JA11ジムニーのトランスファーをオーバーホール
走行中、ずっと「シャ~~~~~」という音がつずく問題、
特に高速だとひどいです。
ということで、原因の一つと思われるトランスファーをオーバーホールすることにしました。
目指すはベアリングの総取っ替えです。
JA11のトランスファーには5個のベアリングと、3個のニードルベアリングが組み込まれています。
この中でも、今回疑っているのはダウンギアに使用している2個のニードルベアリングです。
ヒカリオートににてベアリングを注文
後でわかりますが、ニードルベアリングを1個注文し忘れている、そして、ヘアリング1個間違えて注文していました(汗
とにかく数日後、ベアリングが到着、早速作業開始です。
トランスファーのギアオイルを抜いて、プロペラシャフトをはずしてゆきます。
エンジンtoトランスファーのペラシャのボルトを緩めるのは、運転席内の、ファーレバーの穴から作業するのがおすすめです。
もう何度、この作業をしたでしょうか・
兎に角プロペラシャフトがトランスファーから分離しました。
あとは、ファーを固定しているマウントをはずして、トランスファーを下ろすだけです。
車下に潜り込んで、腹ジャッキでファーを下ろします
「重い!!!」
JA11のトランスファーはとても重いです。
ひーこら言いながら、なんとか下ろしました。
3カ所のペラシャのフランジをはずします。
JA11のトランスファーをばらすときのお約束、ボルトの位置を書いた段ボールを用意して、そこに抜いたボルトを差し込んでゆきます。
ばらけました、後はプレスで元あったベアリングを抜いて、新しいベアリングをセットするだけです。
ここで、一番大きいギアのニードルベアリングを買い忘れていることが判明、さらに、「4」番のベアリング29982-80051を買い忘れていることに気づきますが後の祭りです。
既存のベアリングを確認したところ、素ほど劣化はなさそう・・・
しょうがない、使っちゃおう!
ということで、一部ベアリングは古いままのオーバーホールです(汗
ちなみに、あまり知られていませんが、JA11のトランスファーには「前期」と「後期」があります。
前期は車台番号が 100001~101515、101516以降は後期トランスファーとなります。
違いはシャフトを支えるベアリングの径のようです。
2号車(カブキ号)のトランスファーはすでに何度か載せ替えられているため、前期か後期か確かめようがありません。
ベアリング購入時、一瞬迷ったのですが、よくよく見ると前期は「100001~101515」JA111型の1,515台のみです。
ということは、現在流通しているトランスファーの大半は「後期」と言うことになります。
逆に前期だったら大当たりです(笑
なので、確認はしていませんが後期の部品を注文、開けてみるとやはり後期トランスファーでした。
ギアの向きに注意しながらベアリングをプレスで圧入(プレスがあると超便利!おすすめです)
念のため、ギアのクリアランスを確認します。
整備書では
アウトプットギア 0.175~0.325 限度 0.7
アウトプットハイギア 0.100~0.250 限度 0.5
カウンタシャフトギア 0.255~0.675 限度 0.1
となっています。
全て数値内でした。
出来たら、ケースに収めてゆきます。
真ん中のギアは左右にシムをかませる必要があります。
このシムには切り欠きが切ってあり、向きがあるので取り付けには注意が必要です。
整備書を見ると「シムにグリースをぬって、ケースに貼り付けてからケースを合わせる」とあったので、その通りしました。
ガスケットを入れて、液体パッキンを塗ってケースを合体、新しいオイルシールを打ち込んで、フランジをねじ込んでオーバーホール完了です。
あとは、車体に取り付けるだけ。
再び腹にファーを乗っけて、力の限り、腹ジャッキで持ち上げます。
重い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ようやく、各ステーにトランスファーを固定完了。
プロペラシャフトを固定して、作業完了です。
さて、あのギア鳴りは解消されているでしょうか?
テスト走行です。
効果は・・・・・・・・・・・・・・・・なし!
ギアなりはいっこうに収まっていません。
「やはり、犯人はトランスミッションか・・・・」
うすうすわかっては今したが、これで新犯人は特定されました。
トランスミッション・・・さて、どうした物か
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