ジムニーのタービン修理編 不具合の原因判明・さらに予想外の不具合発覚!
待ちに待った週末です。
アクセルを踏んでも「ショボショボ」しか走らない2週間は非常につらい日々でした。
いよいよ満を持して点検および修理に取りかかります。
Contents
修理に必要なパーツ類
用意したのはこれらの物です。
・MC11ワゴンR用エキマニ
(先週、エキマニカバーを外して、軽いクラックを確認しています、現在排気漏れによるブースト圧の低下と思われるため、エキマニの隠れた部分に穴が開いている可能性もあります。 新品購入で14,000円 タービンをHT-06にスワップしているのでJA11エキマニではありません。)
(新品!きもちいい~)
・HT-06タービン
(タービンの故障が疑われるため、ヤフオク!にて中古を購入 落札価格 10,000円 ※JA11純正タービンではありません。)
・エキマニとタービンをつなぐボルト3本
(折れると悪評高いこの部分のボルト、硬質金属なのでホームセンターのボルトで代用は出来ません。折れないことを祈りつつも予備として購入、一本およそ800円 合計2,400円)
・タービンアウトレットのボルト4本
(これまた折れると悪評のボルト、予備で購入 一本およそ700円 合計2,800円)
・シリコンホース6mm 2メートル
(ホースの亀裂や破れに対応するため、2メートル購入 1,380円)
一通り必要なパーツはそろいました。
吸排気系の分解作業開始
いよいよ分解に取りかかります。
まずは、エンジンオイルとクーラントを拭きます。
エアクリーナー、インタークーラー、エキマニカバー、インレットパイプの順番で外してゆきます。
はずしにくいと有名なインタークーラーのステーは前と、左をすでにカットしているので、後ろのM12のボルトを外すだけで簡単に取り外すことが出来ます。
タービンとエキマニが現れました。
エキマニの表面に小さいクラックが見えます。
タービンに接続されているパイプ(オイルパイプ・水パイプ・排圧パイプ)を外します。
いよいよ、最初の難関、エキマニと接続している3個のボルトを緩めます。
ゆっくりと、力を入れてゆきます
「どうかな~~~~~~」
!!!3本とも無事緩みました!
ここまでは順調です。
次に、タービンアウトレットとタービンをつなぐ4本のボルトをゆるめにかかります。
2本目、奥上のボルトが渋いです、「むむむ」とやっている内に突然トルクがなくなります・・・・
「やっちゃったorz」
3本は無事でしたが、一本折れてしましました。
気を取り直して、エンジンとタービンをつないでいるオイルパイプを外します。
これでタービンが外れます。
ひきつずきエキマニを外します。
エキマニの下中央のボルトがやっかいと言いますが、タービンを外しているので簡単にホルトにアクセス出来ます。
6個のボルトを外すとエキマニは取り外すことが出来ます。
ブーストが上がらない原因の調査
さて、まずはエキマニチェックです。
目視できなかった裏側をチェックします。
細かいクラックが1本入っています。
交換時期ではありますが、タービンの圧が逃げるほどのクラックではなさそうです。
「う~~ん」エキマニが原因ではなさそう
続いてタービンです。
エアクリーナーにつながるインレットパイプを外し、タービン内の羽の状態を確認します。
「?????」
至って問題なしです。
ガタもほとんどありません。
手で羽を回すとスムーズに回転します・・・・・
「あれ~~~~~?」
となると、何処が原因だ?
タービンをあちこちチェックします。
そして、わかりました。 原因が。
タービンとアクチュエーターをつなぐ10cmくらいのホースが裂けているではありませんか!
ここかぁ~
最近EVCを取り付けて、ホースにかなりの負荷がかかったのでしょうか?
予想外のミスが判明
と、ここで、大変なことに気づいてしまいました!
orz
EVC3を取り付けた後も、うまく制御されずオーバーシュートばかり・・・
壊れているのかなぁ~なんて思いつつも、さらにブーストリミッター対策としてヤフオク!のリミッター解除装置なんかを付けていましたが、根本的な配管ミスに気がつきました!!!
通常JA11のVZ9等のタービンでは、アクチュエーターから出ている配管は1本のみで、スロットル上部に接続されます。
(左がJA11純正のVZ9、右がHT-06です。)
JA11でEVCをとりつけるにはこの配管内にステッピングモーターを割り込ませるよう配置するはずで、2号車もそのように配管をしていました。
そして、今目の前にあるタービンの構造を見つつ・・・・しまった、HT06だった
TH-06はタービンからアクチュエーターにかけて、ホースがつながっており、そこからソレノイドに接続されます。
このタイプのタービンの場合、ステッピングモーターはタービンとアクチュエーターの間に配置されないといけません・・・・・・
それでか!
