ジムニーにエアロッカーを取り付ける ギア本体の取り付け編
こんにちはーーー
前回、エアロッカーのコンプレッサーの配線を行いました。
今日はいよいよデフ本体を組み込んでゆきます。
ドナーとなるデフキャリアです。
まずはここにエアロッカーの銅管とホースをつなぐためのアタッチメントを取り付けるための穴を開けなくてはなりません。
デフキャリアの適当な位置に、6mmくらいのドリルで下穴を開けます。
肉厚ですが、以外とあっさりと穴が開きました。
続いて、MonotaROで購入した11mmのドリルで穴を大きくしてゆきます。
11mmのドリルなんて、おそらく、この作業以外にはつかわないでしょう・・・・・
11mmの穴もほどなく開きました。
続いて1/4NPTのタップでネジ穴を切ってゆきます。
これも、MonotaROでゲットしたタップ、ガス管用となっていましたが、ピッチに間違いはなさそうです。(よかった)
このタップも、おそらく2度と使うことは無いでしょう。。。。。
手持ちのタップハンドルに1/4NPTのタップを取り付けようとしたところ、ハンドルの穴が小さすぎてタップをとり付けることができません、、しかたなくモンキーレンチでネジを切っていく羽目になりました。
ねじれないよう慎重に、まっすぐ刃を立てて、ネジを切ってゆきます。
本当ならばした穴の大きさは11.1mmがよいらしく、11ミリの下穴では心無しキツく、かなり固めです。
それでもようやく、ねじ切りは完了。
試しに、エアロッカーのホースのパーツを取り付けてみます、問題なくねじ込めました。
エアロッカー本体に、サイドベアリングを取り付けます。
ここでも、この前購入したプレス機の登場です。
2カ所付けますが、1カ所は上から押し込むだけでOK、もう1カ所は、ベアリングがエアロッカーのエアー取り込み口の内側に来なくてはならないので、筒状のもので押し込まなくてはなりません。
JA11いじりの必需品、万能工具の塩ビパイプジョイントです!
どこまでベアリングを押し込んでよいのかわからなかったので、まぁ、だいたいこの辺かな?というところまで押し込みました。
ベアリングのカラーをつけて、デフキャリアに借り組みしてみます。
問題ないようです。
続いて、デフ本体にリングギアを取り付けます。
一説に、バリヤゴミが入っているので、一度分解して掃除した方がいいと聞いたことがあるのですが、まぁ、大量に生産されているし、最近は品質も安定しているだろうと、分解はせずにそのまま取り付けます。
リングギアのネジは、ネジ止め剤を塗布してから対角に締め込むのが一般的です。
締め付けトルクは10kgくらい。
準備完了。
デフキャリアにエアロッカー本体を取り付けます。
今回入手したエアロッカーはもちろん新品なので、リングギアをまたいで銅管を配管するNEWタイプです。
エアロッカーのリングギア反対側は、純正のベアリングアジャスターで締め込みますが、リングギア側は、エアロッカー付属のベアリングアジャスターを使用します。
この外側にエアロッカーのシールハウジング(銅管の着いたパーツ)がつきます。
左右のベアリングアジャスターを取り付けたら、留め具で固定して、バックラッシュを調節します。
バックラッシュとはデフキャリア根元にあるピニオンギアと、リングギアの歯当たりの間隔の調整のことで、エアロッカーの場合、キツキツしめしめがよいと誰かに聞いたことがあるので締めぎみに調節します。
バックラッシュの調整も何度もやっていると、だんだん感覚でわかってくるようなります。
最初のうちはマイクロゲージを使用して調整していましたが、最近は手トルクです(笑
リングギアをもって、デフキャリアのフランジを軽く左右に回しながら歯当たりを見てゆきます。
リングギアが動いていないのに、フランジが軽く回りカチカチ言うのは広すぎです。
逆に全く動かない、回すときの抵抗感にムラがある場合は閉めすぎです。
回すときに抵抗がなく、フランジを回したときにわずかにリングギアが動く感じにし、さらにもう少しだけ締め込みます。
「こんくらいかな」
バックラッシュの調節完了です。
シールハウジングを取り付けます。
シールハウジングの内部には2個Oリングがついていて、これが良くエア漏れの原因になるらしいので慎重に取り付けます。
シールハウジングがついたら、付属のピンでベアリングアジャスターにシールハウジングを固定します。
一応できた。
指で、デフ内部のギアを回すとくるくると回ります。オープンデフの動きです。
ここで、銅管にエアーを送り圧をかけると100%デフロックになるはずです。
試しに実験です。コンプレッサーに取り付けて、ロックされるか試しました。
銅管にホースをつないで、スイッチオン!
