SJ10 エンジン腰上オーバーホール LJ50 成功の巻

           

    ゴールデンウイーク翌週、5月13日(土)です。

     

    ゴールデンウイーク初日にモーターファームに注文したLJ50用のオーバーサイズピストン3個セットも無事到着しています。

     

    元の3番の予定だったピストンの径をノギスで計り、一番近いものを新3番に採用しようと計りましたが、アナログのノギスのため、誤差の確認は出来ませんでした

     

    どれでもいいや~

    という事で、腰上オーバーホールのリベンジです。

    腰上オーバーホールのリベンジ

    天気予報では午後から雨、さらに明日日曜日は一日中雨の予報です。

     

    何とか本日午前中に、シリンダー合体までは行きたいところです。

     

    まずは自作のガスケットをエンジン本体とシリンダーの間にはめます

     

    若干ネジ穴の位置がおかしかったので、現物合わせではさみでねじ穴サイズを調整しました。

     

    自主開発(笑)の下駄型ピストンリングコンプレッサーをピストンリングを取り付けたピストンに取り付けてゆきます。

     

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    ピストンリングは以前大きさを測って若干削り込んだ物になります。

     

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    LJ50のピストンはピストンリングの位置が決まっているので、リング溝内の突起にリングの切れ目を合わせて取り付けます。

     

    リングを2本付けたらコンプレッサーを付けて位置を合わせて調整式のプラバンドで締め上げて、リングを締め付けます。

    これを3セット。

     

    準備完了です。

     

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    前回の失敗は、1番ピストンと3番ピストンを一緒にシリンダーにはめ込もうとした事です。

     

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    今度はその轍はふみません。

     

    クランクを回して、3番ピストンが上死点にくる位置にします。

     

    ピストンにたっぷりと2ストオイルをくれてやります。

     

    慎重に、ピストンを1本ずつシリンダーにいれてゆきます。

     

    3番のピストンの頭にシリンダーを合わせて軽くゴムハンマーでシリンダーブロックをたたきます。

     

    なんと言うことでしょう!

     

    あっという間に、するするとピストンがシリンダーに入ってゆきました!

     

    下駄型ピストンリングコンプレッサーがとてもいい仕事をしています!

     

    続いてクランクを回すと、今度は1番ピストンがやってきます。

     

    3番をシリンダーに入れた状態で、軽く2番もシリンダに合わせながら、1番ピストンをシリンダーに合わせて、これまたゴムハンマーでたたきます。

     

    何という事でしょう!

     

    1番ピストンも、瞬く間にシリンダーに吸い込まれてゆきました。

     

    ここまで15分くらいです。

    前回の苦戦は何だったのでしょう??

     

    最後に2番ピストンです。

    同じくシリンダ-にあわせて軽くブロックをたたきます。

    OH!!!!!!!!!!!!!!

     

    あっという間に合体完了!

    30分かからずにエンジン本体とシリンダーブロックが合体しました。

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    念の為、シリンダー上部よりたっぷり2ストオイルを垂らして、クランクシャフトを回してピストンとシリンダーのクリアランスを調整します。

     

    何の抵抗もなくクランクシャフトはくるくる回ります。

     

    無事、ピストンとの合体は成功のようです。

     

    シリンダーブロックはナット8本で固定されています。

     

    ナットの締め付けトルクは180~240KG/cmです。

     

    こんなところに入るトルクレンチは残念ながら持ち合わせていないので手トルクです。

     

    180Kg位なので、てでギュッと締め込んだくらいでよさそうです。

     

    ピストン上部の4個のナットは簡単に回ってくれますが、下部のナットを締め込むのはけっこう難儀です。

     

    それでも、やはり内側から交互に締めた方が良かろうと、車の下に潜り込んでナットを締め込みました。

     

    そんなことをしていると、ポタポタと雨粒を感じます。

     

    まだ10時過ぎですが、雨が降り始めたようです

     

    「予想では昼カラなのに・・・・」

    ぶつぶつ

     

    しかたありません。

     

    押し入れからテントを持って来て据え付けます。

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    全体の色が緑色になって、識別困難になるのですが仕方ありません。

     

    シリンダーのボルトを締め込んで、シリンダーベッドにかかります。

     

    こちらの締め付けトルクは450~550Kgcmです。

     

    シリンダーヘッドにはボルトを締める順番の刻印が数字で記載されているのでその順に締め手行きます。

     

    まずは順番どおり、普通に締め付けてゆきます。

     

    ひととおり締まったらトルクレンチを使い、500Kg/Cmで順番に締め付けました。

    !!!!!!!!!!

