キャスターウエッジでキャスター角を補正、旋回性能のアップを狙う、ジャダー対策も

           

     

    今年は2月なのにやたらと暖かいです、外で作業する私にとっては大変ありがたいです。

     

    今回はキャスターウエッジをフロントのホーシングに組み込みます。

     

    キャスターウェッジとは、リーフスプリングでリフトアップした際に狂うフロントのキャスター角を補正し、ハンドリングを良好にするための部品です。

     

    キャスター角は操舵機構のあるフロント側だけ存在します。

     

    キャスター角とは、クルマのホイールの角度などを表すホイールアライメントの一つです。

     

    車体を横から見た際、タイヤの中心線とキングピン軸によってつくられる角度のことをキャスター角といいます。

    キャスターウエッジの一般的な使い方として、キャスターウェッジを前側から後ろに向かって入れて、キャスター角を大きく(寝かせる)する事で直進安定性が向上するといいます。

    アクセルを抜いた時(アクセルオフ)にフロントのプロペラシャフトからカラカラと音が出ている。このような場合はキャスターウェッジを後ろ側から前に向かって入れて、プロペラシャフトのジョイント角度を緩和させ、ストレスを軽減する事で音が静かになります。しかし、キャスター角が小さくなるので直進安定性が悪化する傾向となります。

    という感じですが、今回の狙いはズバリ旋回性能の向上です。

     

    2号車には「石塚エンジニアリング」の「キレカクアップナックル」が装着されて、純正に比べるとかなり良く曲がりますが、更なる性能アップのため、6度のキャスターウエッジを前側から挿入します。

    これによりキャスター角が現在より6度後ろに傾きます。

     

    キャスターを傾けると何故旋回性能が上がるのか?

     

    一般的には前からキャスターウエッジを入れると直進安定性がアップすると言われます。

    しかし、ステアリングを切ったときの事についてはあまり言及されていません。

    では、どうなるのかというと、純正位置に比べステアリングを切った時にタイヤにキャンバーが付くようになります。

     

    右に切った場合、左外側のタイヤがポジティブキャンバーとなり、右がネガティブキャンバーになります。

    左に切るとその反対。

    旋回時は外側のタイヤに負荷がかかるので、外側のタイヤがポジキャンになっている場合、タイヤの接地面積が増大し、よりトルクがかかりやすくなり、旋回性能が上がるという算段です。

     

     

    ということで、パーツを揃えました。

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    まずはキャスターウエッジ、6度が最大なので6度の物を2個、ヤフオクにもやすくありましたが、今回はセンターボルトが付属しているモーターファームのものをチョイスしました。

     

    そして、フロント用のUボルト1台分4本、こちらもモーターファーム製で右用2本、左用2本です。

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    さらにプロペラシャフトが伸びるので20mmのスペーサーを1個、こちらはヤフオクの安物です。そしてスペーサーによりペラシャのロングボルトが必要となるので、10.9硬度の50mmボルト4本です。

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    早速作業開始。

    キャスターウエッジの装着はタイヤを付けたままでも可能です。

     

    まずはキャスターウエッジ装着前のタイヤの切れを確認します。

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    こんな感じです。

     

    では左から、リーフとホーシングを切り離します。

    Uボルトはパッツンで切断しています。

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    Uボルトのナットを緩めてスプリングシートを外しますが、このとき、リーフにジャッキをかけておかないと勢いよく外れて、リーフがビヨヨンとなり危険なので注意が必要です。

     

    スプリングシートを外したら、リーフにC型クランプをかけて、リーフがばらけるのを防止した後、リーフのセンターボルトを緩めます。

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    キャスターウエッジを取り付けて、キャスターウエッジの上からセンターボルトを通してリーフを合体させます。

    センターボルトがキャスターウエッジ分長さが必要になるので、センターボルト付属のモーターファームのキャスターウエッジを購入しましたが、付属のセンターボルトではキタガワの5枚リーフではとどきませんでしたorz、元から付いていたセンターボルトに長さに余裕があったので、再利用、無事キャスターウエッジとリーフが合体しました。

     

    この時点でセンターボルトを締め上げて、キャスターウエッジとリーフの間にすきまが無いようします。

     

    あとは元の通りホーシングをリーフに固定します。

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    元付いていたUボルトでは長さが足りないので、購入したロングUボルトを使用します。

    リーフをジャッキで上げてホーシングの穴にリーフのセンターボルトが入るよう位置を調整します。

    調整できたら、ロングUボルトで仮止めします。

    この時点では左右でホーシングの角度が違うので、本止めは左右にキャスターウエッジが入ったあとになります。

    左が出来たら右です。

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    作業は基本的に同じ、Uボルトの巾が左右で違うので注意点はそれくらいです。

    両方付いたら、Uボルトを本締めします。

    締め終わったら、ロングUボルトのナットよりはみ出した部分を切り落として完了です。

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    タイヤのキャンバーを確認します。

    写真ではわかりにくいですが、明らかにキャンバーが付いています。

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    早速、試乗です。

     

    と、走り出してからすぐに感じたことがあります。

     

    なんと、ジャダーが完全に無くなっているではありませんか!

     

    これは思わぬ副産物です!!!

     

    リフトアップしているジムニーではキャスター角が狂っているのは当然のこと。

    キャスターウエッジによりキャスター角が補正されて事により、ジャダーがおさえられたと言うことでしょうか

    これで、何キロ出しても快適に運転できる仕様になりました!

    因みによく曲がれるようになったかは、体感では曲がれるようになったような気が・・

     

    そうそう、せっかく買ったペラシャのスペーサー20mmは使いませんでしたorz

     

    キャスター角変更後、ペラシャを外してどのくらい延長が必要かを確認したところ、10mmスペーサーさえ入らない程度で、延長の必要はありませんでした(泣

     

    キャスターウエッジの効果は次回のチャイナカップトライアルで検証します♡

     

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