JA11ジムニー 電動ファンをエアコン連動に改造

           

    突然暑くなってきました。

    毎年この季節くらいから、ジムニー乗りの課題となるのが「効かないエアコン」です。

     

    ご多分に漏れず、二号車のエアコンの効きもすこぶる悪く、「これ送風?」と思うこともしばしばです。

     

    昨年は本当に送風になっていて、故障の原因はエアコンアンプ(エアコンコンピューター)でした。

     

    エアコンアンプ変更後、電磁クラッチは回るようになりましたが、それでも今ひとつ冷えません・・・

     

    それで、サーミスタをチェックしたところ、物凄い埃がびっしりと張り付いて冷風づくりを邪魔していました。

    昨年の時点で、サーミスタの汚れも取り、ガスも充填、なんとなく涼しいかな? というところまでやってきました。

    確かに、肌寒い日にエアコンを入れると、とても冷たい風が出てきます。

     

    だがしかし・・・・気温が28度くらいになると、もう刃が立ちません。

     

    送風です・・・・・

     

     

    そんな矢先、ブログにある相談が舞い込んできました。

    「電動ファン化するに当たり、エアコンON時に、自動的に電動ファンも回るようにする-エアコン連動-にするには、どのように配線したら良いでしょう?」

     

    その時の僕の回答としては、昨年の電磁クラッチ回らない事件を受けて
    「電磁クラッチ稼働=エアコンON」のイメージから、電磁クラッチの配線からリレーへの信号を取ってはどうでしょう?

    と言う物でした。

     

    その数日後、再び問い合わせが・・

     

     

    「電磁クラッチから信号をとって、無事エアコン連動の電動ファンになりましたが、電磁クラッチがON-OFFを繰り返して、電動ファンもときどき停止します、これで正解でしょうか?」という内容でした。

     

    なるほど!(なるほどじゃない orz)確かにおっしゃるとおり、コンプレッサーの動力源はエンジンの動力です。ベルトを介してエンジンのクランクシャフトプーリーによってコンプレッサーは駆動されます。ただし、コンプレッサーを常時駆動すると、エンジンに相当な負荷が掛かりますので、圧縮が必要な時だけコンプレッサーを駆動するための装置として、電磁クラッチ(電磁式動力断続装置)が備わっています。

     

    なので、電磁クラッチにリレーをつなぐと、ON-OFFの現象が出るのは当然です。。。。

     

    大変申し訳ないことをしました。m(_ _)m

     

    さて、ではなぜ、ja11に電動ファンを設置した場合、エアコン連動をする必要があるかですが、通常ja11ジムニーの場合、エンジンにはカップリングファンが装着されております。

     

    エアコン稼働時は「カップリングファン」と「コンデンサーファン」の2つのファンが回っていることになります。

     

    JA11のエアコンコンデンサーは、ラジエーターと平行に配置されています、これをカップリングファンから電動ファンに変更した場合、水温が低い状態では電動ファンは稼働せず、コンデンサーファンのみでコンデンサーを冷却することになります。

     

    そもそもJA11の設計上、エアコンコンデンサーは「カップリングファン」と「コンデンサーファン」の2つのファンでコンデンサー冷却がされているため、電動ファンが動かない状態ではエアコンコンデンサーの冷却不足が発生します。これがエアコンが効かない要因の一つとなっているようです。

     

    と言うことで、電磁クラッチとは別系統で、エンジンルーム内で電装品を動かしている配線を、配線図とにらめっこして、エアコン稼働時に常時通電の配線探します。

    電磁クラッチはどうやらエアコンアップ(エアコンコンピューター)から「ディアルカットスイッチ」なる回路を通り、電磁クラッチに電源が供給されているようです。

     

    こことは別系統で、エアコンON時の電装品に通電する配線を探します。

     

    目を付けたのは、「クーリングファンリレー」から「コンデンサーファンモーター」に繋がる配線です。

    ここならば、エアコンON時は常時通電してる気がします。

    早速テスターで、電流をチェックします。

     

    エアコンをON-OFFでチェックしたところ、確かにエアコンONの時のみ通電し、その後、しばらく動かしてみますが、自動のOFFは無いようです。

     

    リレーの設置場所は、決定。

    ここから配線を分岐させて、電動ファン制御のリレーにつないでもエアコン連動で動くと思いますが、以前、突然電動ファンが動かなくなり、強制スイッチ(同系統の配線でした)も役立たずになったことがあるので、電動ファンの強制稼働スチッチをかねて、別系統で配線を行いました。

    配線図はこんな感じ

    バッテリーから直接電源を取り、エアコンリレーから信号をとって、リレー経由で直接電動ファンに通電させます。


    これで、もし電動ファン側の回路に問題が発生して電動ファンが止まっても、エアコンスイッチONで電動ファンの強制稼働が可能になります

    エアコンリレーから、電動ファンにスイッチングするリレーを設置して完了です。

     

    動作を確認すると、エアコンONでちゃんと電動ファンが仕事しているようです。

    よ~~~~し、期待をこめて体感温度30度のなか、窓を閉め切ってエアコンONで20分ほど走ってみました。

     

    その成果は。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

     

    暑い!!!!!

     

    ガスが足らないのかな?

    エアコンとの格闘はもうしばらく続きそうです。

     

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