     

    エンジン完成です!

     

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    あとはセルモーターやデストリビューター、キャブレター、エアクリーナー、ウオーターポンプ、デストリビューター、エキマニを取り付けて完成です。

     

    ちなみに、デスビは取り外す際に、クランクのマークとデスビの羽根の位置を合わせてマーキングしています。

     

    戻すときはマークを頼りにそのままあった状態に戻しました。

     

    ラジエーターホースはもとは意味不明のつぎはぎホースがアッパー、ロアともに取り付けられていたので、ホームセンターのホースで代用しました。

    内径は25Φです。

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    雨が随分ひどく降り出しました。

     

    しかしもう止めることはできません。

     

    ひととおり、付け終わりました。

     

    久々のエンジン始動です。

    初めてのselfオーバーホール、果たしてうまくいくのか不安でいっぱいです。

     

    せっかくなのでエンジン始動式を動画で撮ってみました

    なかなか、動きません

    わずかにエンジンがかかる気配がします

     

    その後、かからないので一度ビデオを止めて何度もクランクを試します

     

    5分くらい回したでしょうか

    動いた!

     

     

    ということで

    動いている動画です。

    最後の「かかった~」から安堵の気持ちがにじみ出ています。

     

    無事エンジン始動しました。

     

    10分くらいアイドリングしてみます。

    エンストする気配はありません。

    以前は2~3分でエンストしていたので、おそらく正常になったのでしょう。

     

    まだ、プラグを外して検証する気分になれなかったので、それは後日です。

     

    と、おやおや!!!!!!

    足下をみると緑色の液体が!!!!!!!!!!!!

     

    どこからか、クーラントが漏れているで張りませんか!

     

    エンジンを点検します。

     

    わかりました。

     

    ウオーターポンプとシリンダーブロックの継ぎ目から漏れているようです。

    どうやら自作のガスケットにあけたネジ穴の位置が微妙に悪く、ピッタリと張り付かずにそこから漏れていたようです。

     

    「ちっ・・・・」

     

    仕方ありません。

    ウオーターポンプを外して付け直さなくてはなりませんが、デスビなどが邪魔です。

     

    ちまちまするより取っちゃえ、とラジエーターを外しました。

    これで作業性が大幅に上がります。

    いちど、自家製ガスケットを外して、もう一度作り直します。

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    今度はネジ穴を開ける際に2まわりくらい大きなポンチを使って、ネジ穴の遊びを大きく取りました。

     

    再びウオーターポンプを取り付けます。

    再びエンジン始動、アイドリングのまま様子をうかがいます。。。

     

    今度は漏れはないようです。

     

    エンジンもアイドリング時は正常に動くようになりました。

     

    いいよいよ吹かしてみます。

     

    キャブレターのスロットルを指でぎゅーっと押してみます。

    すると、「シャ~~~~」という音がして回転が弱ります???

    思いっきり吹かそうとするとエンストorz

     

    「?????????????????」

    どうした??

     

    一難去ってまた一難、なかなか一筋縄には行きません。

     

    試しにチョークを半分ぐらい占めて、スロットルを煽ってみます。

    「ブルッオンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン」!

     

    いい感じで吹け上がりました!

     

    わかりました、原因はキャブです。

    オーバーサイズピストンのせいで、元のキャブレターのセッティングが狂っていたようです。

     

    シリンダー内の容量が増えたので、キャブの燃料の吐出量を増やさなければならないようです。

     

    という事で、SJ10用キャブレターのメインジェとセットをポチりました。

     

    …3500円

     

    いったい幾らかければいいのやら~

    取りあえず一山越えました。

    あとはキャブの調整とオールペン!

     

    完成は近いぞ~~~~~~~~~~

     

     

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