どうしても外れない、ジムニーのピットマンアームのはずし方
JA11のピットマンアームが外れません・・・・
トレイルギアのハイステアキットを取り付けたのですが、リフトアップ不足でフレームに当たったり、ブレーキラインに干渉したり、さらには僅かですが純正よりも切れ角が甘いような気がします。
せっかく買ったし、見た目は超絶かっこいいし、、今となっては値上げして高級品だし、このまま付けておこうかな~とも考えました。
しかし、トライアル競技において「切れ角」は非常に大きなファクターとなります。
今となっては気のせいなのか、それとも本当に切れ角が甘くなるのか、検証するために、1度純正のステアリングロッドに戻そうとしました。
そこでどうしても必要な作業がピットマンアームをギアボックスから取り外すことです。
トレイルギアのハイステアキットではピットマンアームに取り付けるピロボールはランクル用の物で、ジムニーのピットマンアームでは径が合いません。そこでキットに付属のリーマーを使い、ピットマンアームの穴を広げてやらなくいてはいけません。
トレイルギアのハイステアキット取り付け時にもピットマンアームをはずそうとしましたが、どうやってもはずすこと出来ず、仕方なく、取り付けたままの状態で穴の拡張を行いました。
純正に戻すにあたり、どうしてもこの穴の拡張されたピットマンアームをはずす必要があります。
さて、どうした物か・・・・
ヒカリオートの中村社長に相談します。
「ピットマンアームが外れないんです~~~~~~」
「まずは、きれいに洗って、ラスペネをジャブジャブ吹き付けて、プーラーかけて、思いっきりテンションかけて2日くらいおいた後、ハンマーでコズケば外れるよ」とのこと
ついでにプーラーのキットを借りて帰りました。
その日、平日ですが、ピットマンアームの接続部分付近をワイヤーブラシで徹底的に磨いて、しっかりとラスペネを吹き付けます。
あとは、借りてきたピットマンアームプーラーを、折れそうなくらいまでテンションをかけて起きました。
翌朝、もしかしてもう外れてるかな~とわくわくしながらガレージへ・・・
何事もなかったのように、プーラーはがっしりとピットマンアームをくわえ込み、テンションをかけ続けていました。。。
まだまだかなぁ
その日の夕方、会社帰り、「もう外れてるかな?」とガレージに行きます。
はずれていません・・・・
ハンマーを持ち出して、30分くらい、ピットマンアームをどついてみました・・・
外れません・・・・
「くそおお!しぶとい・・・」
いちど、プーラーをはずし、プーラーセットにある一回り大きな鍵爪のプーラーに変更して再びテンションをかけます。
この大きい方がより強いテンションをかけられそうです。
それから・・・・3日立ちました・・・・・
全く外れる気配がありません。
毎日、会社帰りに30分ほどハンマーをお見舞いしていますが、びくともしません・・・・
こまった・・・
youtubeでJA11のピットマンアームのはずし方を探しますが、意外と皆さん容易にはずしています????
そんな中、一本の動画に注目しました。
なかなか外れないピットマンアームですが、アストロプロダクトのTL361というタイロッドエンドプーラーを使ってはずしている画像です。。
タイロッドエンドプーラーは持っていますがピットマンアームにかませられるほど大きなものは持っていません。
「これを買うしかないか・・・・」
お値段4565円!結構高いです。
しかし、もうこれ以外に頼るすべがありません。
鋳物のピットマンアームプーラーよりも、タイロッドエンドプーラーの方が強度もありそうな気がします。
そして買いました・・・・・・・・・・・・・・
これで、もう外れたも同様です。
安堵しながら、ピットマンアームプーラーをはずし、タイロッドエンドプーラーを取り付けます。
壊れるんじゃないか・・・というほどのテンションをかけてみました・・・
びくともしません!
テンションをかけたまま、1時間くらいでしょうか、ハンマーでピットマンアームをしばきました。
とれません・・・・・・
お手上げです・・・・・・・
もうこうなったら、プーラーを使うのは諦めます。
ステアリングギアボックスをはずします。
油圧パワステなので、オイルラインをはずし、ステアリングと繋がっているシャフトをはずし、、3本のボルトを抜けばギアボックスは外れます。
あとは、知恵の輪のようにぐねぐねしながら車体から出します。
摘出完了です。
そうです、我が家には最終兵器「プレス機」があります。
さすがにプレス機を使えば頑固なピットマンアームもひとたまりも無いでしょう!
ピットマンアームとギアボックスの間にベアリングプーラーをかませて、プレス機にセットします。
我が家のプレス機は6トン仕様、6トンの力でピットマンアームをはずしにかかります。
プレス機でテンションをかけてゆくと、ギシッギシッという音がします。
突然、ガコン!と外れるんだろうなぁと予想し、ギアボックスを落とさないように下にクッションを引いて、支えながら、さらにテンションをかけます。
そのときです!
「ガキヨンッ」というととがして、・・・・・・プレス機からギアボックスが吹っ飛びました・・もちろんピットマンアームは付いたままですorz
プレス機をみると、プレス棒の先っちょが削れています・・・・
プレス機が負けた!!!!!!!