定評のあるEVCを付けたにもかかわらず、今ひとつ制御が効かなかったわけが判明しました。
とにかく、タービンは引き続き使えそうです。
排気もれの原因も判明したので、あとは元通り(配管はやり直し)組み直すだけですが、一つ問題があります。
タービンのアウトレット側のボルトが一本折れています・・・
めんどくさいな・・・
なので、ヤフオク!でゲットしたタービンに交換しようとしました。
さらに困難が続きます
ここで、またもや問題が!
このボルトがどうやっても抜けません
ダブルボルトで抜こうとしてもうまくいかず、挙げ句の果てに力を入れすぎてなめてしましました・・・・
こうなったら、あのツールを使うしかありません。
ひとっ走りホームセンターに行って、買ってきました!
ネジザウルス!2,500円!
痛い出費です。
そして、がっつり挟んでえいやっと!回します。
回りません orz
諦めて、旧タービンの折れたネジを抜くことにしました。
ドリルで揉んで、揉んで揉んで、この間4本くらい、ドリルの歯が死んでゆきます。
ようやくある程度の大きさの穴に貫通
あとは、タップを切り直します。
3時間くらいかかりました・・・
大変な時間ロスです。
とはいえ、あとは組み立てるだけです。
エキマニを6個のボルトで固定します。
タービンアウトレットのネジを緩めて、位置合わせが出来るくらい動くようにします。
タービンを戻してオイルパイプを仮止めします。
ここでまたしても、問題発生!
「あれ、エキマニ=タービン間のガスケットがない!」
そういえば、外したときならなかったような????
前回、付け忘れていたのでしょうか??
部品を購入していないので焦ります。
ja11のジャンクパーツを投げ込んでいる箱を漁ります。
ガスケットないかな~~~~
そして・・「あった!!!!!!!!!!!!!!」
神様ありがとう!
ありました!
ガスケットを挟み、エキマニとタービンを連結します。
エンジンとタービン間のオイルパイプを本締めし、各パイプをつなぎます。
EVCにつながる配管はやり直しました。
タービンからステッピングモーター、タービンとつながります。
タービンと、ターボアウトレットを4本のボルトでしめます。
今回のおまけのお楽しみ
そうそう、今回はもう一つお楽しみがありました。
ヤフオク!で衝動買いしたトライフォースの「スロットルチャンバー トラストブローオフ付き」です。
スロットルとインタークーラーの間に取り付けます。
「うひょーかっこええ!」
「さらばキンチョールチャンバー」
「ありがとうキンチョール」
「もう取り付けることもないだろう~」
最後に、エンジンオイルとクーラントを入れて完成。
ジムニーの走行テスト
緊張の、エンジンONデス。
「ブルッン!」と一発で始動
しばらくアイドリングします。
エンジンの挙動は落ち着いているようです。
そして、走行テスト。。。。。
本当に直ってるかな・・・・
緊張します、ドキドキしています・・・
のろのろと、広い道までやってきました。
そして、アクセルON!
3,000回転くらいでぐぐっとブーストが上がった!とと持った瞬間、オーバーシュート!
ブーストが1.1KGまで上がり、リミッターが動きました。
「.......................」
と言うことは、どうやらフースト圧の不具合は直っているようです。
EVCのセッティング
そして、今出ている不具合は、どうやら、EVCの設定の問題では???
ネットからダウンロードしたマニュアルとにらめっこして、まずはEVCをリセットします。
通常の設定値を5.5Kに設定、HIGTモードを8.5、LOWモードを6.0、ワーニングを9.0に設定しました。
再び恐る恐るテストします。
ハイモードでアクセルON!
2,800回転くらいからブーストがかかり始めます、(順調)
3速でさらにアクセルon!
「どうかな?」
今までだと、この操作でオーバーシュートです
「順調!!!!!!!!!!!!」
「ブースト計は8オーバー付近まで上がると、それ以上上がらず粘っています!」
いいじゃん!
続いてローモードをテスト、アクセルOnで6.0位キープになります!
これが本来のEVCの機能か!!!
作業完了・・
朝8時から始めた作業、気づくと時刻は18時をまわり、当たりはすっかり暗くなっています。
久々に、うまいビールが飲めました