ジムニーJA11のタイミングベルト交換
2月4日土曜日、朝から快晴で暖か、絶好の車いじり日よりです。
今回の計画は下記の4っつ、どれもヘビーな作業なので土日2日がかりでの作業となる予定です。
1,タイミングベルト、その他の交換
2,油圧パワステ化
3,HT-06タービンのスワップ
4,電動ファン&大型ラジエーターへの交換
作業開始
二日もあるのだからと初日は余裕の11時スタート、天国の1日目の始まりです。
1,下準備
油圧パワステを1号車から移植するにはエンジンルームのかなりの部分を外す必要があります(その方が遙かにかんたんに作業可能です。)。
通常タイミングベルトを交換すると、交換した日付と走行距離のシールが張られますが、2号車には作業を記したシールがありません。
現在の走行距離は18,900キロ、メーターは少なくても一回りしているので11万キロです。
タイミングベルトを交換するには絶好の機会です。
まずはエンジンルームをばらしてゆきます。
最初にクーラントとエンジンオイルを抜きます。
タイミングベルトの交換に、エンジンオイルを抜く必要はありませんが、今回はタービンも変更予定なので、前もって準備しておきます。
2号車のラジエーターはカップリングファンの純正ラジエーターなので、1号車に装着していたja22純正ラジエーターに変更すると、冷却効率は随分アップします。
(JA11のラジエーターに比べてJA22用はコアの面積が1.3倍くらい大きくなっています。さらに電動ファン化により、エンジンがファンを回す必要がなくなり数パーセントのパワーアップが可能です。)
カップリングファンはウォーターポンプの頭に4個のナットでつながれています。
ラジエーターを外す際は、カップリングファンを外し、ラジエーターをとめている5個のナットとアッパー&ロアホースを外すと「ずるっと」取り外せます。
ホース類は固着しているので、今回は「アストロプロダクツ」ホースリムーバーを購入して作業を行いました。これ、とてもいいです。
2本セットで498円くらい、今まで持ってなかったことを後悔しました。
手強い固着ホースも軽々と外すことが出来ます!
ラジエーターが外れたら、今度はタービンを外します。
タービンを外す手順は
1,インタークーラーを外す
2,エアクリーナーを外す。
3,ERGパイプを外す。
4,タービンアウトレットを外す。
5,インタークーラーのインレットパイプを外す。
6,タービンを外す
7,エキマニをはずす
だいたいこの手順ですが、手強いボルトがいくつか襲いかかってきます。
まずやってくるのがインタークーラーステーの手前のボルト、これが猛烈にアクセスしにくい場所にあるため、大変苦労します。
エアクリーナーを外すの楽勝。
ERGパイプもさして苦労はありません。
タービンを外す前にターボアウトレット(タービンアウトレット)を外します。
ここは慎重に外さないとボルトが折れることがあるので要注意です。
今回、このタービンはもう使わないので気楽に外しました。
エキマニのカバーを外すとタービンが現れます。
そして「折れる!」で有名なタービン頭の3本のボルトを外します。
今回「折れるの上等!」とスピンナーハンドルで一気に回したところ、3本とも無事に緩めることができました!!!!!!!
エキマニは6本のナットでエンジンに固定されています。
これも外すのは楽勝で、無事タービンの取り外しは完了です。
今回は油圧パワステをつけるのでエアコンのコンプレッサーも取り外します。
エアコンのステーはエンジンマウントにとも締めされているので、そのままでは外れません。
このため、ジャッキをつかい、エンジンを少し下から持ち上げた状態でボルトを緩めます。
コンプレッサステーが外れたら、念のためエンジンマウントボルトは戻して締めておきました。
だいぶエンジンの周りががらんがらんになってきました。
最後にオモステのギアボックスを外しにかかります。
先週1号車の油圧ギアボックスを外したばかりなので要領は得ています。
3本のボルトを外して、ステアリングシャフトをとったら、取り外し可能ギアボックス取り外し可能です。
シャフトのねじは完全に外さないと抜けないので注意です。
(ここでも結構はまりました)
あとは、先週購入した専用ツールでステアリングの軸を抜いて準備完了
(写真は1号車)
そうそう、ステアリングシャフトを取る際に手が当たって、1号車にはついていなかった後付け部品の配線がぬけてしまいました。
「?」
どこの配線だろう?
カプラの雌の金具がありますが、雄が見当たりません?
