ジムニーから白煙、これで解決!原因と対象法
マフラーから白煙がぼうぼうと出ます。
普段、流しているときにはあまり気になりませんが、山でふかしたりすると、それはもうモクモクと白煙が出てきます。
リビルトエンジンを載せ替えたばかりなのに、これは頂けません・・・・
とにかく、直さなくては
白煙が出る原因と言えば次のような物です
1,オイル下がり
2,オイル上がり
3,点火タイミングの異常
4,タービンの故障
5,フーエルフィルターの汚れ
6,オイル粘度が低い
1のオイル下がりはバルブステムシールの隙間や破れが原因で、アイドリング状態や負圧のかかる状態(エンジンブレーキ)などからのアクセルON時に大量に白煙を吐きます。
2のオイル上がりはピストンリングの磨耗等が原因です。
オーバーホール直後のエンジンなのでオイル下がりやオイル上がりはあまり考えられません。
とにかく、可能性を全部潰していきます。
ちなみに、モクモクと出る白煙を匂っても、さほど匂いがありません。
オイルが目に見えて減っている様子もありません。
それでは3の点火タイミング異常のチェックです。
点火タイミングが早すぎたり遅すぎたりすると、不完全燃焼やらが起こって白煙が出るという記事をどこかで読んだので、新エンジンの整備がてら点火タイミングをチェックします。
点火タイミングを確認するには「タイミングライト」が必要です。
買いました、Amazonで3000少々でした
付属のセンサーを1番のプラグコードに取り付けて、クランクシャフトの先に付いているプーリーをテラします。
すると、なんと言うことでしょう、プーリーの奥にはレベルゲージがあり、プーリーの一部が白く発光して、今、何度でプラグが点火されているかがわかります。
構造は至って簡単、1番クランクの上死点部分にプーリーに切り欠きが切ってあり、タイミングライトが1番プラグに通電するタイミングでライトが点滅し、切り欠きに反射して今何度でプラグがスパークしているかを確認できます。
JA11の場合、5度に合わせるのが標準のようです
その前に準備、まずは、エンジンを暖めて、アイドリングが900回転付近になるのを確認します。
次にバッテリー奥にあるカプラーを開き、写真の部分を短絡させます。
これをしておかないとECUの補正が入って、正確なタイミングの時期がわからなくなります。
これで準備完了。
タイミングライトを当てます
なんと言い言うことでしょう!15度付近で光っています(写真、全然写っていません・汗)
これでは点火タイミングが早すぎです。
タイミングの調整は、デストリビューターを動かして行います。
デフォルト状態だと、デスビの位置は封印されていて動かすことすらできません。
よっし、6角レンチで動かそうとすると、、、あれ?
入らん、と思ったらトルクスレンチ仕様でした・・・・
サイズはT40、どこかにあったな~と探しますが見つかりません・・・・
20~30分倉庫をごそごそと探し、埒があかん!とホームセンターに買いに行きました
しかしそこは田舎のホムセン、T40のトルクスレンチ一本は売っていません。。。
仕方なく、ドライバーやら6角レンチやら、いろいろ付いてる30本セット(980円)を購入、急いで帰ります。
T40のトルクスレンチでデスビを緩めて、タイミングライトを見ながら調整します。
大体5度のところで固定しました。
恐る恐るエンジンOn!
しばらくアイドリングします。
心なしかエンジンが若干元気良くなったような・・・・
しかし、残念ながら白煙は消えず
続いては「フューエルフィルター」です。
実は数日前、ヒカリオートで、「程度のいいフューエルフィルターいる?」と言われたのでいただいてきたところでした。
ガソリンタンクの蓋をはずして、圧を抜きます。
30年選手のフューエルフィルターはすでにかなりくたびれた感じです。
フューエルフィルターをはずします。
緩めると、結構な量のガソリンをかぶる事になります、汚れても良い服で挑みましょう~
部品交換は程なく終了。
再び、エンジンON!
普段より、少し多めのクランキングの後、エンジンは目覚めました!白煙とともに!
これも違うか・・・・
最後の砦、エンジンの粘土UPです。
実は家にあるワゴンR、アルト、で使っている100%化学合成の5W-30というかなりゆるゆるなオイルをジムニーにも使っています。
オーバーホールエンジンといえど、ピストンはオーバーサイズでは無く純正を使っているので、シリンダーを磨いていたりすると、オイルがわずかに混合気に混ざり白煙を吹いている可能性大です。
今回は、オイルの粘度をあげるのでは無く「モリドライブクリーン」という添加剤を入れて試してみました。
液化モリブデン添加剤は金属同士のあいだに発生する局部的な高温に反応し、その金属面に黒い皮膜を形成。パーツ表面がモリブデンでコーティングされることで金属同士が直接触れ合う事を防ぎ、さらには摩擦を減らしてスムーズな作動を可能とします。
要はシリンダーとピストンの間に皮膜を作ることで、エンジンオイルが燃焼汁に混入するの防ぎます。
処方は、エンジンオイルの注入口から注ぐだけです。
そして、エンジンON
しばらくアイドリングします。
少し白煙を吹いた後は、マフラーから白煙は出てきません・・・
「治った?」
テスト走行、河原に行って、粗めにエンジンを吹かしてみます。
「白煙でない!」
治りました!原因はオイルの粘度が柔らかすぎたことでした・・・
これまでも同じオイルを使ってきたんですが(汗
エンジンにも個性がありますね~
ということで,今度オイル交換するときは固めのオイル入れることにします♪
しかし後日・・・再び白煙が・・・・・(続く↓)