JA11ジムニー スパルタンロッカーの取り付け方法を解説

           

    デバイス選定中

    LSD

    今ひとつ効かない現在のja11純正LSDから、デバイスの変更をするべくいろいろと考えました。

    まずは、社外のLSD、しかし、新品となると13万円前後結構いいお値段です。

    中古LSDは当たり外れが多いので、今回は新品を絶賛希望中です。

    社外で一番お買い得っぽいのが、ヤフオク!ででている「KAAZ」の2WEY LSDです。

    77000円前後で、他のLSDより5万円くらいお安いです。

    「なぜ、こんなに安いのだろう・・中国製なのかな~」と

    KAAZの会社概要見て、少しびっくり、

    kaazって、私の現住所と同じ「岡山県」の会社なんですね~

    本業は農業機械の製造で、motorスポーツ部品も作っている。

    会社の経営理念は

    オリジナル カーツの創造(誰も助けてはくれぬ)Made in Japan(メーカーの誇り)

    だそうです。

    「誰も手透けてはくれぬ」・・・何があった!と言う感じですが、同郷で、更にメイドインジャパン、とても親しみがわきます。

    そういえは、タニグチの「ファイナルLSD」製造しているOS技研も岡山県、ジムニー用はないですが「カーボンLSD」で有名なATSも岡山県。

     

    岡山県はLSDの一大産地のようです。
    (道の駅で地元特産品として、安く売ってくれればいいのに・・・・・・・・)

    と、LSDにアンテナを伸ばしながらも、他のデバイスにも当たりを付けていきます。

    エアロッカー

    大本命の「エアロッカー」

    (写真はイメージです♪)

    中国の「(大人の事情を忖度)」にてかなりお安く入手できます。

    「(大人の事情を忖度)」でエアロッカーを販売している業者数社に見積もりの依頼メールを送ります。

    早ければすぐに、遅くても1日も待てば返信があります。

    エアロッカーの販売価格は大体何処も同じくらいの(大人の事情を忖度)円くらい。

    送料が90ドル~130ドルくらいです。

    ここで買うとなると、アメリカアマゾンほどお手軽に、ECショップでカード決済とは行かず、「ウエスタンユニオン」などを使い、送金する必要があります。

    コンビニから「ウエスタンユニオン」で送金した場合、手数料が2000円。

    合計金額からすると、それでも日本国内で購入するよりもずいぶんとお買い得です。

    「どうしようかな~ 安いのは間違いないな~ 自分で取り付けでできるかな~ 送金がめんどくさいな~」

    などと、いろいろなことが頭を巡ります。

     

    E-ロッカー

    日本ではほとんど見かけないデバイスとして、E-ロッカーなんてのも面白いです。

    外見はエアロッカーとなんとなく似ていますが、エアロッカーが「普段はオープンデフで、エア圧により100%デフロック」という仕様に対して、このE-ロッカーは、普段はLSDとして動き、スイッチオンで100%デフロックとなるようです。

    コンプレッサーは不要ですが、エアロッカーに比べるとデフオイルにはLSD用が必要となります。

    価格は本体が736.84ドル 送料が145.98ドル 合計で 882.82ドル(約10万円前後)

    こちらからも購入可能(自己責任でお願いします m(_ _)m )
    AliExpress.com Product – Electromagnetic Differential Lock Kit For Jimny Off Road Car Styling Car Accessories

    つけている車両をほとんど見ないので、これはこれで面白そうです。。

    スパルタンロッカー(ロックライト)

    そして、第3局のデバイスがロックライト系デバイスの「スパルタンロッカー」です。

    お得な品はないかと方々探し、見つけました。

     

    「EBAY」! 販売価格US $174.64(18,809円)日本までの送料が40ドル(4308円)合計23117円!

    3種類のデバイスの中では最安値です!

    「これなら安いな~ どうしようかな~ 付けてみて、気に入らなければ売っちゃえばいいかな~」

    ヤフオク!でのスパルタンロッカー の新品価格は39000円前後、デフ組み込み済み済みだと5~6万円で取引されているようです。

    「スパルタンロッカー、この価格なら試してみてもいいかな!」

    と言うことで、デバイス決定!「スパルタンロッカーを取り付けます。

     

     

    スパルタンロッカー購入

    そうと決まれば善は急げです。

    ebayにて最安値のスパルタンロッカーを購入します。

    支払いはpaypal

    WEBサイトは英語表記ですが、特に難しいところはありません。

    そのまま決済に進みます。

     