ブロロッロロッロという音とともに、デフがロックされたようです。
OKOK!
銅管を慎重に曲げて、先ほど開けた穴に通します。
銅管の曲げは、傷防止のため、手で行いました。
少し長いのですが、壊れたとき補修が可能なよう、銅管は切らずに、余分に曲げて配管、穴に銅管を通したら金具をセットして銅管を固定します。
さて、デフの準備は完了、今度は車両の方の準備を行います。
リアのデフキャリアを下ろすには、リアのブレーキホースをぬいて、サイドブレーキのワイヤーを外し、リアタイヤのドライブシャフトを抜かなくてはなりません。
まずは、車をジャッキアップして、リアのホーシングに馬をかけます。
ギアは1速にいれて、フロントタイアの前には車止めもお忘れ無く!
リアデフの、ギアオイルを抜きます。
リア、左右のタイヤを外して、安全確保のため、タイアを車体下においときます。
JA11のリアブレーキはブレーキホースより後ろは1系統なので、ブレーキホースを外して、ラップでブレーキフルードが漏れないよう栓をします。
サイドブレーキのワイヤーを外します(サイドブレーキの解除をお忘れ無く)
ドラムブレーキ後ろにあるブレーキの配管のナットを外します。
このナットはなめやすいので、必ずフレアレンチ使用です。
ブレーキの配管が外れたら、あとちょっとです。
ドラムブレーキのカバーの後ろにあるM12のナット4個を外すと、ドライブシャフトを抜くことができます。
シャフト抜きには割と力が必要ですが、なんどかガツガツ引っ張っていると、スポンと抜けました。
リアデフの、プロペラシャフトを外して、デフの周りのM12のボルトを全て緩めます。
2号車の場合、ボルトを緩めてもデフががっつりとホーシングにひっついていたので、下からジャッキを使い押してやると、ごそっと取り外すことができました。
これまた重い、トランスファーといい、ギア系はさすがに重いです。
デフをはずすと、液体パッキンのかすがホーシングとデフキャリアに就いているので、スクレーパーを使い、ホーシングの液体パッキンのかすをきれいに剥がします。
パーツクリーナーとウエスでホーシング内をきれいにお掃除します。
準備完了、いよいよ、エアロッカーの取り付けです。
デフキャリア周りに液体パッキンを塗布して、銅管がホーシングに当たらないように、慎重にホーシング内にデフを入れます。
OK、ぴったりです。
リアデフの場合、デフキャリアやホーシングを削ったりすることなく、無加工で取り付けが可能です。
あとは、さっき行った作業の逆です。
デフキャリアをボルトで固定し、プロペラシャフトをつなぎます。
左右のドライブシャフトを刺して、4個のナットで固定します。
サイドブレーキのワイヤーをつなぎます。
ブレーキフルードをだして、エア抜きを行います。
最後に、エアロッカーに車内のコンプレッサーからホースを引いてつなげばできあがり!!
できた~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今回の作業は割と順調に進み、朝8位頃から初めて、お昼3時頃には完了しました。
早速テストです。
まだ、リジットジャッキをかけている状態なので、リアタイアは地面に設置していません。
エアロッカーのテストを行います。
まずは、何もせずにオープンの状態。
タイヤを回すと、向かいのタイヤは逆方法に回ります。
OK、正常
次にエアロッカーのスイッチをON!
しばらく、ブロロロロロとコンプレッサーが回り、止まります。
タイヤを回してみます。
片方を回すと、両方のタイヤが同じ方向に回ります。
OK,正常
エアロッカーのスイッチを切ります。
「バシュ~~~~」と大きな音がして、コンプレッサーから空気が抜けます。
これでオープンになっているはず。
タイヤを回してみます。
あれ???????????????????????????????
どうやら、ロックされたままです、タイヤは同じ方向に回ります。
なぜ???
ためしに、コンプレッサーのホースを抜いてみます。
すると、プシュッと結構なエア圧がホース内に残っているようです。
ホースを抜いて圧をゼロにした状態で、ワイヤを回してみます。
今度は左右が逆に回ります、どうやらオープンデフに戻ったようです。
なぜ?????
何度試しても、本来スイッチを切ればオープンに戻るはずが、ホースを抜かないとオープンに戻りません・・・
「う~~~~~~~ん、こまった・・・」
ということで、次回、エアロッカー不具合をあれやこれやします。
不具合は解決できるのか?!