JA11ジムニーのトランスファーをダウンギア化、そして2Lo加工した

           

    久しぶりに2号車のネタです。

     

    SJ10導入でトライアルはSJ10で出ようかなぁ~なんて考えていましたが、まともに走らせるだけで精一杯、トライアルなんてまだまだ

     

    さらにバンボディーとは言え、鉄板がペラペラで、このまま横転したら死ぬ、このシートでも死ぬ・・・

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    ということで、トライアル出場はひきつずきJA11で行っています。

     

    しかしながら、SJ10購入資金のために2LO加工、ダウンギア付きのトランスファーを売却したため、現在の3号車には純正のトランスファーが付いています。

     

    トライアル出場にあたっては、さすがに純正では役不足です。

     

    なにより高いギア比のため、クラッチに大変な負担がかかり、セクションが1つ終わる度にクラッチから燃えるような匂いがします。

     

    このままではクラッチがすぐにお亡くなりになるのが目に見えているので、取りあえずダウンギアを組むことにしました。

     

    購入したのはヤフオクに出ている、正体不明の4.16ダウンのダウンギア(メーカー不明)です。

     

    まぁ、中国製なので中身は某有名店の物と同じだろうとタカをくくり落札しました。

     

    数日後、ダウンギア到着。

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    早速トランスファーを下ろしてバラしてゆきます。

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    さて、ダウンギアは良いとして、トライアルに必要なもう一つの機能、「2Lo」をどうするかです。

     

    2Loとは2駆のLOギアを使えるようにする加工のことで、純正のトランスファーでは2HI、4HI、4Loの3モードしか使えません、ここに2Loを追加することでアクセルターンなどのテクニックを使えるようにするトライアルでは必須の機能です。

     

    前回、7.3のダウンギアを組んだ際は4Loのポジションから一度左にレバーを持って行き、そこから前に倒す一般的な2Loの加工を行いましたが、この加工にはいくつかデメリットがあります。

    1,レバーを完全に倒す為に、フロアの切断が必要
    2,純正のシフトレバーブーツが使えなくなる
    3,2Loモードが運転席から遠い
    4,レバーを延長すると、トランスミッションのシフトレバーと干渉する

    等です

     

    けっこう多めのデメリットがあります。

     

    2Lo加工では前に倒す方式の他、「持ち上げ式」と言われる門外不出の加工方法もありますが、これは一般公開されておらず、作り方が今ひとつ分かりません。

     

    そして、あまり知られていませんが、もう一つ2Lo加工の方法があります。

     

    下の様なシフトパターンになる方法です。

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    この方法の場合、純正シフトブーツが使える、フロアの切断が不要、迷子になりにくいなど様々なメリットがあります。

     

    加工方法はシフト操作ロッド2本を加工するわけですが、ヒカリオートレーシングチーム内ではJs工法(Jsガレージさん考案)と呼ばれています。

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    基本的には持ち上げ式と近いシフトパターンになるので、持ち上げる代わりにシフトレバーが通る道を削って作ってあげて、さらにシフトレバー側も少々スリムになるよう加工、さらにシフト操作ロッドの真ん中の玉を抜いて組んだらJs方式の完成です(詳しい方法は大人の事情で・・・・)

     

    今回のダウンギアは4.16なので部品の組み替えのみでOK、前回のようなトランスファーケースの削り加工は必要ありません。

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    2Lo用のシフト操作ロッド2本を仕上げて、シフトレバー加工を終えればあとは組むだけです。

     

    さて、組むにあたり、よく言われるのが紙のガスケットのみを使って組む、液ガスなどを追加で使うとギアのクリアランスが狂ってギア鳴りの原因になると・・

     

    しかし、私の場合、紙のガスケットのみで組んでオイル漏れした経験があるので出来れば液ガスも併用したいところです。

     

    ここで力を発揮したのがSJ10のシリンダーを組んだ際に使用した、固まらない液体ガスケット、これならば紙ガスケットに限りなく薄く塗布できて、ケースを締め込めばクリアランスが狂うこともほとんどなさそうです。

     

    紙ガスケットは新品を用意しました、2枚で300円ほどです。

     

    SJ10の超高価なガスケットと比べ、まだ部品が出ると言うのは本当にありがたい

     

    しかし、JA11も既に30年以上が経過した車、スズキさんにはなんとかパーツは作り続けてほしいと願うばかりです。

     

    さて、トランスファーが組み終わりました。

     

    正常に2Loが機能するか、シフトレバーを動かして検証します。

     

     

    OK問題無し。

     

    あとは、車に戻すだけですが、JA11のトランスファーは激重です。

     

    他の4駆に比べるとぜんぜん軽いのでしょうが、JA11の部品の中では最重量クラスです。

     

    さらに、なかなかうまいことステーに乗ってくれません。

     

    この作業は翌日の筋肉痛確定コースです。

     

    という事で、トランスファーをのせて、エンジン側とデフ前後の3本のペラシャをトランスファーにつなぎ、諸々付けて完成です。

     

    これで漸く、まともにトライアルに出場できそうです♡

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