JA11ジムニーの点火タイミングと空燃比を調整

           

    久しぶりにジムニーのお話です

    2号車、JA11C君ですが、最近何故か2速で失速気味です。

    それも普通の町乗りで・・・・?

    何が原因だろうかと考えましたが、これといってもいつ来ません

    ヤフオクのスポーツコンピューターに変わっていますが、それでしょうか?

    また、結構ガスが臭いので、燃料の噴射量が多いのかもしれません。

    取り合えず、リセッティングです。

    まずは少し走ってエンジンを暖めたあと、スロットル上部のアイドルスクリューを回してアイドリングが900回転ジャストになるよう調整します。

     

    つずいては点火タイミングを確認します、ついでにちょっと進角気味に調整します。

     

    点火タイミングの調整に必要なのは、家庭ならどこでも1台は持っているタイミングライトを使用します。


    タイミングライトを1判プラグのケーブルにつないで、クランクプーリーに切ってある切り欠きを照らすと、切欠きが浮かび上がり、その横にあるメーターで点火タイミングの調整が出来ます。

    点火タイミングを計るにはECUが介入しない機械的なタイミングで調整する必要があります。

    JA11のF6Aの場合、点火タイミングは5度です。

    ECUを介入させないようにするには、JA11のバッテリー付近にあるダイアグコネクターをとりだし、左下と左中央(2型です)の端子を短絡します。


    するとエンジンオンが「カタカタカタ」という音に変わるので、これで調整可能になります。

    今回は純正の5度から少し進角の6~7度で調整します。

    何故進角かというと、その方がエンジンパワーが出るから、エンジンはガソリンを燃やしてクランクしていますが、現在は圧縮上死点より5度早いタイミングで点火が行われています。

     

    下死点でピストン内にガソリンの混合気が噴射され、ピストンにより圧縮されます。
    5度早いタイミングでプラグが着火して、混合気が燃えてピストンを下げる力を発するのですが、このとき、混合気をいかに完璧に燃やすかで馬力が変わってきます。

     

    混合気の燃焼には、わずかにタイムラグがあるため、プラグ着火時瞬時にすべての混合気が燃えるわけではありません。

     

    このため、点火タイミングを進角側にすることで点火を早めてより多くの混合気を燃やすようにしてやります。

     

    ただし、進角に調整するとノッキング(火花点火で発生した火炎が到達する前に、燃焼室端部の未燃ガスが自着火する現象)を起こしやすくなります。

     

    ノッキングを起こすとエンジンのダメージを負いやすくなりますので、ハイオクガソリンを入れてノッキング防止にします。

    (ハイオクガソリンはレギュラーガソリンより燃えにくいためです)

     

    進角の調整はデストリビューターを動かして行います。

     

    JA11のデスビはT40のトルクスで固定されています。

    デスビを緩めて時計の反対方向に回すと進角に動きます。

    タイミングの確認はタイミングライトをつかい、JA11のクランクプーリーに真上から光を当てます。


    するとあら不思議、切欠き部分が白く見えて今何度か分かります
    (予め切欠きを白く塗っておくと見えやすいです)

    2号車の場合、4度寄りの5度くらいになっていました。

    6~7度になるように調整します。

    この状態で短絡をを外すとECUの調整が入り11度~12度くらいになる予定です

    思うとおりの角度になったらデスビを固定してタイミング調整完了です。

    短絡を外して進角になっているか確認します。

    OKのようです。

    続いて燃調の調整をします。

    2号車には東名パワードの調整式フューエルレギュレーターと空燃比計が付いているので調整可能です。

    JA11ジムニーに東名パワードの調整式フューエルレギュレーターを取り付けてみた

    通常理想の空燃比(空燃比とは、ガソリンと空気の混合気(ミクスチャーガス)の質量比のこと。A/FやAFR(air-fuel ratio)とも呼ばれます。)は14.7(空気とガソリンが混ざり合った混合気における「空気とガソリンの比率」。 この割合が「1:14.7」ガソリンが1に対して空気は14.7の数値が理想。)が良いとされていますが、14.7は開くまで燃費が最良になるときの空燃費で、パワー走行時や加速時に、空燃比を12.9~13:1にするとエンジンに大きな力を与え、最大トルクを引き出すことができます。

    なので、空燃比が13.1になる様調整していきます。

    東名の燃料レギュレーターの圧力を2K弱に設定、あとは空燃比計を見ながら自作の回転式COレジスターで空燃比のベスト値に調整します。

    JA11のCO調整レジスタ(空燃費コントローラー)を作ってみた。

    出来ました13.1

    (写真は13.4ですが・・・・)

    これで一応リセッティングは完了、2速が直っているか試乗します

     

    乗って直ぐ分かりました!

     

    だいぶ良くなってる!

    2速に限らず、全体的にスムーズに加速してゆきます。

    まぁ、そもそもガソリン臭いぐらい燃料が濃かったので燃焼がだいぶ改善されたのでしょう。

    調子の悪い方、一度試して見てはいかがでしょう(^^)

     

  • by
  • SNSでもご購読できます。

    ad

    コメント

    1. 北の不幸です。 より:

      初めまして。ジムニーが好きなおっさんです。 ネットなんかで、バルブステムシールを交換してるのをみて、冬は仕事も暇なので、今日やってみました。 見事に失敗して、再起不能になりました。苦笑 コッターピンがオイルの戻り穴に落ちて、 ステムシールを外したら、 大切なバルブガイドが破損しました。 見なかったことにして、 シールを被せてセルを回しても。 パシュパシュいってるだけで初爆もしなくなりました。 メタルブローしてるシルバーヘッドエンジンがあるのですが、 今のっかってる2型の赤ヘッドエンジンに、シルバーカバーのシリンダーヘッドは、ポン付け出きるか分かりますかね。。。?もしよろしければ知恵を貸して頂けませんか? まともなエンジンが手もとに一機もなくて困ってます。。。 コッターピンがオイル戻り穴に落ちた時は、 絶望でしたよ。その後のバルブガイド破損は、 トドメを差された気分になりましたが。。。 苦笑

      1. ルンルン21 より:

        こんにちは、管理人です

        コッターピンがオイル戻り穴に落ちて行くシーンを想像するとぞっとしますね~
        そうなるとコッターピンはオイルパンの中でしょうか・・

        バルブガイドの破損となると打ち直ししかないですかねぇ

        ヘッドは同じF6Aならば問題無いと思いますが

        無事エンジン再始動をお祈りしておりますm(_ _)m

    コメントを残す