていたとか、とるに足らないことばかりの様です。

    コメント欄に、即時出荷可能ですか?と入れると、その日のうちに「可能」との返事が。

    これで購入決定です。

    数日後、大変おもい荷物がやってきました。

    プレス機は組み立て式です。

    とはいえ特に難しいことはありません。

    図面通り、組み立てていきます。

    おや?肝心の油圧ジャッキが、所定の位置に入らない・・

    いろいろ苦心したあげく、パンタジャッキを使って、押し込むことでセット完了

    準備は整いました。

    無事プレス機は完了、次回、いよいよトランスファーにダウンギアを組み込みます。

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    JA11ジムニー ZEAL タイプ D 7.3 ダウンギアの組み込み トランスファーの2LO加工

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