うそでしょう・・・・・
どんだけ食い込んでるねん・・・
ピットマンアームの付いたギアボックスを前に、しばらく放心状態でした。
もう、最後の手段じゃ・・・これしかあるまい・・
という事で、切ります
クラインダーを持ち出してきます。
「歯」はもちろん「金の卵」を使用します。
ギアボックスのスプラインを傷つけないよう注意しながら、3カ所くらいピットマンアームに切れ目を入れました。
ここで再びアストロプロダクツのタイロッドエンドプーラーの出番です。
テンションをかけて、2~3回ハンマーでしばきました
「すこん」
なんと言うことでしょう、あれだけしぶとかったピットマンアームがいとも簡単に外れたではありませんか・・・・
こんなことなら、最初っから切れば良かった・・・・・
1週間の激闘が終わりました。
勝利はした物の、2度と使えないトレイルギア用のピットマンアームが残りました・・・
さて、気を取り直して、純正のピットマンアームをギアボックスに取り付けます。
換えの純正ピットマンアームをヒカリオートで用意してもらっていましたが、早速役に立ちました!
しかし、これがまた、意外と難しい・・・
本来、ピットマンアームと、ギアボックスに線が引いてあって、それに合わせてはめればセンターがでるはずなのですが・・・併せてはめても、微妙にずれてしまします。
JA11ではステアリングのロックtoロックは左右2回転のはずですが、ギアボックスを回してみると3.75回転くらいです。
30分くらい調整して、もうこんなもんだろう、というところで折り合いを付けました。
後は、ギアボックスを車体に戻して、純正のステアリングロッドを取り付けて、オイルを入れれば完成です。
まずは、左右のナックルにアームをツナギ、最後にピットマンアームとジャストを取り付けレバ完成・・・
あれ??
ボルトがはまりません(涙
どうやら、ステアリングロッドのピットマンアーム側のピロボールのボルトの溝が軽くなめているようです・・・
めんどくさい
「確かあったな・・・」
M12-1.25ピッチの6角のダイスを持っていたはずなので探します
「あったあった」
ダイスでネジ山を切り直そうとしますが、ピロボールの軸のボルトがくるくるとまわり、ダイスがかかりません(涙
くそ~~~~
ジャッキを使い、ピットマンアームにステアリングロッドを押しつけて固定します。
これでよかろう・・
ようやくダイスでネジを切り直しました。
作業完了。。
なんやかんやで1日かかりましたorz
オイルをいれて乗ってみます。
やはり、心なしか、ハイステアキットの時よりもステアリングが切れている感じがします。
やはりこの仕様で行くかな~
という事で、トレイルギアのハイステアキットは近々ヤフオク出品予定です。
ロックシーンなどには必須!ほしい方は要チェック!
お疲れ様です。
ハイステアは以前問い合わせたらホーシング逆付けするような車用だと教えて頂き、その後YouTubeとかでトレイルギア社のマシンを見て納得しました
私や仲間は純正タイロッドの逆付け仕様でハイステア化しています。
純正のタイロッドを2組使って補強を入れるやり方とサムライのタイロッドを加工するやり方がありますが、トライアラーの方なら補強入れる方が簡単で安上がりでしょう。
タイロッドを逆付けすれば2・3インチアップ程度ならダウンピットマンアーム無しで角度が適正化されますし、タイロッドが6cm程上に上がるのでヒットしづらくなります。
マヨ侍さま
コメントありがとうございます(^o^)
みんカラで良く記事は拝見しています!
ハイステアアームキットは見た目は良かったのですが、いろいろと難ありでしたね~
フレームとの干渉はバンプストッパーの延長でなんとかなったのですが、何故か純正よりもステアリングが切れないという症状に悩まされました??
うちのチームでも純正加工でハイステ明かしていますが、ナックルの純正穴より手前に新しくテーパー穴を切って、切れ角を稼ぐのがはやっています。。
ただこの場合、ステアリングアームを若干短くしないと駄目なので、やはり溶接などの加工が必要です~
ただこのブログは自分でDIYするのがテーマなので、できるだけ自分で出来る方法でという感じなのですが、今回のは今ひとつでしたね~~
それではご活躍を期待しています!
こちらこそ、JA11乗り始めて以来こちらのサイトとルンルンさんのファンです
穴加工ではなく穴追加ですか
車検が心配になるのと、テコの原理でハンドルが重くなりそうなのと、切れ角増やしたとしてもそもそもタイヤがリーフに当たったり、ドライブシャフトが折れやすくなったりする気はしますね
ネットにもなかなか出てこない各地の皆さんの工夫って色々あるので楽しいですね。
私はホーシングのUボルトを廃止するやつがやりたくなってきてます。
返信ありがとうです(^o^)
ハンドルは結構重くなります!
ダブルパワステは必設です~
あと、50mmくらいは出さないと確実に当たります・・(出しても当たります・・)
それにドラシャのCVジョイントの不可が半端ないので、強化シャフトも必須です~
ホーシングのUボルトを廃止!みんカラ楽しみにしてます(^^)