ジムニーJA11にワイドバンド空燃比計を取り付け
カブキ号には「空燃比計」が付いています。
タービンをJA11純正からJB23用に変更した際、タービンアウトレットをJA11のものからJA22の物に変更しました、このときおまけ(?)で付いてきたのがJA22用のO2センサーです。
せっかくO2センサーがあるのだから、空燃比計でも付けようか・・という軽いのりで付けていたので、そのメーターが示す数値もそんなもんかな~という感じでした。
というのも、純正のO2センサーがナローバンドタイプといい、細かい数値の検出はできない代物なので、メーターが示す数値もかなりアバウトです。
実際、カブキ号に付いていた空燃比計が出す数値はほとんど11.7~11.9で固定でした。
本当の空燃比を知りたい場合、センサーは「ナローバンド」では無く「ワイドバンド」のものが必要です。メーターももちろんワイドバンド用を購入しなくてはなりません。
(現在付いている空燃比計はナローバンド用)
さて、そもそも空燃比とはなんぞやということです。
空燃比とは
空気とガソリンが混ざり合った混合気における「空気とガソリンの比率」のことを空燃比といいます。
車やバイクのようなエンジンの内燃機関は、燃料と空気中の酸素を反応させることで動力を得ているので、機関中の燃料と空気の比率は燃費や排気ガスの観点からも非常に重要なポイントになります。
理論空燃比とは
混合気体中の酸素と燃料が、過不足なく反応するときの空燃比を理論空燃比といいます。
自動車に使われているガソリンエンジンの理想的な空燃比は1:14.7といわれており、この比率は重量比率で空気14.7のときガソリンが1で反応させることを意味しています。
混合気中が理論空燃比のとき、混合気中の酸素と燃料が過不足なく反応しているので、最も燃焼効率が良くなるなどのメリットがあります。
最近の車がお節介に、運転に得点を付けたり、「アクセルもっと離せ」と言ってきたりするのはこの数値を見てるんでしょうね~
濃い混合気の状態(リッチ)
理論空燃比よりも燃料の比率が多いときをリッチと呼び、出力を稼ぎやすく発進時や加速時に用いられます。エンジンがリッチの状態にあるときエンジンの熱負荷を冷却して抑えることができるので、高回転したエンジンで利用されることもあります。
我がカブキ号は、お財布にはお金は入っていませんが、常にリッチ状態です、さらにハイオクしか入れないので、「ダブルリッチ」状態です(笑
薄い混合気の状態(リーン)
反対に理論空燃比よりも燃料が少ない状態をリーンと呼びます。燃費においては有利な状態であり、有害物質の排出が少なくなるなどのメリットがあげられます。
一時期三菱車などで「リーンバーンエンジン」なんかの言葉をよく聞きましたね
さて話を戻しましょう。
なぜこの話をするかというと、前日変えたコンピューターです。
スポーツコンピューターとはいえ、古い物でどういう仕様かが不明です。
さらにカブキ号は「JA22のインジェクター」「エスクードのレギュレーター」を装備しているので、コンピューターで設定されている空燃比が正常値にならない可能性があります。
となると、実際の空燃比を測定し、セッティングを出してやらなくてはいけません。
そこで必要となるのがワイドバンドのO2センサーとワイドバンド対応の空燃比計という訳です。
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数日後、やってきました、空燃比計
早速取り付けます。
説明書をよむと、センサーはエキゾーストから18インチ(約45センチ)離したところに付けろと書かれています。
これからセンサーを取り付けようとしているタービンアウトレットはどう見ても45cmは離れていませんが、ここにしか取り付ける場所がないので迷わず取り付けます。
後は、配線、基本的にカプラーオンなので、特に難しい配線はありません。
所領との接続は「赤」がアクセサリ、「白」が常時電源、「黒」がアース、「オレンジ」がイルミネーションです。
元あった、ナローバンドの空燃比計をとって、ワイドバンドを取り付けます。
OK
エンジンON!
しばらく走ってみます、
ナローバンドの時と違い、数値が激しく変わります。
ここで使えるのが、以前ヤフオクで落札した名前不明の「空燃比」の調節ボリュームです。
一番パワーが出るという12.0前後が平均になるよう調整します。
できた。いい感じ。
ついでにEVC、これまでMAXブースト0.9,通常ブースト0.7に設定していましたが、MAXを1.2、通常を0.9に変更してみました。
テスト走行です。
「おおお!!!!」
いろいろすごい!
スポーツコンピューターと強化アクチュエーターがいい感じで動いています。
これは素晴らしい!40キロほどドライブして、燃費を図ってみました。
リッター、5.7Km 問題なし!