ジムニーJA11 電動パワステの取り付け方法 【改訂版】

           

    元F1ドライバーの中嶋悟が引退時に「もしパワステがあったら、あと3年は続けられていた」といったとか、いわないとか・・

    ということで、今回はパワーステアリングを取り付けます。

    電動パワステの企画と準備

    すでに2号車には、1号車から移植した油圧パワステが取り付けられていますが、さらにJA22用の電動パワステを取り付けてWパワステ化を行います。

    これで、トライアルなどのシーンでも楽々ステアリングを回すことが可能になるはずです!

    JA22電動パワステの購入方法

    まずはJA22用のパワステを入手しなくてはいけません。
    入手先はもちろんヤフオク!です。

    なかなか出品されないパーツもありますが、JA22用のパワステは常時2~5個くらい出品されています。

    価格相場は25,000円~35,000円といったところです。

    そんな折、お得な電動パワステを物色していたある日、「JA22パワステ・本体のみ 6,500円」というのが出品されました。

    しばらく様子をうかがっていましたが、パワステコンピューターが付属していないためか、入札の気配がありません。

    これは 狙い目だと、終了1時間前に初入札しました。

    価格は6,500円、これはもうゲット確実です。

    しかし、本体だけでは使えません。

    JA22用のパワステコンピューターの単品を探していると、これまた絶好のタイミングで翌日終了するパワステコンピューターの単品が6,500円で出品されているのを発見、こちらも入札しました。

    その後、ヤフオク!を離れて食事をしていると、ヤフオク!からメールが「他の方により高値が更新されました・・」

    何だと!!!!やばい!

    パワステ本体のみの出品と言うことで油断していました。
    すぐに確認します。

    価格はすでに8,100円に上昇しています。

    パワステ本体を落札しないと、明日、パワステコンピュータのみ買う羽目になってします!(ブルブル)

    入札は8100円のままとまり、残りあと10分です。

    5分を超えて入札すると自動延長してしまうので、のこり6分くらいの時再入札!

    8,350円で最高値です。

    ・・・・・・・

    あと1分

    あと30秒

    あと5秒・・・・・・・・

    「おめでとうございます!」

    やった!落札しました。

    JA22パワステ本体 8,350円でした。

    翌日、コンピュータは6,500円で無事落札

    パワステ本体とコンピュータのセットを14,850円で入手しました!

    相場と比べると半額、大変ラッキーでした!

    電動パワステとコンピュータの配線

    バラバラ入札、安く買えたメリットが大きいのですがデメリットもあります。
    パワステコンピュータのカプラーがありません。

    JA22のパワステコンピュータは12極のカプラーでパワステモーターやイグニッション、パワステ制御とつながっており、カプラーがないと配線がとにかく面倒なことになります。

    何か良いものはないかと考えて、思いつきました。

    これを加工しちゃおう。

    ちょうど転がっていたカーステ用のカプラーを発見、サイズは合いませんが端子のみ利用してシリコンチューブで絶縁して直接差し込んでみました。

    なんとか使えそうです。

    コンピュータの配線12ピン中、必要なのは9ピンですが、12ピン全部刺さないと抜けやすくなるので12ピンすべての端子を用意しました。

    ネットに公開されている配線図を元に配線してゆきます。

    先人の知恵には超感謝です!

    それぞれのコードに番号を振ってギボシ加工を行い、配線図に沿ってコードを接続してゆきます。

    配線は問題なく完了。

    端子直接先作戦はいい感じです。
    抜けないようにビニールテープでコンピュータ本体に貼り付けます。

    <2018年9月8日追記>

    ようやく、パワステコンピューターに合致する、12極のカプラーを発見しました。

    https://jp.rs-online.com/web/p/pcb-connector-housings/5314449/

    アールエスコンポーネンツ株式会社 と言う会社の「TE Connectivity コネクタハウジング Multilock 040シリーズ 2.5mm オス 2列 12極

    パワステコンピューターとがっちりマッチします。

    価格は1個165円(単芝別売りです)

    端子はこちらです

    https://jp.rs-online.com/web/p/pcb-connector-contacts/3628869/

    TE Connectivity Multilock 040シリーズ メス 圧着端子コンタクト

    12本必要ですが、50本セットなので50本購入しました。 1本17円、セットで870円です。

     

    取り付けて見ました。

    これで、端子抜けの不安から解放されます♡

     

     

    電動パワステ本体の取り付け

    パワステ本体を車両に取り付けます。

    JA11のステアリングロッドは根元の4個のボルトをとって、トルクスレンチの星形の2個のネジを外し、ボンネット側のシャフトを抜けは外れます。

    ネットで手順を確認したところ、ステアリングロッドを外す前に、ステアリングをロッドから外しておかないとやっかい、なるほど!