    「ぽちっとな!」

     

    購入完了、商品はUPSで送られて来るようなので、あとは首を長くして待つのみです。

     

    前回の記事で少しだけ触れていますが、スパルタンロッカーを取り付けるに当たり、事前作業が可能なように「JA11 MT用のオープンデフ」をヤフオク!で落札、8900円くらいだったかな。

     

    これで、純正LSDもキャリア付きでうっぱらえます(その方がオークションで高値がつく可能性が上がります)

    今回、自分で組み付けるために、「トルクレンチ」&「インパクトレンチ」を新たに導入しました。

    トルクレンチは「EM-29 エマーソン トルクレンチ ニューレイトン 103N・mプリセットタイプ 12.7mm角」

    インパクトレンチも「ニューレイトン エマーソン EM-244 電動ハイブリッドレンチ(em-244)」

    エマーソンって、海外メーカーと思っていたら、日本のメーカーなんですね~

     

    トルクレンチに関しては「エマーソン」は定番っぽいのであまり悩まずに決定。

     

    インパクトレンチはいろいろな種類があって、かなり悩みました。

    当初は「アストロプロダクト」の「AP ハイパワーAC電動インパクトレンチ」が本命でした。
    最大トルク:510Nmで9800円と、他のACインパクトレンチと比べてもダントツのパワーです。

     

     

    悩んだのは、「重すぎること」重量が3.5KGもあります。
    そして、緩めるのはいいとして、締めるのに510Nmは強すぎること・・・

    別途、ソケット内部にあるクラッチ機能で締めすぎを防止する「オーバートルク防止インパクトソケット」等ありますが、いろいろ買っていると財布がやばいことになります。

    「ニューレイトン エマーソン EM-244 電動ハイブリッドレンチ(em-244)」を選んだ最大の理由は、「最大トルク:緩め(左回転)300Nm/締め(右回転)120Nm ※安全締め付け機構付き」というクラッチを内蔵していること!

    これならば、締め付け過ぎを気にせずに利用でいます。
    また重さも2.1kgと軽量です。

    spartanロッカーを注文したのは4月11日、そしてアメリカから岡山県の我が家に到着したのが4月19日、1週間で到着でした。(早い!)

    なんだか、課税通知書なる物が張り付いています。

    「関税かかってて、900円」徴収されました(涙 なんで~

    スパルタンロッカーの箱です。

    見るからにスパルタンです。

     

     

    そして内容チェック、問題なさそうです。

     

    スパルタンロッカーの組み付け

     

    そして、やってきました、週末です。

    ヤフオク!で事前に購入していたJA11のリアデフをばらしてゆきます。

    何処のボルトもカッチカチに締まっていますが、さすがは電動インパクトレンチ!みるみるボルト達を緩めてゆきます。

    強敵と思われた、デフのリングギアも難なく緩みました。

    いよいよスパルタンロッカーの組み付けです。

    組み付け方は、事前にyoutubeにて予習済みです。

    まずは仮組み、デフ玉を分解し、サイドギアのシムをぬいて、スパルタンロッカーを組み付けます。

    スプリングを入れずに組み付けて、デフを縦にして上部のリングギアが引っかかり無く回ればOKです。

    デフ玉のふたをして、十分なトルクでボルトを締めます。

    リングギア横の穴からドライバーでサイドギアを回してみます。

    ビクともしません!

    カッチカチです・・・・・・・

    これは、、、、どうやら、サイドギアを少し削る必要がありそうです。

    180番のペーパーを使い、2個のサイドギアのギア面を削ってゆきます。

    削っては仮組みして、回転チェックを繰り返します。

     

    しばらく削ったところで、リングギア側のサイドギアがくるくると回るようになりました。

    OK!

    しかし、反対側のギアは一向に回る気配がありません。

    リングギア側はOK、もう片方のサイドギアをまだ間が削ります。

    しばらくは耐水ペーパーを使って削っていましたが、一向に埒があかないため、グラインダーに変更、激しく削っています。

    引き続き、削っては仮組みを繰り返します。

    1時間くらい、作業したでしょうか・・・

     

    仮込みして回してみます・・・・・・・・・回った!!!!!

    表面をつるつるに磨きます。

    ようやく、準備完了です。

     

    スプリングを入れて、ギアを組み付けます。

    リングギアの締め付けトルクは100Nmくらいなので、インパクトでガガガ!と締め付けます。

    リングギアのボルトにはネジロック剤をつけて緩み防止をしています。

    デフへの取り付けができたので、バックラッシュを調整します。

    JA11のデフのバックラッシュは0.10~0.15なので、それに合うようにサイドのロックプレートをマイナスドライバーとハンマーでコンコンとまわして調整しました。

    できた!!!