まぁ後でゆっくりと探そう
とりあえず下準備は完了です。
2,タイミングベルトの交換
さてラジエーターを外し、カムカバー前のパイプを外すとカムカバーにアクセス出来ます。
カムカバーは上下に二分割されているので、まずは上を外します。
このあと、クランクプーリーとカムギアを外すのですが、ここのボルトはそう簡単には緩みません。
ディーラーや工場では専用工具を使って外すのが基本ですが、JA11のDIYでは車下に潜り込んで、ミッションに開いている穴にマイナスドライバーをつきさしてギアを固定しボルトを緩める人が多いようです。
私もこの方法でボルトを緩めます。
(写真は1号車)
一番苦労するのはきっちりとマイナスドライバーを固定する方法、針金を駆使して何とか工程、あとはスピンナーハンドルで「えいやっ」と回すと「カキン」という音と共に緩みます。
カムギアとクランクプーリーを外したら、カバー下部をご開帳、タイミングベルトが現れました。
見た感じ、若干くたびれている感じです。
通常タイミングベルトを交換するときは圧縮上始点を合わせて、さらにカムの合いマークを合わせるのですが、前回は「取りあえずギアの位置が変わらないならばいいだろ」とその時のギアとタイミングベルトに白ペンキで合いマークを入れてベルトを外しました。
今回も同じ方法で外すべくカムギアとクランクギアとタイミングベルトの数カ所に合いマークを入れてベルトを外しました。
その後テンションベアリングを外します。
すると黒カバーにアクセス可能になります。
これを外すとウォーターポンプにアクセスできます。
ウオーターポンプを外します。
ウォーターポンプを外す際は、エンジン下部のオイルゲージの穴をふさいでから作業しましょう!
何もせずにポンプを外すと、大量の水が一直線にオイルゲージの穴からオイルパンへ流れ込みます・・・・・
オーマイガー!
私の場合は時すでにおそしです orz ・・・・・
さて、気を取り直してついていた部品を見ると、純正品のようです。
おそらく今まで一度も交換されたことがなさそうです。
すべて外して、カムシールとクランクシールを交換します。
各シール類もこのタイミングで交換したいところですが、このシールを外すのが結構やっかいです。
精密ドライバーでこじった程度ではビクともしません。
細いリムーバーでこじりますが、動く気配無し・・・・・
一生懸命こじっていると、「カクン」という音とともにカムシャフトが少し動きました!
やばい、タイミングベルトを外しているときは、動かさないのが基本です。
どうやらカムのボルトを外したときに、変な位置で書くシャフトが止まり補正することなくタイミングベルトを外してしまったことが原因です。
気を取り直してシールを外しにかかります。
1.5mmのドリルに先から3mmくらいのところでテープでつっかいをして、ゆっくりとカムシールに穴を空けました。
カムシールは中に金属が入っているので、ゆっくりと奥に傷を付けないよう慎重に作業します。
穴が開いたら木ねじを立ててペンチで引っ張り出すとつるっと抜けました。
クランクシールも同じ要領で外しました。
ここまでは順調です。
今回交換用の部品は「ヤフオク」でゲットしました。
純正と比べてどうか分かりませんが、すべて日本製で
タイミングベルト
ウォーターポンプ
テンションベアリング
カムシール
クランクシール
の5点セットで9,500円くらいです。
純正で揃えると15,000円前後なのでなかなかお買い得です。
シールが外れたら、新しいシールにシリコングリスを塗ってシャフトに打ち込みます。
打ち込みツールには塩ビパイプがデフォルトののようですが、私の場合、良さそうなものを探したところ、ビニールテープがジャストフィットしたのでこれをベースに打ち込みました。
いい感じにフラットになっています。
同様にクランクシールも打ち込んでウォーターポンプを取り付けます。
取り付ける際、付属のガスケットに薄く液体ガスケットを塗り込んでとりつけました。
カムギアとクランクギアをつけたら新しいタイミングベルトを取り付けます。
古いタイミングベルトにつけたマークと同じ位置にしろペンキでマークを入れて、各ギアついた白マークとかみ合うように取り付け・・・・・・らレない!!
さきほど、カムシャフトが動いたせいでギアの位置が変わってしまいました!
やばいな~~~
とにかくギアを回して調整します。
どうにもうまく合わないので基本に立ち返り、クランクギアを圧縮上始点に合わせます。
そして、その状態でカムの合いマークがそろう位置までギアを回してベルトを掛けてみました。「
※JA11のスプロケットギアにはわながあります。アイマークは上の写真の赤丸のところです。
いろいろなブログで、下の紛らわしい棒のような刻印をアイマークとして紹介しているサイトを見かけますがこれは間違いです。
最悪エンジンを壊しますので要注意です。
すると!なんということでしょう!
白いペンキの位置と、新しいタイミングベルトのマークの位置がぴったりと合うではありませんか!!!!!!!
よかった~~~~~
相当焦りましたが、やはり基本道理するのが一番です・・・
ゆっくりと作業をしていたせいか、この時点ですでに午後5時前です。
結構疲れたので、残りの作業は明日、朝からやろう~
余裕をかまし、1日目の作業は無事終了です。