    ステアリングロッドを撤去します。

    つぎにJA22用のパワステモーター付きロッドを本体に取り付けますが、モーターが邪魔をしてなかなか入りません。

    ダッシュボードの右ドア横のAピラーをロックしている金具のビス2本と、スピードメーターを外し、さらにダッシュボード上部右の隠されているビスを外し、ダッシュボードをしかから固定している金具を外し、無理矢理押し込むとようやく入りました。

    ちなみに落札したJA22用のパワステですが、以前すでにどこかのJA11に取り付けられていたものらしく、JA11に取り付けるための各種穴開けや加工はすでに加工済みだったので、ポン付けでの取り付けが可能でした。

    電動パワステと車両の配線

    配線の続きです。

    メーターの後ろの配線から、スピードと回転数の信号をとってコンピューターにつながなくてはいけません。

    メーターを外し、タコメーター側のカプラーの茶色のコードが回転数、スピードメーター側のカプラーの黄色のコードがスピードの信号です。

    抜け防止のため、コードのビニールを剥がして分岐ケーブルを半田付けしました。

    コンピュータをメーターの後ろに格納しようとあれこれ試しましたが、うまく収まりません。

    結局コンピュータは足下に置くこととしました。

    ケーブルの処理が出来ておらず、足元は配線だらけですが、本体をバッテリーにつなぎ、アースもとって、これで動くはずです。

    電動パワステ装着完了、エンジン始動 電動パワステが動かない

    改造の後、いつもですが、正常にエンジンがかかるか、緊張します。

    恐る恐る,エンジンON!

    「ブルルルルルル~~~」正常にエンジンはかかりました!

    ライト、ウインカーなどは元のJA11のパーツを利用しています。

    一通りテストするも、すべて正常に動いています。

    「よかった、一安心」と、いよいよ本丸のパワステを回してみます

    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

    軽いかな?

    全く今までと変わらない重さです。

    「あれ?電パ、効いてない・・・・・orz」

    「まじか!」

    配線何処か間違ったかな?と線をたどりますが、間違ってはいないようです。

    「う~~ん」

    とにかくテスターを使って通電チェックを行います。

    コンピュータ本体もパワステモーターにも電源は来ているようです。

    こうなると、コンピュータが不良品か、モーターが壊れているか?と最悪を想定します

    パワステコンピュータの無理やり付けた各端子の通電をチェックしたところ、いくつか通電していない端子があります!

    「おや?」とおもい、ぐるぐる巻きにしているビニールテープを外し、端子の接続状態を確認したところ、なんと言うことでしょう!

    3本ほど、端子が本体から抜けているではありませんか!

    強く引っ張った拍子に抜けちゃったようです。

    気を取り直してコンピュータの端子をきちんとさして、再びエンジンON!

    ハンドルを回してみます・・・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・

    「軽い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    「超軽い!!!!!!!!!!!!!!」

    「というか、動いた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    よかった。。。。。。。

    コンピュータの直接指している端子が抜けないように、ゴム板をギチギチに詰めて再びビニールテープでコーティングします。

    なんどか、ON,OFFを繰り返しますが今度は正常に動いているようです!

    出来た!

    ケーブルの処理はとりあえず置いておいて、テスト走行してみます。

    「めちゃめちゃ軽い!~~~~~さらに車速に応じてちゃんとステアリングは重くなってゆきます」

    バッチリじゃん!

    と思った矢先、突然「ブルブルブル???・・・」といってエンジン停止!

    何が起こった!

    焦りながらも、エンジンをかけると正常にかかりました。

    急いで帰宅し、原因を調査します。

    エンジンをかけたまま、ぐちゃぐちゃの配線をポンポンとたたくと、場所によってエンジンが停止します。

    チェックを行い、落札したパワステ本体に
    ついていた、劣化ぎみのイグニッション後ろのカプラーが怪しいと特定しました。

    このカプラだけ、やたら熱を持っており、周辺の配線を触るとエンジンが停止します。

    純正品ではなく、誰かが加工したもののようです。

    カプラをとって、既製品の同じ形のカプラーに付け替えてみました。(ホームセンターで入手可能)

    ビンゴ!

    その後、配線を触ってもエンジンが止まることはないようです。

    ビニールテープで配線をまとめてタイラップでコラム下に固定しました。

    コラムカバーはJA11-2型のものが取り付けできなかったので、今回はコラムカバーなしです。

    ウインカーのパーツが白色で見えるとダサいので、コラム周辺を黒色で塗装してぼろ隠しとしました。

    コンピュータは右足上部付近にビス留めしました。

    もう一点、気になる部分があります。

    ボンネット内のシャフトですが、JA22用はわずかに短いのか、ステアリングギアとの接続がギリギリです。

    ここまでかかりが少ないとちょっと不安なので、転がっていた6mmの鉄板2枚をつかって延長ブロックを作成して取り付けました。

    JA11油圧&電パのWパワステ取り付け完成です

     

     

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    コメント

    1. 匿名 より:

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