    最後にリングギアの各ボルトの締め付けトルクをトルクレンチで確認しました。

    組み付け完了

    デフの組み付けとかバックラッシュの調節とか、やる前はなんだかとても難しそうなイメージでしたが、やってみるとするすると作業は流れてゆきます。

    チャレンジは大事ですね~重要なのでは「手順」と「工具」ですね~

     

    デフキャリアをJA11車両から取り外し

     

    デフの準備ができたので、車両本体にデフを取り付けます。

    JA11車両本体へのデフ取り外し手順は次の通りです。

     

    1,リアのジャッキアップ

    両輪をジャッキアップしてウマなどをかけます。

    私の場合、フレームの端にウマをかけ、さらにホーシングのスプリングシートの下にコンクリートブロックを入れて固定し、タイヤを下に敷いています。(自己責任で)

    結構潜って作業する時間があるので、十分に気をつけて!

    車が落ちてきたら、ただではすみません、最悪死にます!

     

    2,デフオイルの排出

    デフオイルを抜きます。

    このデフオイル、先日交換したばかりのワコーズの高級オイルです。

    当然捨てずに再利用します。(自己責任で!)

     

    3,リアタイヤの取り外し

    リアタイヤをはずします。

    いつもはホームセンターで4000円で購入した「BAL ( 大橋産業 ) インパクトレンチ 電動式 1307」を使っていますが、今回エマーソンのEM-244を使ってみました。

    すると、何ということでしょう!

    ボルトが外れません!!!!

    なので「インパクトレンチ 電動式 1307」ではずしてみたところ、簡単に外れるではありませんか!

    「BAL ( 大橋産業 ) インパクトレンチ 電動式 1307」恐るべし!こんなにトルクが強かったとは!

     

    4,サイドブレーキの解除

    サイドブレーキをおろし、リアタイヤのサイドブレーキのワイヤーをはずします。

    ピンで留まっているので、簡単に外れます。

     

    5,ブレーキ管はずし

    ブレーキ管をはずします。

    JA11はリアブレーキは1系統で、先に右に伸びて、そこから左に向かいます。

    ブレーキ管をはずすときは、なめないよう注意してフレアレンチを使います。

    管をはずすと、ブレーキフルードが出てくるので、適当な物で栓をします。

    右のブレーキ管をはずし、左も同様にはずします。

     

    6,リアドライブシャフト取り外し

    バックプレートの裏にある4個のM12のナットをはずします。

    その後、引っ張ればバックプレートごとドライブシャフトが抜けます。

    (引っ張るために、その辺に転がっていたフロントブレーキローターを装着)

    ホーシングのパッキンを傷つけないように気を遣いながら、左右のドラシャを抜きます。

     

    7,プロペラシャフト取り外し

    下に潜って、デフキャリアとプロペラシャフトの連結をはずします。

    プロペラシャフトが落ちてこないように、テープなどで落下防止措置をしたあと、ボルトを緩めます。

    ボルトを緩めてもカッチカチで外れない場合、下からジャッキで押してやると簡単に外れます。

    2号車の場合、キッカーショックを取り付けているので、これもはずします。

     

    8,デフキャリアの取り外し

    デフの周りのボルトを全部抜いて、上下にこじると、パカッとデフが外れます。

    重いので注意して下ろします。

     

    デフキャリアをJA11車両に取り付け

     

    今度は取り付けです

    1,デフの取り付け

    デフのついていたホーシングの断面には液体パッキンがこびりついているので、スクレーパーなどで、きれいに剥がします。

    きれいになったら、脱脂をして、液体パッキンを塗ります。

    そして、スパルタンロッカーの入っているデフキャリアをよっこらしょと持ちあげて連結。

    2,プロペラシャフト取り付け

    プロペラシャフトとデフキャリアを連結します。

    キッカーショッカーも戻して、車下の作業はこれで完了です。

     

    3,ドライブシャフト取り付け

    ホーシングについている古い液体パッキンをそぎ落としてきれいにし、新しく液体パッキンを塗布します。

    パッキンやシールを傷つけないようにドラシャを差し込みます。

    ぐりぐりしていると、奥まで差し込みが完了します。

    差し込めたら、ブレーキ管をあてがってから、バックプレートの4個のナットを締めて、固定します。

     

    4,ブレーキ管の接続

    ブレーキ管をバックプレート裏の所定の位置に接続します。

    もちろんフレアレンチを使用します。

     

    5,サイドブレーキワイヤー取り付け

    サイドブレーキワイヤーをもとのように組み付けます。

     

    6,ブレーキのエア抜き

    ボンネットを開けて、マスターシリンダーにブレーキフルードを注ぎます。


    今回念のため、前後全てのエア抜きを行いました。

    ワンマンブレーキフルードブリーダーは持っているのですが、1人ではエアの確認ができないため、奥さんを呼んで、ブレーキを踏んでもらいます。

    3~4回踏む毎に、マスターシリンダーにフルードを追加します。

    Ok! 「奥さんサンキュー!」

     

    7,タイヤ取り付け

    BAL ( 大橋産業 ) インパクトレンチ でタイヤ取り付け

    ラック楽です。このインパクトレンチはほんといい仕事します!

     

    8,デフオイル注入

    デフキャリアにオイルをいれます。

    所定量は1.5l

    高級なLSDオイルは不要なので、余っていたトヨタ純正ハイポイドオイルを注入しました。

    準備完了。

     

    スパルタンロッカー稼働テスト

     

    まずは両輪がジャッキアップされている状態で、リアタイヤを回してみます。

    うまくいくと、ゆっくり回すと片方のみ「カチカチ」という音とともに回るはずです。

     

    「そいや!!」

     

    「カチカチ」・・・渋く回っています。

     

    うまくいったかな?

     

    ブロックを抜いて、テスト走行です。

     

    走り始め、「んぐっ」と言う感じ。

     

    アクセルに一瞬遅れて動き出しました。

     

    そのまま、ゆっくりと駐車場から出るために左折します。

     

    「カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ」と割と静かな音で動いているのが確認できました!

     

    「やった!」ちゃんと動いてる!

     

    そのまま、走行テストです。

     

    と、アクセルオンでスピードを上げたところ・・・

     

    「グワ~~~~」という結構な音と「小刻みな振動」が伝わってきました!!

     

    「何じゃこれ!!!!!!!!!!!!」

     

    バックラッシュの調節がうまくいっていないのでしょうか?

     

    しばらく走ってみたところ、40K以上でアクセルオンの時のみ、異音がします・・・・・・

     

    「ペラ鳴りかな???」

     

    ギアであれば、ずっと音がすると思われますが、アクセルオンの時のみ異音がします???

     

    「ペラ鳴りであってくれ!!!!!!!」

     

    そう思いつつ、とりあえずはスパルタンロッカーのテストです。

     

    河原でチェックします。

     

    アクセルオンでは、完全にデフロックしているようです。

     

    そして、むしろ気になるのは日常のアスファルト上での挙動です。

     

    コーナーにアクセルオンで入ると、明らかにタイヤを引きずっている感じです。
    また、コーナー中突然ロックしたりフリーになったりで、ギクシャクした動きになることもあるようです

    コーナー中アクセルを抜くと、「カンカンカンカン」と言いながら普通になわれます。

     

    これは、ちょっと慣れがいる感じです。

     

    だた、今のところ、アクセルオン時の異音が気になって、今ひとつ全開走行はしていない状態です・・・・・・・・・・・・

     

     

    と言うことで、次回は「ペラ鳴り(かもしてない)の修理」ですorz

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    コメント

    1. おやぢ より:

      デフロックにして、通勤用にもう一台購入ってのが最善策ですね(笑

      1. ルンルン21 より:

        おやぢさん!

        最善ですが、奥さんOK間違いなく出ないやつです・・(汗
        スパルタンロッカー、乗り味にはずいぶん癖がありますが、だいぶなれてきました。

        心配していたコーナーでの音は「カッカッカッカッカッカッカッ」という感じで、耳を澄まさないと聞こえない程度でした。

        90度曲がるようなコーナーでは手前でアクセルを抜いて曲がると、スムーズに曲がります。

        45度くらい曲がったところで、ぐっとアクセルを踏むと振動とともにギクシャクするので、峠でコーナーの立ち上がりでアクセルオン!的な使い方はできない感じです。

        1. おやぢ より:

          29日は備中ですか?行けたら見学に伺います(入場料いるのかな?)
          手弁当はいりそうですね

          1. ルンルン21 より:

            29日 出走予定です!

            9時ごろ~1時位までやってますよ~

            今回は吉備ケーブルテレビが取材にくるそうです

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